F1第13戦ハンガリーGP決勝リポート、ピアストリ初優勝!しかし・・・

F1 2024シーズン

予選ではトップ3の差は500分の1秒以下という超接戦となり、ノリスがこのポール争いを制した結果となりました。

フェルスタッペンは予選ではマクラーレンに僅かに及ばなかったものの。決勝のレースペースはフリー走行を見ていても良さそう。

ペレスの援護が受けられなのは辛いですが、蹴り出しを決めてホールショットを取りたい。

4位以下はポールタイムから0.4秒以上もの差を付けられ厳しい展開。

サインツはハミルトンを抑えてルクレールを前に出したい。

ここは協力が大事になります。

予選でクラッシュしたRB角田とレッドブルのペレス。

まさかのQ1敗退を喫したラッセル。

抜きにくいコースではありますが巻き返せるか?

ピアストリのスタートダッシュ

ハンガリーは暑い為、予選で使われていたソフトタイヤはサーマルグラデーションにより僅かな周回数でタレてしまう。

今回はミディアムとハードを中心とした2ストップでつないでくると予想されます。

殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。

アストン2台と、アルボン、マグヌッセンはソフトスタート。

路面温度は43℃とハンガリーにしては低い方、しかし大丈夫か?

ハードでのスタートはラッセル、ペレス、ガスリーと予選で出遅れた面々です。

ガスリーはピットレーンからのスタートとなります。

レーススタート。

2位ピアストリ好スタート、外からフェルスタッペンが来る!

1コーナー手前でスリーワイドに・・・

ホールショットを決めたのはピアストリです。

ノリスはピアストリとフェルスタッペンに挟まれる形で1コーナーへ。

イン側に行き場が無いフェルスタッペンはコースオフしてしまう。

フェルスタッペンはノリスを横切るようにしてコース上に復帰。

ノリスはこれに対して危険運転だと訴えます。ポールポジションのノリスは3位に転落

ルクレールはスタートでサインツの前に出て5位。

しかしフェラーリ2台は5位スタートハミルトンの先行を許し、ハミルトンは4位。

2周目、ヒュルケンベルグが早くもピットインしハードタイヤに交換(3.1秒)

接触があったわけでもないのに・・・どうしたのだろうか?

4周目、オープニングラップでコース外からノリスを抜いたフェルスタッペン。

無線でノリスに順位を返すように指示されます。

ノリス2位、フェルスタッペンは3位に。

7周目、アルボン(3.0秒)とマグヌッセン(3.1秒)、オコン2.3がピットイン。

全員ハードタイヤでコースに復帰。

次周にはアロンソ(3.3秒)、リカルド(2.1秒)、周(2.7秒)がピットへ。

アロンソのみミディアム、他の2人はハードでコースへ。

15周目、ストロールがピットイン(4.1秒)

ソフトスタート勢が全員ピットイン。

早めに見切りを付けてタイヤ交換に入っています。

17周目ハミルトン(2.3秒)とボッタス(2.8秒)がピットへ。二人はハードでコース復帰。

18周目にノリスがピットインしハードに交換(2.8秒)。

ピットインを済ませたハミルトンは前を走る角田をオーバーテイク、6位浮上。

19周目、ピアストリがピットイン、ハードに(2.5秒)

21周目にフェルスタッペンが入ろうとするも、ステイの指示。

次周にピットインしハードタイヤに交換(3.0秒)。

この周回にサインツもピットインし同じくハードに交換(2.5秒)。

24周目、暫定トップだったルクレールがピットインしハードタイヤに(3.2秒)。

ステイアウトを続けるペレスはサインツに抜かれ9位に、サインツ8位浮上。

25周目もサインツはステイアウトを続けるラッセルをオーバーテイク、サインツは7位に。

26周目もステイアウトを続ける角田を攻略しサインツは6位まで順位を戻した。

角田は未だに入らない、推奨されるピットストップは2回、これはギャンブル決行か?

27周目、アロンソはヒュルケンベルグを抜き12から11位へ。

次周にはチームメイトストロールもヒュルケンベルグをぬいて12位浮上。

29周目、リカルド二度目のピットイン(2.3秒)ハードに交換。

リカルドは何がしたい?RBの意図が分かりません。

同一周回にペレスとガスリー(2.2秒)がピットイン、両者ともミディアムを履いた。

今回は何といってもタイヤ戦略が重要です。

マクラーレンがまさかあんなことになるとは・・・

後手後手マクラーレンの謎戦略

30周目、ミディアムでロングランを続けた角田が漸くピットへ(2.5秒)、ハードタイヤへ。

アルボン(4.9秒)とヒュルケンベルグ(3.3秒)がピットイン。

33周目、ペレスが角田を抜き10位浮上。

34周目、ラッセルが漸くピットイン、ミディアムでラストスティントか?(2.3秒)。

ガスリーはこの周回でピットへ・・・イギリスに引き続き無念のリタイア・・・

数周に渡ってバトルを続けるハミルトンとフェルスタッペン、ターン2でサイドバイサイド。

アウトから抜きにかかるフェルスタッペン。

しかしここは大きくオーバーラン、ハミルトンは先行を許さなかった。

フェルスタッペンにしては珍しいミスです。

37周目、ペレスはストロールを抜き8位へ。

ラッセルは角田を抜き10位浮上。

38周目、アロンソが二度目のピットイン、ハードタイヤへ(2.7秒)

41周目、ハミルトン(2.8秒)とルクレール(2.9秒)がピットインしハミルトンはハードタイヤに、ルクレールはミディアムに交換。

46周目にノリスがピットへ(2.3秒)、ミディアムでラストスティントに入る。

47周目、ピアストリ何故かピットに入らない・・・

48周目にピアストリピットイン(2.9秒)ミディアム。

なんとまさかのチームメイトにアンダーカットをされた形に。

マクラーレンは総じて戦略において動くのが遅い、前回のイギリスもそれで落としているのに何故学ばない?

ピアストリとしてはこれは面白くないでしょう。

49周目、サインツ(2.4秒)とペレスがピットに入ってきた。二人ともミディアムでコースに戻る。

50周目、暫定1位のフェルスタッペンがピットへ(2.3秒)、ミディアムに交換し5位でコースイン。

ルクレールはこの隙に順位を4位に上げた。

しかし後ろからフェルスタッペンが猛烈な追い上げを見せる。

54周目、ラッセルがピットインしミディアムに交換(2.2秒)

57周目、数周に渡りフェルスタッペンに背後をつかれ続けたルクレール。

1コーナー前でDRSによって抜かされ5位転落。

4位に浮上したフェルスタッペンは前にいるハミルトンに猛プッシュを仕掛ける。

前半の競り合い同様中々ハミルトンに迫れないフェルスタッペン。

ブレーキの不調を無線で訴え続ける。

64周目、遂にハミルトンの背後を捉えたフェルスタッペン。

DRSで横に並びインを取る・・・1コーナー進入・・・レイトブレーキング・・・

しかしここでフェルスタッペンのブレーキがロック、曲がり切れずに、コーナーに進入しようとしたハミルトンと接触!

マシン後方が大きく跳ね上がる・・・バランスを崩したフェルスタッペンはそのままコースアウト。

フェルスタッペン万事休すか!?

・・・と思われたものの、自走してコースに復帰。

幸いノーダメージのフェルスタッペンは、ハミルトンとのバトルを諦め完走を狙う。

この2台の後ろに付いていたルクレール。

隙を突きフェルスタッペンを抜き返し4位を取り返す。

66周目、角田を追っていたアロンソはペースが落ちてしまい、そのすぐ背後にいるストロールと順位を入れ替えた。

アロンソ10位→11位、ストロール11位→10位に。

今度はストロールが角田に迫る。

トップを走るノリスはチームからピアストリに順位を譲るようお願いをされている。

最初は難色を示した様子でしたが、最終的に受け入れる。

68周目トップをピアストリに明け渡す。

ストロールは角田よりも1秒近く速いペースを刻むもチェッカーには間に合わなかった。

70周目、形としてはあれでしたが・・・ピアストリF1初優勝!

疑問が残るマクラーレンの采配

今回のレースはピアストリが勝利。

マクラーレンも1-2フィニッシュ、コンストラクターズランキングでフェラーリを抜き2位に。

字面を見る限り喜ばしいこと尽くしなのですが・・・

マクラーレンの戦略は・・・

何故あの時ノリスにアンダーカットさせたのか・・・最後の最後で順位を入れ替えるくらいなら、タイヤを使って攻める必要はなかったのではと思います。

マクラーレンは1-2を決めたのに疑問が残る采配です・・・解せない。

この件でノリスとピアストリの関係性が・・・と思う方も多くいらっしゃるかと思いますが、こういった事態を招いているのは結局チームです。

ノリスの大人の対応で何とか収まってはいますが・・・今後どうなるか分かりません。

ハミルトンもラストスティントのハードタイヤを上手く活かして3位。

通算200回目の表彰台を決めました。

ルクレールはフェルスタッペンが暴れてくれたおかげで4位獲得。

しかし、同じ周回でハードに交換したハミルトンに置いて行かれたことは反省ですね。

角田はギャンブル成功、40周履いたハードでアストンとの間合いを上手くコントロールしギリギリ逃げ切った。

次のベルギーはRBにとって最悪の相性のコースなので、ここでポイントを取れたのは良かったのではないでしょうか?

前半戦も残すところはあと1戦ベルギーGPのみ。

このハンガリーで入ったアップデートは、次のベルギーで正当な判断ができ、機能性がはっきりすることとなります。

F1第13戦ハンガリーGP。FP3・予選。揺るがなかったマクラーレンの強さ、ノリス通算3度目のPP – アルボンノート (albonnote.com)

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