前回のスペインGPではアントネッリが圧勝。
イタリアGPからの2連勝でチャンピオンにぐっと近づく。
対するチームメイトラッセルはアントネッリに対して白旗宣言。
最早このままアントネッリを止められるドライバーは出てこないのか?
ここからフライアウェイ戦、初戦はアゼルバイジャンです。
マクラーレンが大規模な変更。
アストンマーティンがここでアップデートを入れると宣言していましたがどうでしょうか?
トップ3はサーキット特化型ローダウンフォース仕様を投入。
主にリアウイングのメインエレメントフラップやビームウイングの小型化・形状変更に留め、ストレート最高速を向上させるロードラッグパッケージを持ち込んでいます。
今回のバクーはあからさまなストップ&ゴーサーキットなので、前々戦のイタリアGPで使われたものが再び持ち込まれているはずです。

特にフェラーリはインウォッシュボードをイタリアGP仕様のものが持ち込まれているようです。
可動空力(Zモード/Xモード)ロジックの再適合も行われるようです。
ストレートでの「Zモード(低ドラッグ)」からフルブレーキング時の「Xモード(高ダウンフォース)」への移行ポイント・切り替えレスポンスをバクーの過酷なダウンヒルブレーキなどに合わせて再セットアップしています。
特に今年のマシンは例年に無い、フロントの空力がモード変更によっていきなり変わる。
このモード変更によりリアの流れが乱れるリスクがある為、これを如何に整流できるかが今レギュレーションの肝です。
マクラーレンはここアゼルバイジャンで大規模な変更。

マクラーレンは新設計のアンダーフロアアンダーフロアを投入。
フロア後端端に切れ込みを入れたことでよりアウトウォッシュの強化、タイヤに乱流を当たるとドラッグの直接的な原因に繋がるのでこれを防ぐ狙い。
スペインではサイドポッドがディフューザーに向かって流れる形でしたが、バクーでは途切れた形を採っている。

サイドポッド前方に焦点を当てると、インテークの幅がかなり狭まっている。
開口部になっていた部分はアンダーカットに代わり、フロアに向けて空気を流す。
よくよく見るとアウディのサイドポッドデザインに近いように見えます。
アゼルバイジャンのバクーは基本90°の低速コーナー中心であり、エアロ効率向上とメカニカルグリップ不足の解消をターゲットにしています。
同じようなレイアウトを持つイタリアのモンツァではマシンパフォーマンスが機能していなかった。
ドラッグを削減しつつも空力効率も意識したアップデートでモンツァの時よりも好結果を狙いたいところ。
「マカレナ」Hウイング(回転可動式Hウイング)の調整
イタリアで登場したHウイングに新バージョンを導入。バクーの超長距離ストレート(2.2km)でのドラッグ低減と、テクニカル区間でのダウンフォース確保のバランスを追求したアッパーエレメント設計へ改修。

サイドポッド同様、インダクションポッドの開口部にも手が加えられており開口部の幅減少。

段差上にすることで渦の発生を促していたシャークフィン形状も見直され、シンプルな直線型の形状になりました。
今回のアップデートでは、至る所にドラッグ改善のアップデートが見られます。
表彰台が確実に狙える位置にまでは来ているので、ストレートを伸ばしてメルセデスに対抗したいところです。
アストンマーティンは噂通り今季最後のアップデートとして、軽量化パッケージを投入しています。
パーツの構造見直しやカーボン積層パターンの最適化により、最低重量制限(768kg)に近づけるための軽量化パーツを投入しています。
ホンダPUのドライバビリティ制御
バクーのコース特性に対応するため、ストレートでのパワー展開と、低速からの立ち上がりにおける過渡特性(スロットルレスポンス)を向上させるPUソフトウェア制御(エネルギーマネジメント)のチューニングを実施しているようです。
尚、アロンソはアップデートが入っても期待できるほどの戦闘力向上はないとインタビューで語っているため、今シーズン一杯はアストンにとって厳しい戦いは続きそうです。
後半戦に差し掛かって、アストンの様に今期の開発を終え来季に向けた開発にシフトしていくチームも増えていくことでしょう。
共通する走りはホームストレートでバッテリー前回!?

アゼルバイジャンは典型的なストップ&ゴーサーキット。
長いストレート区間によって、タイヤに掛かる縦方向の負荷はイタリアのモンツァ同様大きいでしょう。
しかしバクーのコーナーは全て低速コーナーの為、横に掛かるストレスは非常に少ない。
予選においてはアタック前の熱入れが重要、しかしトラフィックに引っ掛かるリスクも考慮してコースインさせなければなりません。
市街地コースの中では比較的追い抜きは容易です。
ストレートゾーンは、ホームストレートと、ターン2を抜けたストレート区間の2ヶ所。
セクター2が入り組んだコーナー区間となっているため、この区間でエネルギーの回生に充てる。
そして、最終コーナーを抜ける超ロングストレート区間で一気に開放。
DRS時代の昨年でしたら、この区間での追い抜きは多かった。
今年はバッテリーを使用する区間がほぼ全員被ると思います。
そのため、純粋な内燃機関の勝負になってくるはず。
結局の所、電欠で出力低下したところを狙われる、所謂ヨーヨーの様なレースになりそうです。


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