東京オートサロン2025に行ってきました。車の勉強、珍しい車を見て来ました。スーパーカー編

これまで3回に渡りオートサロン特集を投稿してきました。

今回が一応最終回、珍しいスーパーカー編となります。

オートサロンには色々な車が展示されている訳ですが、どうしてこんな車が!?と驚きたくなる車も展示されています。

今回のオートサロンではどんな珍しいスーパーカーが展示されていたのか?

今回は分析のみならずビジュアルについても触れていきたいと思います。

AMGGTの先駆けとなった一台

先ず最初に紹介するのは、メルセデスSLRマクラーレンです。

しかもこのSLRマクラーレンは722エディションという世界150台限定のモデルであり、専用のサスペンションにカーボンエアロパーツも付属しています。

エンジンはこの車の為だけに設計された専用エンジン。

5.4L・V8・SOHC、メルセデスにしては珍しいスーパーチャージャー。

通常の626PSよりもパワーアップし650PS。

0~100km/h加速は3.6秒で最高速は337km/h。

値段は通常モデルよりも約400万円高い6300万。

さすがはスーパーカー、いきなり破格のお値段です。

辿っていくと、現在販売されているAMGGTの前身とされているモデルで、F1に参戦しているマクラーレンとそのエンジンサプライヤーのメルセデスが約20年前に共同で作ったスーパーカーです。

(写真のAMGGTブラックシリーズは昨年のオートサロンで撮ったものです。)

SLRという車名は1955年に活躍した300SLRに因んでおり、フロントノーズの形はF1マシンを模した形になっています。

ボディはカーボンコンポジットを主体とした造りで、軽量高剛性を実現しています。

やはりF1の技術が盛り込まれていますね。

生産は全てハンドメイド、イギリスにあるマクラーレンの工場で作られていました。

この特徴的なフェンダーダクトに加え、その下からマフラーが突出している。

エアブレーキ機能も採用されており、120km/hを超えている際にブレーキを掛けると内蔵されているリアウイングのフラップが跳ね上がります。

これによりダウンフォースの発生、ブレーキ機能向上が望めます。

ディフューザーの形も何か独特です。

何となくMP4/5Bのバットマンディフューザーに見えるのは気のせいでしょうか?

流石はスーパーカーと呼ばれるだけあって非常にきれいなボディラインです。

横から見るとどこからともなくAMGGTにそっくりなビジュアルです。

ドアは300SLで採用されたガルウイングと違いバタフライドアが採用されています。

かつてマクラーレンF1チームのチーム代表であったロン・デニスはこの車でファクトリーまで出勤していたそう。

著名人に愛されたポルシェ

次に紹介するのはポルシェ・カレラGT

ポール・ウォーカーやイチローといった著名人が愛車として乗っていました。

特にポールウォーカーは事故死した当時に乗っていた車がこちらのカレラGT。

家族側は車に不備があると言い、ポルシェを訴えましたが、当時ポールウォーカーは法定速度を大幅にオーバーした危険運転によって起きた事故だということが明らかになっています。

当時の販売価格は5000万円、1500台生産予定でしたが、1270台販売したところで生産は終了となってしまいました。

しかしこれによりプレミアが付き、現在におけるこの車の価値は急上昇。

現在では億単位での取引となっています。

当初この車は耐久レースにおけるGTクラスへの参戦を目標に開発が進められていたそう。

ボディはフルカーボンファイバーにより1380㎏という軽量な車重を実現。

エンジンはV10・5733ccDOHCのNAエンジン。

最高出力は612PS、0~100km/h加速は3.8秒、最高速度は330km/h以上。

エンジンをマウントしているサブフレームは上下2ピースで取り付けられており、ボルトを緩めることで簡単に外せます。

これによりエンジンを降ろしての整備を簡単にしています。

足回りは前後ともダブルウィッシュボーン。

インボードマウントされたショックアブソーバーとサスペンションアームはプッシュロッドで繋がっています。

ブレーキもその当時のポルシェとしては最先端技術が採用されたカーボンセラミックブレーキ。

当時のレーシングカーにも使われたものを使用しており、従来の鉄製よりも18㎏も軽量です。

これだけのスペックを誇っていますが、運転が非常に難しくプロのドライバーでも運転を嫌がるレベルだそうです。

その原因としてアンダー特性が強いことが挙げられます。

本来世間一般に出回っている市販車は基本的に弱アンダー特性に作られていますが、このカレラGTは特に酷く、いわゆる”どアンダー”と呼ばれるほど強烈なアンダーステアが発生します。

レースに参加するオーナーの為に作られたフェラーリ

次に紹介するのはフェラーリ。

車名はSF90XX。

ベース車両はSF90ストラダーレです。

フェラーリにはXXプログラムというものがあり、このプログラムはフェラーリに乗ってレースに参加するオーナーの為に立ち上げられたプロジェクトです。

XXモデルには599をモデルにしたものや、ラ・フェラーリをベースにしたものもあります。

これまでのXXモデルは公道走行は不可能でしたが、今回紹介するSF90XXはXXモデル初の公道走行可能なモデルとして知られています。

SF90ではシステム総出力が1000PS、SF90XXではエンジンに特殊な技術の採用・旧技術の廃止、モーターの出力向上等により1030PSとなっています。

最高速度は340km/hのSF90に比べSF90XXの場合は320km/hと低くなっていますが、モータ出力向上により2.5秒だった0~100km/hのタイムは2.3秒と短縮しています。

ベース車両と比べてみるとエアロパーツなどの空力面に大きな違いが見られます。

フロントスプリッターの設計見直しによってフロアダウンフォースはSF90よりも45㎏増加。

そしてSF90XXにはリアウイングが付いている、この固定式リアウイングはF50以来になるそう。

そして250km/hで走った時の総ダウンフォース量は530㎏になります。

しかしそれだけのダウンフォース量でもF1マシンには到底及ばないのですから、いかにF1マシンが空力に優れている車なのかがよく分かります。

スーパーカーを超えるハイパーカーがまさかの登場

最後に紹介するのはスーパーカーを超えた、いわゆるハイパーカーと呼ばれる車です。

皆さんは、スウェーデンのケーニグセグという自動車メーカーをご存じでしょうか?

ケーニグセグは1台数億円という車を作る超高級自動車メーカー。

日本でも滅多にお目に掛かれない非常にレアな一台です。

エンジンはトンデモなく高出力なエンジンが積まれており、1000PS超えは当たり前。

世界で最も速い車としてギネスに認定されたことだってあります。

オーナーは世界の大金持ちと言われるレベルで、あのZOZOTOWNの前澤友作社長もケーニグセグの車を所有しています。

その車はジェスコ・アブソリュートと言われる一台。

最高速は483km/hと日本の公道でそのスペックをどこで使うのか?と言われるくらい強力。

そのお値段は何と3億8000万円。

全てにおいて異次元な車を作っているのがケーニグセグというメーカーです。

今回紹介するのはケーニグセグ・レゲーラです。

5.1L・V8ツインターボにハイブリッドを搭載。

総出力はなんと1500PS、それでいて車重はたったの1590㎏。

そしてこの特徴的なドアの開き方はラプタードアと呼ばれ、ケーニグセグ車特有の開き方です。

スウェーデンのアンゲルホルムにある生産工場でたった80台のみ、しかも全てハンドメイドで製作された車です。

ホイールデザインもかなり独特です。

リアのデザインも如何にもハイパーカーという作りです。

ハイパーカーは特に最高速に重きを置いているメーカーが多いので、ロードラッグを意識したボディライン。

リアウイングは小さめですが、ディフューザーは大きく床からの反射で確認できますが、奥行きがかなりあります。

最高速は1500PSという大パワーの通り400km/hは優に超えてきますが、このレゲーラはあるギネス記録を樹立した車です。

それは完全停止から400km/h、そして完全停止までのタイムです。

レゲーラは31.49秒を記録し見事ギネス記録を達成しました。

以上の事からもレゲーラは価格は勿論運動性のもとんでもないことが分かったかと思います。

以上をもちまして、オートサロン特集を終了します。

若干説明が足りないところもありましたが、いかがでしたでしょうか?

オートサロンは車が好きな方でしたら是非一度は足を運んで頂きたいイベントです。

車の多さ、人だかりに驚くかと思いますが、遠方から駆け付ける価値は十分にあります。

検討されてみてはいかがでしょう。

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東京オートサロン2025に行ってきました。車の勉強、珍しい車を見て来ました。F1デモラン編 – アルボンノート

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