オーストラリアGPが終了、開幕戦はがラッセルが獲りました。
舞台はオーストラリアから中国へ、ここではスプリントフォーマットによる週末が待ち受けています。
スプリント予選は本来の予選寄り時間が少なく、ドライバーが22人に増えている。
早速トラフィックマネジメントが試される週末となりそうです。
フェラーリ、テストで使った”あのウイング”遂に導入か!?
フェラーリがバーレーンのプレシーズンテストで使用した回転するリアウイングを覚えているでしょうか?
この回転リアウイングフラップ(通称”マカレナ”)がここ中国GPで導入されるのではないかと噂されている。

2週間のバーレーンテストで変化した空力性能2、フェラーリまたも斬新構造 – アルボンノート
本来日本GP終了後に控えていたバーレーンGPで本格導入が予定されていますが、中東情勢の悪化により、バーレーンとサウジアラビアの中東2連戦の開催が危ぶまれている。
これによって急遽中国GPでの前倒しでの導入が検討されているという。

こちらが従来のXモードのCFD。
翼下の圧力は低くなっているが、翼上の圧力は依然として高圧。
これだと、ドラッグ削減の効果というのはどうしても限定的になってしまう。

ではこのマカレナ式リアウイングを使用した場合のCFD。
メインフラップのCFDは変わらないが、回転したフラップの圧力は従来と正反対の働きをしている。
マカレナは航空機翼由来の技術である浮力の発生を促す。
これにより従来のXモードよりも低ドラッグ(下記に具体例を示す)。
全体ドラッグ低減、従来Xモード比でさらに約7%削減(リアウィング単体CdAで0.010低下)。
これが直線で5〜8 km/hのトップスピード向上に直結するとされています。
全体Cd(ドラッグ係数)低減:約4.4%(以下に計算式を示す)。
(Cd_macarena ≈ 0.9559 × Cd_normal)。
これは5 km/h向上を仮定した逆算値(P = const × Cd × V³、750kWフル出力前提)。4-5kW相当のメリットと見なすと0.67%程度だが、km/h実測ベースの4.4%がより現実的と評価されています。
バーレーンテストで示されたパフォーマンスと、この計算を元に
複数メディアと専門家共通の意見として5~8km/hのトップスピード向上が期待できる。
最大で8~10km/hのトップスピード向上が期待できる。
この数値はオーストラリアGPで顕著となったメルセデスPUとのストレートパフォーマンス(約9km/h)差を埋めることが可能だとされている。
マカレナの効果はこれだけに留まらず、エアブレーキの効果があるともされている。
回転を戻す際に一時的にフラップが垂直立ちになることでパラシュート効果を発生させる。
これによりドラッグが急増、これがエアブレーキとなりブレーキング時の減速を助長。
これによりMGU-Kの回生にも一役買い、リアドラッグ増により、ブレーキング時のリアリフトを抑えてくれる。

木曜日のピット時点ではそのような機構は確認されていない(アクチュエータが翼端板内蔵なので、確認すれば直ぐに分かる)。
フェラーリはこの後の鈴鹿でも更にアップデートを計画している模様。
いうなれば伸びしろ十分なマシンであるが、アップデートが機能するかどうかはまた別の話です。

メルセデスのマシンには特にアップデートは今のところ確認されていません。
オーストラリア同様中国もこの仕様で逃げ切りを図ることができるかそれとも・・・
ロングストレートでのエネルギー管理がカギか

上海インターナショナルサーキットは典型的なストップ&ゴーサーキット。
ターン1~3までの360°回転コーナー、セクター3ターン11~13にも回り込む形のテクニカルなコースです。
しかしセクター2のターン7~8コーナーは高速コーナー。
ターン16の中速コーナーでは脱出速度(立ち上がり)が重要視されます。
スロットルを開けすぎるとコーナー脱出の際に滑ってしまうので注意(過去にクラッシュの事例有)
この為、タイヤへの攻撃性も高いという高難易度のコースとなっています。
ここでの勝負のポイントは勿論エネルギーマネジメント。
しかしストップ&ゴーサーキットのレイアウトが幸いしてか、エネルギーの回生はオーストラリア程神経質にならなくてもいいか?
しかし最も長いバックストレートでのエネルギー戦略が重要。
レースではブーストモードとオーバーテイクモードの使いどころを考える必要があります。
オーストラリアでは”マリオカート”と揶揄されたバトルがここでも展開されるのか?
フェラーリのマカレナリアウイングが機能すれば他のライバルに対して大きなアドバンテージを得ることができるはずです。
そして冒頭の通り、今シーズン最初のスプリントフォーマットです。
マシンのアップデートを金曜日の最初のセッションかつ唯一のフリー走行で評価をしなくてはいけません。
エンジンのメルセデスVSシャシーのフェラーリ
オーストラリアではメルセデスとフェラーリによるトップ争いとなりましたが、この中国でも同様の展開が予想されます。

メルセデスは強力なエンジンを活かした立ち上がりの良さでタイムを稼いでいきます。
対してフェラーリは他チームが簡単に真似できない独自製法のシャシーを使ってブレーキングの深さでタイムを稼いでいきます。
メルセデスのシャシーもグリッド中トップクラスだと思いますが、理に叶った独自製法のシャシーを採用しているフェラーリには一歩及んでいないと考えている。
そのフェラーリも開幕であれだけのパフォーマンスを披露したにも関わらず、エンジンの開発に失敗したと公表しているそう。
なおフェラーリは向こう5・6戦でアップデートされたPUの投入、そしてシャシーの方にもアップデートが入るという話があり、伸びしろの良さを感じる。
メルセデスの大規模アップデートはフライアウェイが終わった直後あたりと推測している。
どの道この2チームの勝負は全然先の話でしょう。


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