木曜日には毎年恒例のコースウォークにおいてのマシン観察、ミニセクタータイム計測区間の確認、ピットストップ練習タイム計測を行いました。
金曜日からは本格的にマシンが走行することになります。
組み上げられた新規定マシンを実際に見ることはこれが初めてなので、旧レギュレーションマシンとのパフォーマンスの違いを見ておきたい。
西コース路面改修がタイムにどれだけの影響を与えるか?
今年もフェラーリチャレンジからスタート

5時半に名古屋駅を出発し、6時17分白子駅着、バスに乗る人たちを横目にこの日も歩いてサーキットへ。

8時にゲートオープンして向かったのはフェラーリチャレンジ。
今年もサポートレースのタイムをしっかりと計測していきたいと考えていました。
マシンの性能に変化はありませんですが、西コースの路面再舗装がこのサポートレース車両の出すタイムにどれほど影響を及ぼすかが今回の焦点です。
計測区間は昨年同様1コーナー~2コーナーまで。
コース内セッションの中では一番最初のセッションなので、路面は恐らく汚くラバーが乗っていない。
そのためかこのセッションでのタイムは殆どが9秒台。
9秒台を切ったのはたったの1度のみでした。
実を言うと区間タイムだけで見ると昨年の方が速く8秒台を連発していました。
これについてはプロドライバーである小山選手が乗っていたことも一つの要因でもあるのではないかと考えています。
しかしセッション終盤では、昨年小山選手が記録した最速ラップのタイムを塗り替えるという結果となりました。
西コースの再舗装がかなり効いたことが証明されたセッションだったのではないかと感じました。
新規定マシンの鈴鹿での実力は?
F1セッション開始前に一旦GPスクエアに戻り、ドライバーのトークショー。
今年はトップチームが金曜の午前中に固まっていることもあり、木曜同様金曜とは思えない人の入りだったと思います。
トークショーが終了すると、いよいよFP1の開始です。
今回も計測区間はターン2出口~ターン5。
ただ昨年はターン5の出口まで測っていたのですが、計測基準が曖昧でしたので木曜の内に明確な計測基準を確認し設定。
今年は計測終了区間をターン5のエイペックスまでとし、昨年よりも手前に寄せました。
規定が変わったので、遅くなることは大前提ですが、どこまで遅くなるのか?
気温16℃、路面温度33℃でセッション開始。

先ずコースに出てきたのはアウディのマシン。
殆どのチームのマシンはハードタイヤを履いてコースに出ます。
ハードを履いてのタイムの平均は大体7.3~7.6秒。
しかしメルセデスのラッセルだけは7.0秒ジャストをいきなり叩き出します。
その後もラッセルは周回を重ね、この区間を6.94、6.85と一人だけとんでもないタイムを叩き出し続けます。
燃料の搭載量は不明ですが、明らかに踏めていましたし、ライン取りが乱れることなく非常に綺麗でした。


アストンとキャデラックは周回数が少なく、計測できたタイムが少なかったですが、他のチームに比べても明らかにタイムで後れを取っていました。
ウィリアムズも遅い、コーナリングは重量オーバーと噂の三輪走行のせいか、セッションの途中でミディアム又はソフトに履き替えてもタイムの向上は0.1秒程度に留まりました。
ウィリアムズ同様重量過多に苦しむレッドブル。
こちらもコーナリングで大きく後れを取っている印象です。

鈴鹿4連覇中のフェルスタッペンは、アクセルワークで何とか車を曲げようとしてはいましたが、重いマシンは回頭性が悪い。
ハードタイヤでの1回目の計測は7.34。
その後ソフトタイヤを履いて2度計測しましたが、7.19とハードを履いたメルセデスに遠く及ばない結果となりました。
ソフトタイヤを履いたタイムに至っては、ハジャーの方が0.03秒速い7.16でした。
アルピーヌはガスリーとコラピントの差が大きい。
コラピントはガスリーに対して、常時0.2~0.3秒の遅れが生じていました。
中団でトップに来そうだと感じたのはRBとハース。
ハードタイヤの最速タイムが7.25、ソフトタイヤではローソンが7.15とレッドブルドライバー2人を上回ってきました。
FP1の時点でトップ争いに加われそうだと感じたのは、やはりメルセデスとフェラーリ。
そして中国に引き続きマクラーレンに速さを感じました。
フェラーリはハードタイヤで7.1、メルセデスには及んでいないが、良いタイムです。
マクラーレンはミディアムを履いて7.1~7.19、トップ2には及んでいないものの、全体的なタイムでこの両者に近づいていた。
FP1におけるターン2~5の区間最速はラッセルの6.75。
ソフトタイヤでのアタックラップでは明らかに一台だけ速さが違いました。
コーナーギリギリを攻め切れていた、その点で行くと区間3位のタイムだったアントネッリ(7.00)は、ラッセルと比べるとライン取りがどこか甘い、エイペックスに付けていないですがこのタイムを記録してきた。

区間2位ルクレール、アタックラップではラッセル同様ギリギリを攻めるもターン3~4でふらつきがあった。
速さはあるけど不安定なのが今回のフェラーリです。
区間4位はハミルトンとノリスが同タイム(7.06)、コーナリングに定評があるマクラーレンですが、ここでは上位2チームに後れを取る。
今回のセッションでもメルセデスの強さが際立つセッションでした。
終了後はポルシェカレラカップのフリー走行のタイム計測をしにターン1~2へ。
こちらフェラーリチャレンジの時とは違い全ての計測で8秒台に乗せてきました。

ポルシェ911GT3RSの前後重量配分は40:60。
フェラーリ296のようなミッドエンジンは大体44:56。
今回は荷重移動という観点でサポートレースを観ています。
1コーナーではブレーキングでリア荷重を抜いて、フロントに荷重を掛けないと曲がってくれません。
FP2初のデグナー計測へ
FP2は気温17℃、路面温度39℃でセッション開始。

鈴鹿4回目にして初めてデグナーでのタイム計測を行うことにしました。
計測区間はターンイン手前~トンネル手前の縁石までとします。
ここでもメルセデスの強さが際立つと感じるセッションでした。
セッション途中ソフトタイヤでラッセルが何度もアタックしていましたが5.59を記録。

しかしこのタイムを更に上回ってきたのがマクラーレンのピアストリでタイムは5.57。
区間3位のタイムを記録したルクレールは5.66。

ルクレールの走りは、デグナー1つ目の出口の縁石を目一杯使ったギリギリの走り、対してメルセデスは縁石をあまり使わない余力のある走りにも関わらず区間トップのピアストリに肉薄していました。
ロングランタイムも非常にまとまっており(6.15~6.22)、今週も圧勝を予感させるような走りでした。
ただしピアストリはハードタイヤでこのタイムを上回っている(6.13~6.21)。
メルセデスを唯一食えそうな走りをしていたのがこのピアストリでした。
対してチームメイトのノリスはトラブルによって30分以上もピットに留まることになった。
しかし少ない周回数で区間4位の5.69というかなり速いタイムを叩き出しており、マシンポテンシャルを感じさせる走りでした。
レッドブルはこのセッションでも低調、コーナリングはもっさりとした走りで、一体いつになったらアタックするのかと思いたくなるような走りでした。
FP1でデグナー2個目の出口でコースアウトしたアルボンは、かなり慎重な走りでした。
それがやはり計測したタイムにしっかりと表れてきます。
このセッションでもRBとハースは中団勢をリードするような走りを見せてくれました。
SF経験者のローソンとSFテストに参加経験のあるベアマンが良いタイムを出してくれます。
この時点での感想はレッドブルのハジャーが恐らくこの2人に喰われる可能性があるのではないかということは感じました。
オコンも決して遅いわけではないですが、ベアマンには後れを取る形です。
アウディはRBとハースの後ろを追いかける形。
6秒を切る区間タイムは出してきませんでしたが、淡々と周回を重ねてデータを取り続ける様は不気味でした。
上記の2チームがコケるようなことがあれば、Q3進出候補に躍り出る可能性を感じました。
ガスリーとコラピントはこの区間でも0.2~0.3秒ほどの差が常時付き、コラピントは週末の予選が厳しくなりそうなセッションでした。
初日のF1セッションはこれにて終了。
予選に向けて出遅れたチームがどこまで修正を掛けられるかが土曜セッションの焦点になりそうです。


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