ハースの2025年型マシンVF-25が登場、前年型との違いを比較

新車発表は3チーム目に突入。

今回はハースがシェイクダウンを行います。

昨年小松さんが代表就任による成果か？効率的なアップデートと戦略で度々チームに好成績をもたらしました。

新型VF-25はどんなマシンなのか？

昨年型VF-24と比較しながら見ていきましょう。

フロアエッジに変化あり

見づらいですがまず最初に見ていく点は、フロアエッジです。

VF-25はフロアエッジに変化があるようです。

昨年型VF-24に比べZカットの切り欠きが一枚増えたように見えます。

やはりフロアエッジを通してアウトウォッシュを強力にするという形が適切だということなのでしょう。

先日シェイクダウンを行ったウィリアムズも切り欠きを一枚増やしたことで、アウトウォッシュの促進を狙っています。

ハースは切り欠きの後ろに合った盛り上がりが無くなりました。

リアに向けて流れる気流が乱れるとリアの空力効率にも影響を及ぼす。

今年はフロアエッジの気流の見直しをしてくるチームが多くなりそうです。

アンダーカットの面積は小さくなり、アウトウォッシュによるシーリングは強力になるはずです。

昨年は後半戦にかけてサイドポッドをマクラーレンに寄せるというアップデートにより、アルピーヌとRBとコンストラクターズランキング6位争いを演じました。

フロアエッジのアウトウォッシュ増は、アンダーカットに向けて流れる気流を乱流から守ってくれる。

はっきりとしたマシンの画像が未だに出回っていませんが、リアウイングの形に変化が見られるようです。

メルセデスW15のリアウイングに寄せたような形に変化しました。

メルセデスは昨年のイギリスでリアウイングをアップデート。

翼端の切れ込み面積を広げより強力な渦を発生させる形にし、リアダウンフォースをより強めることに成功。

更にアッパーフラップの翼端を中央に向けて包み込むように設置し、アッパーフラップの面積低減を実現。

メルセデスはこれによりパフォーマンスが向上し、ストレートで速さを発揮し始めるようになりました。

ハースの場合は元々ロードラッグマシンだったので、ストレートのスピードは伸びている方でした。

今回のリアウイングはメルセデスと同様という訳ではないようですが、アッパーフラップの面積は小さくなっているので、空力効率はより良くなっていくはずです。

その他の違いをよく見てみるとミラーステーの位置の変化、エンジンカウルの形状も微妙に変化しています。

マクラーレンやウィリアムズといったチームは、今年のマシンにはカウル後端が、リアに向かって緩やかに下がっていくのに対して、ハースは直線的なエンジンカウルを採用しています。

前述の2チームとは逆のアプローチを取ってきました。

ハースのマシンシェイクダウンの最新情報が取れたので更新します。

フロントウイングですが、フラップ翼端はマクラーレンが最初に採用した捲れがこのハースのウイングにも存在しています。

ノーズはVF-24では、メインフラップが独立していた形ですが、VF-25ではノーズ先端が伸び、メインフラップに接続された形に変わりました。

メインフラップとノーズは分離することで、ノーズ下に流れる気流の量は増える。

その為、フロアトンネルに向けて流せる気流の量は増え、グランドエフェクトにおいてより効果を発揮する。

昨年速かったチームは、ノーズを張り出さずメインフラップと独立させた形を取っていたのですが、ハースのとったアプローチは逆です。

果たしてこれは正解なのか？

フラップは内側を高く、外側を低くするというここはトレンドに則った形です。

ハースのフロントウイング翼端板後端が切り抜かれている面白い形に。

翼端で発生するアウトウォッシュの働きをより強めたい狙いがあると伺える。

ハースは写真が少ないことにより分析は少ないですが、これまで3チームのローンチを見てきて、ハースとウィリアムズはマクラーレンのソリューションを部分的に真似ています。

現行レギュレーションはたったの四年間という短いレギュレーションの中では、正解を探るよりも速いチームを真似る方が手っ取り早いということなのでしょう。

しかし、現在最速のマクラーレンを上回るには真似るだけではだめなので、そのプラスアルファが必要になってくるはずです。

その他のチームのローンチはこちらから。