金曜のスプリント予選ではフェルスタペンがポールを獲得。
レッドブルのマシンはアップデートを通して改善傾向にあり、大逆転チャンピオンに向け望み薄ではあるものの諦めずにマシンの改善を引き続き続行。
マクラーレンは追いつかれ気味も復調してきた。
フェラーリは正直なところ望み薄です。
事故多発、大波乱のスプリント
気温30.9℃、路面温度42.9℃でスタート。
スプリントは本来無理をしないケースが多いですが、シーズンも終盤。
ただシーズンの終盤でありチャンピオンがの可能性がある上位陣は多少のリスクを背負ってでも攻める可能性が高い。
レーススタート。
このコースの1コーナーは事故のリスクが高い。

そう思っていた矢先にヒュルケンベルグとアロンソがイン側で接触。

外に押し出されたヒュルケンベルグはマクラーレンの2台を巻き込む。
スタートで大事故が起きてしまった。
この事故によりマクラーレンの2台はリタイア。
ヒュルケンベルグは走れるが15位まで順位を落としてしまう。
ラッセルは2位に、ルクレールは4位に、ハミルトンは5位に、角田は7位に、しかしヒュルケンベルグのデブリを踏んでしまう。
事故車両とデブリ撤去のため、セーフティカーが導入。
レースは6周目に再開。
8周目アントネッリがガスリーをパス。
ANT10→9、GAS9→10。

ルクレールはセクター1でミス、ロングストレートでハミルトンに先行を許す。
LEC4→5、HAM5→4。

フェルスタッペンはラッセルに迫られるも、何とか引き離しに成功。
アルボンはフェラーリから引き離される。
しかし角田もペースが上がらない。
その後ろでは、アントネッリとベアマンが1秒圏内で争っている。

14周目アントネッリはセクター3でベアマンを抜きに掛かるも結局抜けず。
しかしベアマンはアントネッリをブロックした結果トラックリミット超過を取られて10秒ペナルティ。
アルボンのペースが落ちて角田がDRS圏内に入る。

16周目、ストロールが1コーナーでオコンのインに突っ込むも激突。
これにより両者リタイア、ストロールの突っ込みは無謀過ぎた。
これにより再びセーフティカー導入、このままフィニッシュ。
フェルスタッペンにとってはチャンピオンに向けて一歩前進。
ラッセル、サインツも漁夫の利でスプリント表彰台獲得。
ハミルトンとルクレールも今回の戦闘力なら上出来。
しかしルクレールのミスが目立つ、非常に勿体ない。
今回は波乱の多いスプリントでした。
フェルスタッペン余裕のポール、フェラーリの復調
気温33.8℃、路面温度47.4℃でセッション開始。
Q1

ハジャーがセクター1でいきなりクラッシュ。
縁石に乗ったわけではありませんがリアが抜けてスナップが起きた。
これにより赤旗が掲示されます。
ヒュルケンベルグ34.355、ボルトレート34.734。
ローソン34.212、アロンソ33.741、ラッセル33.850、アントネッリ33.945。
フェルスタッペン33.590。
ルクレール33.525、スプリント予選とは打って変わって好スタート。
角田34.222、サインツ33.739、ハミルトン33.685、ピアストリ33.813、ノリス33.843。
ラッセルの2度目のアタック33.311、角田の2度目は33.955タイムが伸びない、S2が遅い。
アントネッリ33.501、フェルスタッペンは33.207を記録し暫定トップに立つ。
ヒュルケンベルグは33.551でスプリント予選に続きQ2進出。

ストロールとアルボンはトラックリミット超過によりタイムを更新できず。
角田はスプリントに続きまた運に助けられた。
Q1ではハジャー・アルボン・ストロール・オコン・ボルトレートの5名が敗退。
Q2
ベアマン33.238、アントネッリ33.644、ラッセルは中古ソフトで33.413。
ローソン33.360、ガスリー34.128、サインツ33.124。
アロンソ33.234、ヒュルケンベルグ33.334、ノリス32.876。
フェルスタッペン32.701、角田33.460とファーストアタックは突破ギリギリの10番手。
ピアストリ33.228、ルクレールはいきなり32.869で2番手タイムを記録。
ハミルトン32.914。
ラッセルの2度目のアタックは33.058、タイムは伸びなかったものの何とかQ3進出圏内。
角田33.484とファーストアタックよりもタイムが悪化、13番手でQ2敗退がここで確定。
ヒュルケンベルグも33.404とファーストアタックよりもタイムを落とし11番手でQ3進出ならず。
アントネッリもタイムを記録するも33.114とこちらもタイムが悪くなっている。
コラピントとガスリーはセカンドアタックも順位を上げられず。
ローソンはトラックリミット超過によってタイム取り消し。
フェルスタッペンとルクレールはセカンドアタックせずにピットに留まり余裕のQ2突破です。
Q2ではコラピント・ガスリー・角田・ローソン・ヒュルケンベルグの5名が敗退。
Q3
ピアストリが先ずコースイン33.475とファーストアタックは伸びない。
ラッセルが32.959、アントネッリ33.114。
サインツ33.300、ノリス32.904。

フェルスタッペン32.510とファーストアタックをしっかり決めトップに立つ。
ハミルトン33.680、アロンソ33.612。

ハミルトンはミスが、ルクレールに至っては最終コーナーでスピンを犯す。
ラストアタックに賭けるフェラーリは2度目のアタックで真っ先にコースイン。
ルクレールはフェルスタッペンを超えられなかったが32.807で2位につけフィニッシュ。
その後ノリスが0.006秒速い32.801を記録し2位を明け渡すが、それでも3位スタートと優勝するには十分な位置に付けられた。
ハミルトンは32.912で4番手、ピアストリはタイム更新も33.084と6番手フィニッシュ。
ラッセルは32.826、ベアマン33.139、サインツ33.150、アロンソ33.160。

フェルスタッペンはアタック中のルクレールに譲ったため、自身のアタックに間に合わず。
それでも最初に記録したタイムを誰も超えられなかったため、そのままフェルスタッペンがポール獲得。
勢いのあるフェルスタッペン、そのまま優勝できるか?
今回はフェルスタッペンがポールを獲得しました。
今回のポール獲得はラストアタックができなかったというらしくない終わり方でしたが、一発でタイムを出してくるあたり流石王者といったところです。
フェルスタッペンと角田の決定的な違いは一発でタイムを出せるかどうかの違い。
確かにスプリント予選ではチームのミスに巻き込まれた角田でしたが、一発でタイムを出してQ2進出圏内に付けていればどうってことなかった話。
マシンのパーツの違いはあれど、実力のあるドライバーならば自らの腕でタイムを出してくる。
スプリント予選で沈んでいたフェラーリがここでは持ち直し、3番手と5番手。
ルクレールは昨年4番手から優勝を決めているので、優勝を狙うには十分な位置です。
しかしスプリントレースを見ているとレースペースは決して良くないので、1ポイントでも多く多く取るためのレースをしてもらいたいところ。
上位勢はマクラーレンのような貰い事故には十分気を付けなければいけない。
しかしアルボンのトラックリミット超過は非常に勿体ないです。
今回のウィリアムズはレースペースで多少の遅れはあるものの、ポイントを獲得できるだけのパフォーマンスを持っていたので尚のこと残念な結果です。
マクラーレンはフェルスタッペンとのポイント差はあるものの、じりじりと追い上げられています。
ピアストリとノリスとのポイント差も気になるところ。
ここ最近のピアストリはノリスに後れを取っていることも気がかりです。
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