金曜セッションはノリスがFP1・2共にトップタイムをマークし、悲願の初タイトルに向けて好発進を切りました。
フェルスタッペンの5連覇にはチームメイトのサポートが必須。
しかし角田車はグリップが全くなくすべてにおいて最悪とのこと。
今回もレッドブルがどこまで修正を掛けられたのか、が焦点になりそうです。
最後のフリー走行、トップチーム同士事故勃発
気温27.2℃、路面温度39.1℃でセッション開始。
アストンの2台はいつものようにハードタイヤを履いて真っ先にコースイン。
そして皮むき。
その後アルピーヌの2台がソフトタイヤを履いてコースイン。
アルピーヌのコースインを皮切りに続々とソフトタイヤでアタックに入ります。
角田はセクター1・2で一時パープルを記録、セクター3が少し遅れる。
フェルスタッペンと角田は異なるフロアを使用しフロントウイングも別仕様。
ザウバーの2台はセッション序盤ミディアムタイヤで暫定5・6番手を記録。
メルセデスの2台は遅めのコースイン、ラッセルはソフト、アントネッリはミディアムタイヤで走行します。
ベアマンとストロールはソフトタイヤでフェルスタッペンに迫るタイムを記録。

セッション残り29分ハミルトンがターン9でスピンしクラッシュ。
フロアがボトミングしてしまいダウンフォースが抜けたことでスナップが発生してリアが回ってしまった。
これによりセッションは赤旗中断。
約12分間のセッション中断は残り17分で再開。
貴重な予選練習の時間が削られてしまった。
一部は2セット目の新品ソフトを投入していますが、多くのドライバーは中古ソフトでコースイン。

残り8分ピットアウトをしようとしている角田に、ガレージから飛び出してきたアントネッリと接触。

アントネッリはフロントウイングの損傷のみだが、角田のマシンはフロアとサイドポッドを壊されてしまった。

ガレージに戻りマシン修理の為そのままセッションを終えてしまった。
今シーズン最後のフリー走行のトップタイムはラッセルが記録。
セクター1・2で2位につけたノリスよりも速い。

全てのフリー走行でトップタイムとはならなかったノリスですが、セクター3が抜群に速い。
ストレートで若干遅れる分コーナーでしっかりと取り返している印象です。

初日からFP3にかけてウイングを微調整しているようなので、セッティング変更の確認の為のフロービズだと考えています。
フェルスタッペンは3番手、全体的にノリスから若干遅れているセクタータイムです。
ハースの2台が6.7位と予選に向けて仕上がっています。
ストレートが速く取セクター2では一時パープルセクターを記録していました。
逆に4位に入ったアストンのアロンソはマクラーレンの様にセクター3でタイムを伸ばしてきています。
この後最後の予選、ポールポジションを獲れそうなドライバーは限られていますが、Q3進出争いが面白いことになりそうです。
今年最後の予選は僅差、僅差
今シーズン最後の予選です。
気温26.7℃、路面温度29.2℃でセッション開始。
Q1
ハミルトンがミディアムで24.068、ストロール23.772。

ヒュルケンベルグ23.473、ボルトレート23.664、フェルスタッペン23.325。
角田23.650、ハジャー23.614、ルクレールはミディアムで23.994。
サインツ23.6271、アロンソ23.417、ノリス23.470、ベアマン23.254。
ピアストリ23.255、アントネッリ23.481、ラッセル23.247。
ハミルトンはソフトに履き替え2度目のアタック23.394、ノリス23.178。
ピアストリ22.605、アロンソ22.410、フェルスタッペン22.877。
ラッセル23.255、ルクレール23.163、角田23.380。
ストロール23.310、アロンソ23.071。
Q1ではコラピント・ガスリー・ヒュルケンベルグ・アルボン・ハミルトンの5名が敗退。
差が1秒以内の超接戦となっています。
ハミルトンはFP3でスピンアウトし走行できなかったのが痛手だったか?
Q2
フェルスタッペン22.952、ベアマン23.470、サインツ23.172、アントネッリ23.371。
ハジャー23.312、ラッセル23.730、ルクレールは中古ソフトで23.274。
アロンソ23.036、ボルトレート23.092。
ピアストリは中古ソフトで23.021、ノリスも中古ソフトを履き22.804。
フェルスタッペンはそのままコースに留まり2回目のアタック22.752。
ルクレールは新品ソフトに履き替え22.948、アントネッリ23.080。
アントネッリはセクター3でリアがスリップしタイムを失っている。

サインツ23.042、ハジャー22.997、オコン23.023、アロンソ22.861。
Q2ではストロール・アントネッリ・サインツ・ローソン・ベアマンの5名が敗退。
FP好調のベアマンは0.007秒足りず11位でQ2敗退。

ストレートは伸びていたが、セクター3で僅かに伸ばせなかった。
角田はまたしてもギリギリの突破、しかしQ3に進出したことでフェルスタッペンのアシストができる。
トップから15位まで0.4秒差と非常に接戦となっています。
Q3
今シーズン最後の予選は類を見ない超接戦となっています。
現行マシンはこれで見収め、最後に相応しい予選です。

フェルスタッペンは角田からトウを貰って22.295。
ノリスのファーストアタックは22.751、ピアストリ22.622。
ルクレール22.794、ラッセル22.868
アロンソ22.902、ボルトレート22.904、オコン22.913、ハジャー23.072。
いよいよ最後のアタック、トウを与えてピットに入った角田は新品ソフトに履き替えラストアタック。
しかしターン1でトラックリミットを取られ最後の予選はノータイム。

マクラーレンの2台がラストアタック。
ピアストリ22.437、ノリス22.408、2台はフェルスタッペンのファーストアタックのタイムを超えることができなかった。

後方ではフェルスタッペンのラストアタック、セクター1・2共にパープル、コントロールラインを通過、セクター3もパープルとはならなかったがそれでも自己ベスト更新の22.207。
ルクレール22.730、ラッセルは最終コーナーでリアが暴れるも22.645とセカンドローを獲得。
現行マシン最後の予選はフェルスタッペンがポール獲得。
フェルスタッペンポールも依然ノリス優勢か?

今回はフェルスタッペンがポールを獲得しました。
5連覇の可能性を広げるにはポール獲得が必須だったフェルスタッペン、大一番できっちりとタイムをまとめ今シーズン8度目のポールを決めた。
マクラーレンが及ばなかったのにはやはり課題であったストレートスピードの伸びが足りなかったことにある。
フリー走行を通してセッティングを見直し、FP3ではフロービズを付け、セッティングを確認しながら走っていた。
ノリスは及ばなかったものの、このポジションをキープしてチェッカーを受けることができれば、初のタイトルを獲得することができます。
ピアストリはこのまま行くと、タイトルを諦めノリスのサポートに徹することになりそうです。
フェラーリは今シーズン適正な車高を理解するには至らず、ドライバーシーズンを通してマシンの挙動の不安定さに苦しめられてきた。
そんな中でもルクレールは毎度の様にQ3に進出しフェルスタッペンとマクラーレンの後ろに付けてきた。
ルクレールの技術が見事というしかないでしょう。
今回はラッセルもリアの挙動の不安定さに苦しんでいますが、それでもセカンドローを獲得。
フェルスタッペンの5連覇には、上記の2にも絡んで貰う必要がありそうです。
角田はQ3でトウを与えるという仕事ができた。
ですが、フェルスタッペンにタイトルを獲ってもらう必要がある、仕事はまだ終わりではありません。
いよいよ日曜日の決勝で全てが決まります。
どうなるか見守るしかありません。


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