F1 2025第11戦オーストリアGP FP1・2 メルセデスPU勢今回も強さ発揮。

F1 2025シーズン

オーストリアGPが開幕します。

1周が短く完璧にまとめるのは非常に難しいコース。

予選ではトラフィックにも考慮が必要で、タイムを出すのに適した条件下でコースに送り出すことが必勝法です。

トラックリミットにも気を付けなければならない箇所が幾つか存在しているため、立ち上がりの際の膨らみには特に気を付ける必要があります。

エンジン全開区間が多く、PUだけでなくシャシーの空力効率も求められます。

アップデート情報

フェラーリはフロアを中心としたアップデートを入れてきたようです。

フロアフェンスですが、ハミルトンに新型を、ルクレールには旧型を使用しているようです。

フロアエッジのアップデートについては、切り欠きの枚数こそ変わっていませんが、幅が若干広くなり、フィン自体も角ばったデザインに変更されています。

前側のブラケットも撤去されました。

エッジウイングにもてが加えられています。

この形状を変更する目的として、アウトウォッシュの発生位置を変えることが目的です。

アンダーカットに乱れた空気を送り込まないことです。

しかしこのアップデートは何だかなぁ・・・という感じです。

F12025年シーズンは中盤に突入、マシン分析とともにチームの現状を探る。 – アルボンノート

そう思うのも、フェラーリが変えるべきはそこではないからです。

フロアトンネル自体を変えることが、マクラーレン肉薄するための一歩と考えています。

フェラーリが今採用しているのが、シングルベンチュリトンネルで最大負圧が1カ所でしか発生しない。

これでは前後のグランドエフェクトのバランㇲが難しい上、高速走行時にはボトミングを引き起こしている直接的な原因になっています。

予算の関係はありますがフェラーリがまだ今シーズンを諦めるつもりが無いのなら。是非手を加える部分です。

ラッセルまたも好発進

FP1は気温24℃、路面温度36℃で開始。

ルクレールとノリスの代わりにディーノ・ベガノヴィッチがフェラーリで、アレックス・ダンはマクラーレンでルーキーテストです。

フェラーリのマシンにはエアロレーキが取り付けられています。

しかしギアボックストラブルの関係でアップデートしたフロアの確認作業はあまりできなかったというところが痛い。

結局9番手フィニッシュと煮え切らない出だしとなりました。

ルクレール車を運転するベガノヴィッチにもマシンにトラブルが発生。

フェラーリは大丈夫なのか?

レッドブルはフェルスタッペンがラッセルに肉薄する0.065秒落ちの2番手。

しかし、セッション中はブレーキロックによるコースアウトが目立った印象です。

レッドブルにはフロア後端がフェラーリに似せたアップデートが入っているようです。

これが影響しているのかどうかはFP2を通して引き続き見極めていく必要がありそうです。

マクラーレンはピアストリが3番手、なんとルーキーのアレックス・ダンがピアストリに次ぐ4番手でフィニッシュしています。

トップタイムではなかったものの、マクラーレンはこのコースでもポテンシャルの高さを発揮しそうです。

このコースは1周が短いので予選時はトラフィックに注意が必要です。

アントネッリが無線で訴えているあたり、フリー走行から既に渋滞が酷い状況です。

このセッションでのトップタイムはラッセルが記録です。

カナダでアップデートしたリア周り(サスペンション)はここでもいかんなく発揮されている印象です。

ノリス最速も読めぬ勢力図

気温25.5℃路面温度37.7℃でセッション開始です。

ここからはルクレールとノリスがシートに座ります。

フェラーリはFP1の走行不足をここで取り返したいところ。

しかしルクレールはブレーキングを見誤りコースアウトをしてしまいます。

セクター2ではサンドトラップに飛び出すオーバーラン。

フロアに影響がないか懸念されます。

その為、タイムを出すのに多少苦戦はしたものの、5番手タイムを記録。

アップデートが入ったとはいえ、結局のところ今季の定位置とも言える位置に落ち着いた。

ハミルトンはスロー走行中にアントネッリに幅寄せをした格好となったため、審議対象になってしまいました。

本来無線でこういった事は伝わっているはずなのですが、今期のフェラーリは全くその部分が機能していないように見えます。

つまらないミスを無くさないと・・・マクラーレンと戦う以前の問題です。

セッションの前半はガレージに居座っていたフェルスタッペンですが、3番手タイムを記録し金曜セッションを終えました。

角田は7番手を記録、フェルスタッペンとの差は約0.4秒。

本来であれば差が縮まってきているように見えますが、ここは一周が短いレッドブル・リンク。

数字以上の差となって表れているように見えます。

そして課題であるレースペース、決勝は高温下でのレースが予想されるので、マネジメントにも気を配る必要があります。

セッション最速はFP1でルーキーに出番を譲ったノリス。

しかしそれはあまり関係なかったようです。

ピアストリも2番手につけマクラーレンは今回も盤石の態勢を敷いています。

4位にはなんとストロールが入りました。

燃料をどのくらい積んでタイムを出したのか?定かではない部分がありますが、メルセデスPU勢は今回も競争力を発揮しそうです。

しかしFP1で好調だったウィリアムズは失速気味です。

F1 2025第11戦オーストリアGP、持ち込まれたパーツ確認と決勝の展望 – アルボンノート

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