F1 2025第11戦オーストリアGP FP3・予選 ノリス圧倒、中団勢の躍進

F1 2025シーズン

金曜セッションは、FP1はメルセデスのラッセル。

FP2ではマクラーレンのノリスがトップタイムを記録と、今回もメルセデスPU勢は好調です。

一方フロアアップデートが入ったフェラーリは相次ぐマシントラブル、ルクレールが5番手も結局のところ今シーズンの定位置に収まっています。

レッドブルは競争力はあるもののブレーキに不安を残しています。

ストロールやボルトレートを始めとする中団勢の躍進にも目を見張る必要があります。

走らない前半、回る後半

気温23.4℃路面温度34.9℃でFP3がスタート。

前半15分は一部のチームしかコースに顔を出しません。

予選に向けてタイヤを温存しているようです。

フェラーリはルクレールがソフトタイヤでいきなりアタックもミスが続き中々タイムを記録できません。

しかし最終的に0.25秒落ちの4番手となりました。

マクラーレンとの差はそこそこありますが思ったよりも悪くない。

しかし高速域のパフォーマンスはまだまだ安定感がなくマクラーレンに比べて劣っています。

ハミルトンはルクレールに次ぐ5番手を記録も若干タイムが離れている。

ウィリアムズがFP2に続いて良くありません。

ストロールはこのセッションでもトップ10圏内のタイムを記録しました。

予選でも期待のできるパフォーマンスでした。

レッドブルはフェルスタッペンが0.21秒落ちの3番手。

角田は0.815秒落ちの9番手も両ドライバー共にセッション後半でスピン。

マシンのポテンシャルは感じるものの、安定感に不安が残ります。

その他のドライバーもスピンが多く見受けられたセッションでした。

マクラーレンがこのセッションでも圧倒しています。

FP2に引き続き1-2を記録しています。

トラックエボリューションでQ1拮抗

気温27.6℃、路面温度47.8℃で予選スタートです。

Q1

中団勢が先陣を切ってコースインです。

トップ4を始めとする上位勢はコースインしません。

オコンが5.745、ヒュルケンベルグ5,681。

中団勢のファーストアタックが終わると上位勢がコースイン。

フェルスタッペンは5.106を記録もセクター2でミス、ステアリング修正が目立った。

ノリスはいきなり4.672。

ハミルトンは5.115、ルクレール5.345とハミルトンに遅れる。

角田のファーストアタックは5.380、RBハジャーが5.344とレッドブル角田を上回ってみせる。

アントネッリは5.283、チームメイトラッセルが5.359。

ピアストリ5.004。

ガスリーは5.283、ボルトレートが5.273とそれを上回ってきた。

アルボン5.1431、ローソンは5.017。

ルクレールのセカンドアタック5.197とピリッとしない。

ここから後続がタイム更新に掛かる。

ベアマンは5.218、アロンソはルクレールと同タイム5.197。

ガスリーは5.054、ハジャーも5.063とタイム更新。

ボルトレートも5.123とタイムを更新しQ1突破を決めた。

メルセデス勢2度目のアタック。

アントネッリは5.178、ラッセルは5.189

少しでもミスを犯せばQ1敗退の可能性のあった今回のメルセデス。

何とかまとめ上げQ2進出。

角田のセカンドアタック5.369。

タイムを更新もQ1のデッドラインを超えられずまさかのQ1敗退が決定。

サインツはカナダに続きQ1通過タイムを出せなかった。

Q1ではヒュルケンベルグ・サインツ・角田・オコン・ストロールの5名が敗退。

フリー走行好調のストロールは通過できなかった。

中団勢の躍進

Q2

今度はフェラーリの2台が中古ソフトを履いて先陣を切る。

ルクレールは5.446、ハミルトンは5.651。

アルボンも中古ソフトを履き6.070を記録。

ハジャーは新品ソフトを履き5.557を計測。

ローソンとフェルスタッペンも新品ソフトを履きます、それ以外は中古ソフトでファーストアタック。

そのローソンは5.248。

ボルトレートは6.125、ベアマンは6.113。

フェルスタッペンは5.103。

アントネッリ5.668、ラッセルは5.382。

リアストリはいきなり4.56、直後ノリスが4.410ですぐさまトップタイム更新。

フリー走行から圧倒しているマクラーレン、予選でもその戦闘力はいかんなく発揮されています。

フェラーリが新品ソフトを履いて2度目のアタックを仕掛ける。

ルクレールは4.878、ハミルトン4.896とフェラーリの2台も4秒台に乗せてきた。

しかし残り5分42秒のところで芝生が燃え赤旗中断、これによる中団は鈴鹿以来。

セッション再開後は中団勢がラストアタックに入る。

ハジャー5.226、ベアマン5.312。

ボルトレートは何と4.846のスーパーラップ。

フェラーリの2台を上回り5番手でQ3進出を確実なものにした。

フェルスタッペンは4.836とボルトレートを僅かに上回った。

ローソンは5.041、アロンソは5.128。

アントネッリ5.052、ルクレールは4.734とタイム更新。

ラッセル4.860、ガスリー4.846とQ3進出に生き残りを見せた。

Q2ではベアマン・コラピント・ハジャー・アルボン・アロンソの5名が敗退。

中団勢が躍進しています、トップ4にどこまで食いついていけるか?

Q3

このコースは前戦カナダ同様、トラフィックに引っ掛からないタイミングで出すことが重要です。

加えてミス一つで大きくタイムを落としてしまいます。

Q3まで残ったドライバーはミスを起こさないor最小限にとどめてることができている。

マクラーレンが先制攻撃。

ピアストリが4.554を記録、ノリスが4.268でまたもピアストリを上回る。

フェルスタッペンが4.929。

ルクレールは4.492を記録しマクラーレンの2台に割って入る。

ハミルトンは4.619で現状4番手、今回のフェラーリは悪くない。

アントネッリ5.276、ラッセル4.844、今回はメルセデスが少し出遅れている。

ボルトレートは5.341、ガスリー5.649。

ローソンの渾身のアタックは4.926、かつてのチームメイトフェルスタッペンを僅かに上回る。

ラストアタック。

ラッセルは4,763と今回はタイムを伸ばせなかった。

ノリスが3.971と唯一の3秒台を叩き出しポール獲得が濃厚。

ルクレールは4.501とタイム更新ならず、ハミルトンは4.582とタイム更新。

ボルトレートは5.132でタイム更新、8番手まで順位を上げた。

ピアストリとフェルスタッペンは前方でスピンしたガスリーに引っ掛かりアタックできず。

ピアストリはルクレールの後ろ3位、フェルスタッペンはまさかのローソンの後ろ7番手フィニッシュ。

ノリスが2位ルクレールに0.5秒もの大量リードで、今季3度目のポール獲得です。

カナダのミスを取り返せるか?高温下が及ぼす決勝のタイヤ戦略

今回はノリスがポールポジション獲得。

カナダでノリスのみに入れたフロントサスペンションアップデートで益々速さを手に入れました。

タイヤに易しいマクラーレンは高温下の路面温度も物ともしなかった。

グリップを損なうことなくノリスがパーフェクトラップを決めました。

今週は今のところ圧倒し続けているマクラーレン、レースペースもあるのでスタートを決めさえすれば手が付けられないところまで行ってしまうでしょう。

カナダでの不用意なミスを是非ここで取り返してポイントリーダーピアストリの背中を追いたい。

フェラーリはフロアアップデートが上手くいっているのか、ルクレールがQ2とQ3ともにラップをまとめ上げ、モナコ以来のフロントロー獲得。

ハミルトンも数戦4・5番手を安定して手に入れている。

今回のメルセデスは両者とも勝負できるパフォーマンスが無かった。

やはり高温化だとメルセデスは競争力を失ってしまうようです。

それはエンジンだけでなく、タイヤの温度管理にも言えることです。

レッドブルは速さはあったものの、フリー走行から続く不安定な挙動が予選でも現れてしまった。

フェルスタッペンのオンボードは終始修正舵を切る場面が多かった。

角田はQ1敗退の際にフロントのグリップ不足を訴えていた。

角田はフェルスタッペンに対し0.25差に迫るもこのコースは1周が短いので実際の差はもっと開いていると考えるべき。

レッドブルの地元でこの結果は流石にまずかった。

結果論とは言えそのローソンが下剋上を起こしフェルスタッペンを上回る6番手。

RBのようなドライバビリティの高いマシンは、ミスが起きやすいコースでは有利に働いています。

そしてなんといってもボルトレートが素晴らしい走りを見せ8番手です。

チームとしても今季初めてQ3進出を決めました。

ザウバーは今回フロアボディとリアウイングにアップデートを入れている。

元々ザウバーのマシンはリアが不安定なマシン。

チームはピークダウンフォースよりも、安定した挙動を手に入れるための開発方針にシフトしていることがここ数戦の躍進に繋がっているようです。

決勝では高温下でのレースが予想されています。

基本ミディアムとハードタイヤを中心に回していくことになると思いますが、スタートタイヤや、タイヤの持ちによって順位はシャッフルされる可能性があるでしょう。

下位集団はその可能性に賭けたいところ。

F1 2025第11戦オーストリアGP FP1・2 メルセデスPU勢今回も強さ発揮。 – アルボンノート

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