二度目の三連戦の最後、スペインが始まります。
ここでの注目は何といってもフロントウイングのフレキシブル規制です。
どこのチームも取り入れている機構なので、基本的には影響があったとしても勢力図に影響を及ぼすレベルではないと予想していますが果たして・・・
こればかりは実際に走って貰わないと何とも言えない部分が多いのも又事実です。
FP1から猛暑
気温30.1℃、路面温度47.5℃でスタートです。
この暑さがどう影響してくるでしょうか?
ウィリアムズからはアルボンに変わりマルキンスが。
ハースはオコンに代わって平川がFP1を走ります。

しかし平川はセッション中にコースアウトする場面も見られました。

マルキンスとRBローソンはエアロレーキを付けての走行です。
規制対策下フロントウイングによる気流流れの変化を確認しているようです。

トップタイムはノリスが記録。
マクラーレンは既にイモラで規制対策されたフロントウイングをテストしており、そこで得られた結果から、規制による影響はあまりないということが分かっていたようです。
それがこのスペインのFP1で証明された形となりました。
そもそもマクラ―レンのフロントウイングは大きめのものを採用しているので、スロットギャップのフレキシブルが少なくてもダウンフォースをしっかりと発生させることができていると考えるべきか。
前述では何処もフレキシブルを採用しているから勢力図に変化があると話しました。
しかし、フレキシブルに頼りがちなダウンフォース生成をしているチームと、車高変化を嫌うチームにとっては影響が出てしまうのではないか?
その点も踏まえてレッドブルを注視していましたが、結果はフェルスタッペンが2番手タイム。
しかしFP1とはいえトップノリスとの差が、順位以上に感じられるセッションでした。

アロンソは地元でのレースでしたが、アストンにまたしてもマシントラブルが発生しピットへ。
メルセデスPUが熱に対してまだ弱いのか?それとも大人の事情(アストンのチーム内で)なのか・・・
メルセデスとウィリアムズはソフトタイヤでの走行は行わず、ミディアムとハードのみを使ってのフリー走行でした。
セッション後半にかけて路面温度が50℃を超えていたので、ロングランにおけるタイヤのタレを確認していたのでしょう。
この暑さだとソフトでのアタックがコース一周持つのかどうかというところになってくるはずです。
セッションが進むにつれてスピードレンジが上がってくるので、もう少し見進めていく必要がありそうです。
規制対策がマクラーレンのリードを広げている?
FP2のスペインは更に暑い、このセッションでも路面温度に至っては50℃を超えてきています。

ハミルトンと角田は同じリア滑りによる症状が出ているようです。
角田はイモラの予選時のクラッシュにより旧型パーツの仕様を余儀なくされている。
今回レッドブルはフロントウイングにアップデートが入り、角田にも導入されていますが、依然としてセッティングによるウインドウは相変わらず狭く、ローグリップによる挙動の不安定さは続いているようです。
相方のフェルスタッペンはトップから0.310秒落ちの3番手タイム。
ミディアムを履いたロングランで比較すると、約1秒ほどの差があるそう。
旧型パーツとは言え、このグランプリは角田の正念場とも言えるレースになりそうです。
フェラーリは相変わらずリアが不安定気味です。
ウィリアムズが一発のタイムで伸び悩んでいます。
ウィリアムズは規制対策による被害者なのか?

金曜セッション全体を通して、ハースのマシンに安定感が感じられませんでした。
ボトミングによる影響です。

このセッションではマクラーレンピアストリがトップタイム。
マクラーレンがイモラで試した規制対策用フロントウイングは基本的に構造は変わっておらず、材質をより高剛性なものに変えているそう。
この規制によってマクラーレンの更なる独走を許さなければいいのですが・・・
レースは1つのチームによる独走よりも、幾つかのチームが競り合っていた方が面白いですから。
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