長かったF1シーズンもいよいよ最終戦、アブダビGPが始まろうとしています。
前回はフェルスタッペンが5連覇に望みをつなぐ優勝。
逆にマクラーレンは明らかに勝てるレースを戦略ミスにより落としてしまった。
それでもノリスは3位以内でフィニッシュすれば自力でのチャンピオンが決められる。
昨年はノリスがアブダビを制している、去年に続いて勝つことができるか?
ドライバーマーケットに動き有り
カタールGP終了後の火曜日、来季のシートが決まっていなかったレッドブルグループに遂に動きがありました。
レッドブルには噂通りハジャーが昇格。
そしてRBには昇格していったハジャーの代わりに、F2からリンドブラッドが昇格してきました。
角田は残念ながらレギュラードライバーから外れてしまうことになりました。
しかしレッドブルとRBのテスト兼リザーブドライバーとして来季もレッドブルグループに残ることはできました。
リザーブとして残っていれば代走のチャンスが巡ってくるかも知れない。
その1回2回歩かないかのチャンスを活かすことができるか?が来年の角田には重要になってくるはずです。
それでも日本人初のトップチームドライバー。
爪痕は確実に残せたはずです。
そして、ルノーPUはこのレースがF1最後のレース。

PU周りの部品にはチームスタッフの寄せ書きが至る所に見られます。
こういった所が海外らしくていいですね。
ここ数戦ガスリーがQ3に連続して進出と息を吹き返している。
最終年は早期のアップデート取りやめによるパフォーマンス不足でコンストラクター最下位ですが、ガスリーに期待です。
ウイングセッティングの確認
今シーズン最後のウイングセッティングの確認です。

トップ4のセッティングです。
ミディアム~ミディアムローセッティングが中心です。
フェラーリ・マクラーレンはミディアム。
レッドブルとメルセデスはミディアムロー。
マクラーレンとフェラーリはV字型ロワフラップで今回も空力効率を意識したセッティングです。
アブダビはストレートスピードだけではなく、中速域のコーナーも多いので、ある程度のダウンフォースレベルが求められます。
レッドブルは恐らく車高はギリギリで攻めるはず。
コーナリングで先ずマクラーレンに劣っているので、ストレートまでに後ろに付いてDRSで仕留めたいところ。

中団勢のセッティングです。
こちらもミディアムローとミディアムダウンフォースが中心となっています。
アストンはストレートが弱いので、このコースでもコーナリングの速さに賭けます。
ストップ&ゴーサーキットとはいえトータルバランスが要求されるコースでので、Q3に進出できれば万々歳と言ったところか?
ハースとRBはダウンフォースを削ったミディアムロー気味。
中団勢で気になる点として、アストンはV字型ロワフラップを持っているはずですが、ここで使ってこなかった。
ストレートが遅いのなら、使って効率化を図るべきと考えましたが・・・
因みにリアウイングも2026年で規定が当然変わるので、チップ形状でアウトウォッシュを発生させていたこのリアウイングも最後ということになります。
ルーキーテストが週末にどう影響するか?

砂漠地帯に位置するアラブには降雨のリスクはありません。
完全ドライコンディションでの決戦となります。
そして風が吹くとコース上に砂が散らばるという点もカタールと同じような条件となります。
カタール同様予選は後から出ていった方が有利になるのは明らかです。
カタールのロサイルと違う点は、ストップ&ゴーサーキットの色が強いこと、2本あるロングストレート区間を有していることです。
しかし共通して言えるのはこのロングストレート区間をもってしてもオーバーテイクは困難です。
ドラッグ削減を目標に立ち上がった2022年レギュレーションのマシンですが、開発が進めば当然空力効率が向上したマシンに仕上がってくる。
しかしそれによって接近戦が難しかった前回のレギュレーションのマシンに近付くことに繋がってしまったのです。
これは仕方のないことですが、そうなると重要なのはやはり予選の順位です。
今年はポールトゥ・ウィンの確立が高いシーズンとなっていますが、上位スタートのドライバーが1コーナーでオーバーテイクを仕掛けることができれば、優勝への望みが出てくる。
今シーズンはそんなレース展開が多い気がします。
そして今年も昨年同様この最終戦でルーキーをFP1で起用してくるチームが多いです。
現在もチャンピオン争いをしているピアストリには、パト・オワードが。
フェルスタッペンにはメ同様にキシコGP同様にリンドブラッドが出走するのではないかと予想されています。
ノリスは全てのセッションに出走予定の為、タイトルの掛かった最終戦を有利に進められる可能性があります。



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