昨日のセッションではFP2でメルセデス勢が1-7位までを独占。
ルクレールはFP1序盤のクラッシュによりFP21を走れず。
地元レースとなるストロールはFP2序盤で、ウォールに軽く当ててしまい左フロントのロッドを折ってしまいリタイア。
レッドブルも今シーズンの大型アップデートは無いとしており、今後も厳しい状況が続くことになるでしょう。
マクラーレンは珍しく低調なスタートでした。
セットアップを間違えたか?
壁の餌食(ウォール・オブ・チャンピオンズ)
FP3は気温20℃、路面温度45℃でスタートです。
FP2を出走できなかったルクレールのマシンも直り復活です。
走れなかった分を取り返すかのようにセッションを消化していきます。

予選に向けてタイムを詰めていきたいのか、ウォール・オブ・チャンピオンズでの壁の接触、スピンが目立ったセッションでした。

先ずはピアストリが、接触の際に右リアタイヤをパンク、更にマシンの破片がコーナー端に散らばる。

次にヒュルケンベルグ、ウォール・オブ・チャンピオンズでスピンするも、マシンは大した損傷なくセッションを続行することができた。

ベアマンはクリア寸前でリアが滑り、右リアタイヤをウォールにヒットさせていました。
このセッションではノリスがトップタイム、マクラーレン
ルクレールは走り込んでいきどんどんタイムを上げていき0.078秒落ちの2番手フィニッシュ。
角田はこのセッションから新型フロアを搭載しての走行。
しかしブレーキトラブルにより殆ど走れず。
セッション途中で赤旗が出た際にピアストリを抜いたとして、審議対象に掛けられるなど、踏んだり蹴ったりのセッションでした。
それにしても何故FP3から新型フロアを搭載したのか?
新旧の比較か?
それにしてもFP3のたった1時間で新型フロアを理解するというのはかなり難しいのではないか?
レッドブルのやり方には相変わらず疑問が残ります。
終盤コースインもタイムは最下位。
厳しい予選になることは間違いなさそうです。
予選、結局C5(ミディアム)が一番
気温21.3℃、路面温度44.3℃で予選スタートです。
角田は審議の結果、10グリッドの降格処分と、ペナルティポイント2点が加算されてしまいました。
Q1
角田が13秒287を記録。角田は新型フロアでぶっつけ本番。
ラッセルが12秒574。アントネッリが12秒634。
ノリスは12秒696ピアストリが12秒332で暫定トップに立つ。
ストロールは12秒517、ルクレールは12秒493、アロンソは12秒520。
フェルスタッペンのファーストアタックは12秒273でした。
アントネッリは12秒587、ハミルトン12秒348。
ラッセルの2度目のアタックは12秒366、アロンソはミディアムで12秒239。
角田のセカンドアタック12秒609。

ここで何とストレートを走行中のアルボンのエンジンカウルが吹き飛び残り5分30秒で赤旗。
セッション再開後にピアストリが11秒937、11秒台に乗せ暫定トップ。
しかしノリスが11秒826ですぐさま更新。
ハミルトン11秒952、アロンソ12秒073、コラピントが12秒234、ハジャーが12秒211。
ルクレール12秒048、フェルスタッペン12秒054。

サインツはハジャーにアタックの妨害を受けてしまいQ1通過タイムを出せなかった。

Q1ではガスリー・ローソン・ストロール・サインツ・ボルトレートの5名が敗退。
カウルがはじけ飛んだアルボンも何とかタイムを記録しQ2進出です。
Q2
フェルスタッペンはミディアムで11秒638、ノリス11秒676、ピアストリ11秒715。
ルクレールは中古ソフトで11秒918、ハミルトンは11秒935。
アロンソ12秒036ラッセルは11秒960、アントネッリ12秒106。
ハミルトン11秒885、新品ソフトを履いてルクレールは11秒626で暫定トップ。
アルボン11秒963、ラッセルは11秒530。
角田は12秒102、未だ12秒台を切れずQ2突破も怪しい状況です。
アントネッリがアタックし11秒974、ノリスが11秒593でトップに立つ。

ハジャーが12秒003、角田を上回りハジャーは10位でQ3へ。
Q2ではオコン・ベアマン・ヒュルケンベルグ・コラピント・角田の5名が敗退。
これにより角田はグリッドペナルティにより最下位スタートが確定です。
Q3
マクラーレンが僅かにリードもスペインの時のような圧倒的な差はありません。
正しいタイヤチョイスと、トラフィックに引っ掛からないタイミングで出すことが重要です。

ルクレール11秒729、ピアストリが11秒273、アロンソは11秒798。
フェルスタッペンが11秒248で暫定トップに立ちます。
ハミルトン11秒828、ラッセルは11秒516、アントネッリ11秒589。
ルクレールは同じタイヤでもう一度アタック、タイムは11秒628と更新するも順位は変わらず。
ノリスも11秒625とイマイチタイムを上げられません。
ラストアタック、ラッセル・フェルスタッペン・アントネッリ・アロンソの4名はC5ミディアムタイヤでコースインです。
ハミルトン11秒526、アロンソ11秒586。
ルクレールはセクター1ベスト、しかし前方のハジャーに引っ掛かりアタックを取りやめる。
ダーティエアーによって挙動が乱れた、シケインであわやウォール激突をギリギリで回避。
もう一度アタックのチャンスはあったが何故かピットインし8位で予選を終えた。

ピアストリが12秒120とトップに立つ。
ノリスラストアタックでタイムを更新できず7番手でフィニッシュ。

しかし直後にフェルスタッペンのラストアタック、タイムは11秒059。
これで決まりかと思われたがラッセルがアタックをしている。

タイムは10秒899、唯一の10秒台に乗せカナダで2年連続のポールを獲得です。
メルセデス今シーズン初ポール
今回はラッセルが今シーズン初ポール。

ポールを確定させガッツポーズが出ます。
ここ9戦はフェルスタッペン・ノリス・ピアストリの3名のみがポールを獲得していましたが、ラッセルが待ったを掛けました。
今回はラッセル・フェルスタッペン・ピアストリの3名によるギリギリの戦いでした。
今週のカナダの路面温度は常時40℃台とかなり高く、C6タイヤが早くタレてしまっていた。
タイヤ負荷が低いとは言えサーマルでグラデーションの影響を非常に受けやすいC6タイヤを使うというのはどうなのだろうか?
結局今回もポールタイムを出したのはC5タイヤ。
C6タイヤの存在意義にはやはり疑問が残ってしまいます。
ルクレールはラストアタックを決めていたらどのポジションに入れたのだろうか?
期待が高かっただけにティフォシの私としては腹立たしい結果です。
ハジャーはQ3進出もサインツのアタック妨害について審議を受けています。
カナダは比較的オーバーテイクは容易なコースです。
下位のドライバーにもチャンスはあります。
コース幅が狭く、接触やクラッシュが起きやすいので、粘り強いレースが要求されます。
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