F1 2026年シーズン第10戦ベルギーGP、アップデート確認と展望。

F1 2026シーズン

イギリスGPではルクレールが1年半ぶりの優勝。

アントネッリが驚異的なペースで追走するもマシントラブルによって入賞を逃してしまった。

ラッセルが2位表彰台を獲得したことでポイント争いもし烈。

前半戦も残り2戦、サマーブレイク突入前に良い流れで前半戦を終えたいところです。

アップデート情報、レッドブル、マカレナを持ち込まず

レッドブルはイギリスGPでフェルスタッペンのマカレナリアウイングの作動(戻り)遅れにより終盤でコースアウトによるリタイア。

その問題のあるマカレナウイングをこのベルギーでは持ち込んできませんでした。

メルセデスは翼端板に変更を加えたフロントウイングを持ち込んできました。

意図として先ず挙げられるのがドラッグ削減。

翼端板上部の肉を切り取った。

これにより翼端渦の発生位置と強さをコントロール、ドラッグ削減と同時に要所でダウンフォースを発生させることを狙っています。

スパもエンジン全開率が高く、エンジンパワーが重要視されるコースです。

メルセデスのフロントウイングの可動部は、フラップ全体ではなく、一部のみが稼働するという独自路線を取っています。

アクティブモードはダウンフォース量の変化という点においては利点がありますが、急激な変更による気流の剥離などといった予測できない挙動を引き起こすリスクがあります。

コーナーにおけるアクティブモードによるウイングの開閉による、急激なマシンの挙動の乱れをこのアップデートで極限にまで抑えられています。

単にダウンフォースを増やすためだけのものではなく、スパのストレートで最高速を稼ぎ(ドラッグ削減)、アクティブエアロ作動時の挙動変化をマイルドにし、フロア下へより綺麗な空気を送り込んで全体的なコーナリングパフォーマンスを引き上げるという、非常に多面的な相乗効果を狙った緻密な空力アプローチとなっています。

RBはローソンとリンドブラッドでインダクションポッドの構造に微妙な変化を付けてきた。

RBの2026年型マシン(VCARB03)は、MGU-Kの出力増大に伴う発熱に対処するため、エンジン頭上のインダクションポッドに冷却系を集中させるセンター・クーリングを採用している。

仕様を分けることで冷却とドラッグの検証を行うようです。

ケメル・ストレートなどでトップスピードを伸ばすためには、インダクションポッドをできるだけ小さく、ドラッグを減らしたいところ。しかし、高低差が激しくPUに過酷な負荷がかかるスパでは、冷却を怠るとパワーセーブや熱トラブルに直結する。

仕様を分けることで、ストレートでの最高速の伸びと、PU温度の推移にどれだけの差が出るかを実戦検証しようとしているのです。

フリー走行(FP1 / FP2)において、全く同じ天候・路面コンディション(のなかで、2台のマシンを異なる仕様で同時に走らせる。

これにより、ヘルメットやHaloの背後で発生する乱流が、インダクションポッドの形状変化によってどのように変化し、リヤウイングやフロアへ流れる空気にどう影響しているかを正確に比較できる。

あと考えられる点とするとローソンとリンドブラッドのパーツ優先順位がどうなっているのか?

昨年とは違う、バッテリーマネジメントを考慮した走りを

ベルギーは1周の距離が全グランプリ中最長。

接触によるマシン部品の破損によるトラブルがコースの序盤で起きると、ピットに戻るまでが大変です。

低速・高速コーナーに加えてストレートスピードも求められる場所です。

エネルギー管理は全グランプリ中最難関、ストレート全開は不可能となりそうです。

2026年レギュレーションでは、内燃エンジン(の出力が抑えられた分、MGU-Kの出力が約3倍(350kW = 約475馬力)にまで引き上げられた。しかし、その電力を蓄えるバッテリー容量や1周あたりの回生量には限界がある。

  • 昨年(2025年)までの走り方は、長いケメル・ストレートや超高速セクションのほとんどを、ほぼ「アクセル全開&フル電動アシスト」で駆け抜けることが可能だった。
  • 今年(2026年)の走り方:全長7.004kmのスパにおいて、すべてのストレートでアシストを効かせ続けると、途中でバッテリーが完全に空底(デプロールアウト)してしまう。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが「1コーナー(ラ・ソース)から5コーナー(レ・コーム)までフルデプロイ(電力放出)したら、残りのセクターじゃ完全に終わり
  • とのことです。

因みに1周で許されているエネルギー回生量は、予選の7MJを除き、他のセッションでは9MJとなっている。

そこにはエネルギーをどの場所でデプロイするか?

今年のベルギーは昨年以上にエネルギーマネジメントが難しくなります。

今年から導入されているストレートモードによって最多の5ヶ所設置されました。

ラ・スルスからオー・ルージュへのアプローチ

ラディオンを抜けた後のケメル・ストレート。

セクター3(スタブロ以降〜バスストップ手前までの超高速区間など)

兎に角スパではエネルギーマネジメントが重要となります。

そういった点においてはエネルギーマネジメントにおいて優れているメルセデスが今回こそは優勢と見ています。

フロントイングアップデートによるフローコンディショニングの影響は何処まで出るのだろうか?

コーナーで最速を記録しているフェラーリも良いでしょう、ここ3レース中2度も優勝しているのですから。

イギリスではバッテリーパワーを活かして全車中最高速を記録していました。

しかし”バッテリーの持ち”という観点から見るとメルセデスPUには及んでいません。

マクラーレンはPUにアップデートが入ったとのこと、しかしここでノリスに規定基数以上のPU(部品など)交換により今回は10グリッド降格処分が決まっています。

マカレナを封じたレッドブルにどこまでパフォーマンスがあるのだろうか?

天気も心配されており、初日は降水確率50%、土曜は晴れ予報、日曜日は当初雨予報でしたが、徐々に確率は小さくなってきている。

FP1・2の早い段階でマシンの理解をすることも当然重要になってくるでしょう。

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