土曜の予選ではマクラーレンの2台が終始圧倒し、ピアストリがポールを獲得しました。
フレキシブル規制による規制の影響も見られず、決勝でも圧倒すること可能性が高くなっています。
後ろはレッドブル・フェラーリ・メルセデスが後を追うトップ4の様相となりましたが、角田が最下位と一人だけ遅れてしまっている。
1周が小さくタイム差が少ないですが、同時にマシンの性能差もマクラーレンを除く他のチーム間では詰まってきている。
基本オーバーテイクは難しくないですが、性能差が詰まっていると難易度は上がります。
2ストップ前提のレース
気温29.7℃、路面温度49.4℃でスタートです。
ストロールは過去に怪我した手首がの痛みが再発、手術を決断したため決勝を棄権。
アストンにはドルゴビッチがいますが、予選に出ていない為、出走は認められていません。
角田はパルクフェルメ下でリアウイングを交換したためピットスタートが決まっています。
殆どのドライバーはソフトタイヤを選択。
角田のみミディアムタイヤでスタートします。
ピレリは2ストップ戦略を推奨しています。
レーススタート

ノリススタートが遅れる。
フェルスタッペンに先行を許す
VER3→2、NOR2→3。
ルクレールのスタートが良い!
ハミルトンはラッセルを抜く。
HAM5→4、RUS4→5
スタートを決めたルクレール、メルセデス2台を攻略。
LEC7→5、RUS5→6、ANT6→7。
2周目、15位スタートのヒュルケンベルグは11位までジャンプアップ。
更にアロンソを攻略し10位に。
HUL11→10、ALO10→11。
7周目、アルボンがピットへ、ソフトタイヤへ。フロントウイングも交換(11.6秒)13→19。
9周目、ベアマンと角田がピットへ。
ベアマンはミディアム(2.6秒)、角田はソフトタイヤに交換です(2.3秒)。
ミディアムスタートの角田、もうソフトタイヤに交換。
10周目ルクレールとハミルトンが順位をスワップ。
LEC5→4、HAM4→5。
ハミルトンよりもルクレールの方がペースが良いのは明らかだった。
さっさと入れ替えていれば・・・
サインツがピットインしソフトタイヤに交換です、そしてアルボン同様ノーズも交換です(10.8秒)。
ヒュルケンベルグがピットイン、ミディアムタイヤに交換(2.7秒)10→15。
11周目ガスリーがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.4秒)8→14。

13周目、ペースの良いノリスは遂にフェルスタッペンを捉え順位を取り返す。
NOR3→2、VER2→3。
ボルトレートはローソンにオーバーテイクを許す。
LAW11→10、BOR10→11。
14周目フェルスタッペンがピットイン、ソフトタイヤに交換(2.5秒)2→8。

アロンソにミスが出ました、今シーズンは本当にどうしてしまったのでしょうか?
そのアロンソは16周目にピットインしミディアムタイヤに交換です11→19。
17周目、ハミルトンがピットインしミディアムタイヤに交換です(2.2秒)4→9。
次の周にルクレールがピットインしミディアムタイヤに交換です(2.1秒)3→7。
フェルスタッペンがアントネッリを攻略。
VER6→5、ANT5→6。
19周目、ローソンがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.5秒)8→16。
フェルスタッペンがラッセルもオーバーテイク。
VER4→3、RUS3→4。
20周目、ハジャーがピットイン、ミディアムタイヤに交換です8→11。
ラッセルもここでピットインです、ミディアムタイヤです。(2.2秒)4→7。
22周目、ノリスがピットインしミディアムタイヤに交換です(3.0秒)2→3。
アントネッリもピットインしミディアムタイヤに交換です(2.5秒)7→8。
23周目、ピアストリがピットインしミディアムタイヤに交換です(2.2秒)1→2。
ここで先にピットインしたフェルスタッペンがラップリーダーとなりました。
24周目、アントネッリはガスリーを抜く。
ANT8→7、GAS7→8。
ハジャーとヒュルケンベルグも順位を入れ替えます。
HUL10→9、HAD9→10。
25周目、角田2度目のピットイン、なんとまたしてもソフトタイヤ!(2.4秒)12→19。
タイヤ負荷の高いスペインで残り40周ソフトは不可能に近い、これは3ストップの可能性大です。
ローソンとアルボンが接触、アルボンはまたしてもフロントウイングが壊れた上に、ペナルティまで食らってしまった。

一旦ピットに戻り再びコースイン、一周だけしてまたピットに入りリタイアです。
2023年の鈴鹿のペレスと同じようにペナルティを消化しました。
翼端板が無かったのでフレキシブル効果が増しますが替えのフロントウイングは無かったようです。
そのままレースを続けていれば中国の時のルクレールの様に速く走れたかも知れませんが(笑)。
30周目フェルスタッペンが再びピットへ、ミディアムタイヤに(2.3秒)1→4。

31周目ローソンはまたしても1コーナーで接触、今度はベアマンだ。
32周目ガスリーが2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換です8→17。
36周目、ハイペースで走るフェルスタッペンはルクレールをオーバーテイク。
VER4→3、LEC3→4。
41周目、ルクレールは2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.3秒)4→6。
42周目、ラッセルも2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.3秒)5→7。
44周目ラッセルとアントネッリがスワップ。
RUS7→6、ANT6→7。
46周目、ローソンは2度目、角田は3度目のピットインですLAW10→13、TSU→17。
47周目、ハミルトンが2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です5→7。
ヒュルケンベルグが2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です9→10。
前を走るボルトレートとヒュルケンベルグが順位をスワップします。
HUL10→9、BOR9→10。
48周目、フェルスタッペンが3度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.4秒)順位は3位のまま。
49周目、ノリスが2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.3秒)順位は2位のまま。
ハジャーも2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です、順位は8位。
50周目、ピアストリがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.2秒)首位をキープです。
51周目、アントネッリが2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です(3.8秒)6→7。

55周目、そのアントネッリがラ・カイシャの手前で突如操作不能になりコースアウト。
エンジンから白煙、不運にもリタイアとなりました。
メルセデスPUはやはり今年も冷却が弱いのか?
これによりセーフティカーが導入。
このセーフティカーがレースの最後を面白くします。
SCで変わる流れ
セーフティカー導入により、上位勢が再びピットインです。

ピアストリ・ノリス・フェルスタッペン・ルクレール・ラッセル・ハミルトン・がピットイン。
うち5名はソフトタイヤを装着、しかしフェルスタッペンは・・・ハード!?
これにはフェルスタッペンもご立腹、しかし履けるソフトタイヤは残っていなかった模様。
周回遅れを先行させ61周目に再開、フェルスタッペンの新品ハードは如何に?

と思っていた所最終コーナーで立ち上がりをミスしリアを滑らせる。

真後ろのルクレールはそのチャンスを逃がさずストレートで追い抜きに成功。
LCE4→3、VER3→4。

しかし追い抜きの際に接触、審議対象になりそうです。
ヒュルケンベルグがハジャーを抜く。
HUL8→7、HAD7→8。
終盤で逆転を許し苛立つフェルスタッペン。

ラッセルと衝突、あまりに危険すぎる走行だ!
リプレイを見ると譲ろうと減速したフェルスタッペン、しかし譲る必要が無いことが分かり、コーナー手前で再び加速、衝突といったような動きです。
64周目に結局フェルスタッペンはラッセルに譲るような形で先行させた。
RUS5→4、VER4→5。

65周目、ヒュルケンベルグは何とハミルトンをオーバーテイク。
HUL7→6、HAM6→7。

セーフティカーで差が詰まりましたが、再開後は後続をみるみる置いて行ってしまったマクラーレン。
ピアストリが盤石のレース運びで1-2フィニッシュを決めました。
大荒れフェルスタッペン勿体なさすぎるペナルティ
今回のレースはピアストリが勝利しました。

フレキシブル規制はマクラーレンにとっては意味の無いものだと証明されたレースでした。
序盤から後続を引き離し(但しフェルスタッペンは付いてきた)早々レースをリードする展開。
タイヤ戦略も難なく決め危なげなく1-2を決めました。
フェルスタッペンは最後の最後で切れてしまった。
ラッセルとの接触は10秒ペナルティとなり5位が10位に変わってしまった。
チームに起こる気持ちは分かりますがチャンピオン争いで苦境に立たされることに。
これでは自身の立場を苦しめているだけです。
あのマシンでマクラーレンに付いていけるペースがあるだけに非常に勿体ないレースでした。
角田は今回は3ストップで残った新品ソフトを使ってテスト走行でした。
レッドブルが苦しい今、セカンドドライバーの力は必要になってくるはず。
しかし、角田に求められているのは結果、悠長なことを言っていられる時間は少なくなっています。
ルクレールはモナコに続き2戦連続表彰台。
タイヤ持ちもペースも良かったですが、マクラーレンとフェルスタッペンには遠く及ばなかった。
あそこでハミルトンと早めにスワップしていればもう少し戦えていたのでは?と思ってしまいます。
フェルスタッペンとの接触はお咎めなしで3位を確定させました。
これでコンストラクターズランキングでメルセデスとレッドブルを抜き2位に。
ですが、最後の最後で大逆転、粘り強くレースしたことが今回の結果を引くことができました。
逆にハミルトンはまさかのザウバーヒュルケンベルグに逆転を許してしまった。
フェラーリは両ドライバーにトラブルを抱えていたようです。
そのヒュルケンベルグはフェルスタッペンの降格により5位に繰り上がり。
棚から牡丹餅のようなレースでした。
今週のザウバーはアップデートによって戦える位置まで来ている。
今回は入賞を逃したボルトレートでしたが、予選では片鱗を感じさせてくれる週末だったと思います。
メルセデスはデグラが早く勝負ができるようなレースではなかった。
ラッセルはフェルスタッペンの失態で4位に繰り上がりでしたが、高温下ではまだ課題が残るレースでした。
アントネッリは良い走りをしているのに結果に結びついてくれません。
ハジャーは最早ポイントを取るのが当たり前になってきました。
走りは勿論、フィードバック能力を伸ばして更に良いドライバーになることを期待したいです。
アロンソも漸く初ポイントです。
しかし、レース中はミスが目立つなどまだまだ走りに精彩を欠いています。
3連戦が終わり、1週空いてカナダです。
どうなるでしょうか?
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