金曜セッションでは角田がFP1でいきなりクラッシュしフロントウイングを破損。
旧式のフロントウイングでの走行では結果が振るわずSQ1敗退。
ノリスが終始セッションを圧倒しポールを獲得。
それに加えて土曜日には警報レベル4の大雨が降ることが予想される。
結果以前にセッションを行うことは可能なのだろうか?
現地は大荒れも何とかドライでセッション敢行
現地ではセッション開始数時間前まで、大荒れの天気でしたがセッション開始時には雨は止んでおり、路面は濡れているもののドライでのセッションが可能なコンディションとなった。
気温22.6℃、路面温度25.4℃でセッション開始
アントネッリ・ラッセル・フェルスタッペン・ルクレール・ハジャー・アルボンの6名はソフトタイヤでのスタート。
それ以外のドライバーはミディアムタイヤでのスタートとなります。
角田とサインツはピットスタートです。
角田はリアウイングとサスペンションセッティングを交換です。

レーススタート、ノリスが好スタート。
アストンの2台はスタートで出遅れ順位を落とす。
VER6→5、ALO5→6。
LEC8→7、HAM11→8、STR7→9。

ベアマンはターン4でローソンと接触しスピン。
BEA16→18。

順位はこのまま変わらず6周目、ピアストリがターン6でまさかのクラッシュ。

それにとどまらずヒュルケンベルグが同じ場所でクラッシュ。
更にコラピントまで同じ場所でクラッシュを喫した。
見たところフロントを縁石に乗っけたところで滑っている。
縁石にはウエットパッチ、ノリスが最初に通過した際にまき散らしていった格好か?
そのままコントロール不能になりウォールに直行といった感じ。
ヒュルケンベルグはフロントウイングを大破させたものの何とか自走ピットへ。
このクラッシュによって赤旗。

7周目にセーフティカー先導でローリングスタート。
アントネッリ・ラッセル・ルクレール・ハジャー・フェルスタッペンのソフトスタート勢はミディアムに交換。
ノリス・アロンソ・ストロール・ボルトレート・アルボンはミディアムからソフトタイヤに交換。

22周目、数十周に渡って抜きあぐねていたアロンソをルクレールが漸くパス。
LEC6→5、ALO5→6。

ファイナルラップ、ボルトレートはホームストレートでオーバーテイクを試みるもダーティエアーで大きくバランスを崩しクラッシュ。
かなりの衝撃だったもののドライバーは何とか無事。
後ろから来たアルボンはボルトレートが巻き散らかしたデブリを踏んでしまう。

これによって再び黄旗、レースはそのままノリスがトップチェッカー。
リタイアのピアストリにとっては痛すぎるノーポイント。
レッドブルまさかのノックアウト
気温26℃、路面温度42.4℃でセッション開始。
このセッションも心配されていた天気は持ちこたえてドライセッションを可能にしました。
しかしスプリントでクラッシュしたボルトレートは出走できず。
Q1
ベアマン10.664、ローソン10.543。
アロンソは中古ミディアムで11.135、角田は新品ソフトにも関わらず11.651と絶望的に遅い。
ピアストリは中古ソフトで10.845、ルクレールは新品ミディアムで10.891。
ノリスは10.404で暫定トップタイムをマーク。
アルボン10.847、フェルスタッペン10.691、ハミルトン10.233。
ヒュルケンベルグ10.475、ラッセル10.382、アントネッリ10.192。
ベアマン9.891で暫定トップに立つ。
ハジャー10.286、ルクレールはミディアムのままもう一度アタック10.434。
ピアストリ9.928、アルボン10.115、ガスリー10.126で暫定5番手に入ってきた。
ストロール10.221、アロンソ10.226、ノリス10.249。
フェルスタッペン10.727、セクター2でミスを犯しタイム更新できず。

フェルスタッペンはコースに留まりそのままアタックに移ろうとする。
ノリスの3度目のアタックは9.656、ラッセル9.935。
ローソン10.108、ストロール10.041、ハジャー10.083。
ルクレールは新品ソフトに履き替え9.934、ハミルトン10.016。
角田は10.711とこの時点でQ2進出タイムに届かず。
ラストアタックに入るフェルスタッペン、セクター2がやはり遅い。

タイムは10.403とまさかの16番手タイムでQ1落ちが決定。
Q1ではボルトレート・角田・コラピント・オコン・フェルスタッペンの5名が敗退。
大事なチャンピオン争いでレッドブルがやってしまった。
Q2
いきなりレッドブルが2台落ちるという大波乱、マクラーレンにとってはかなり楽な展開に。
アルボン10.351、ピアストリ9.835。
ルクレールは新品ソフトでアタックもターン4で滑りアタックを取りやめ。
ハミルトン10.108、ベアマンは9.755で暫定トップ。
ハジャー9.970、アロンソ10.001、ローソン10.153。
ルクレールはもう一度アタックを掛けるも10.240とタイムが伸びない。
ヒュルケンベルグ10.471、ノリス9.930、ラッセル9.880、アントネッリ9.774。
ヒュルケンベルグのセカンドアタックは9.985。
ルクレールは9.801、ラストアタックで何とかQ3進出を確定。

ガスリー9.857、ノリス9.616、ハミルトンは10.100。
ハミルトンはQ3進出ならず。
Q2ではサインツ・ストロール・ハミルトン・アルボン・アロンソの5名が敗退。
しかしトップから14までのタイム差は0.5秒以内と超接近戦です。
Q3

ベアマンがいきなり9.977、ヒュルケンベルグが10.386。
ルクレールは9.800、ハジャー10.298、ノリスは10.548。
ピアストリは9.897とルクレールを0.002秒上回り暫定トップ。
ラッセル10.063、アントネッリ10.002。

ラストアタック、ヒュルケンベルグは10.039、ルクレールは9.805と再び暫定トップ。
しかしノリスが9.511とルクレールのタイムをいとも簡単に上回ってみせた。
ローソン9.962、ピアストリ9.886、ガスリー10.002。

ハジャー9.931、ラッセル9.942、アントネッリが9.688で2位に入ってきた。
波乱のポール争いはノリスに軍配。
レッドブル万事休すか!?

今回はがノリスがポールを獲得しました。
メキシコに続いて2戦連続ポール、チャンピオン争いをここにきて有利に進めています。
ピアストリは4位となりチャンピオンリーダー再逆転を狙うには厳しい状況に置かれています。
ルクレールもスプリント予選から立て直して3位。
依然として安定感はなく綱渡り的な走りは続いているものの、ここぞでタイムを出してくるあたりは流石です。
アメリカの時と同じような流れが来ています。
しかし今回はアントネッリがそれを上回ってきた。
メルセデスは週末を通して調子が良い。
今シーズンのメルセデスはラッセルを始め安定しており、セッティングを外して下位に沈むということが少ない。
そして今回は予選大失敗に終わったレッドブル。
肝心な所でのミスはチャンピオンシップ争いと、コンストラクター2位争いに少なくとも大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
レッドブルのマシンはフロアダウンフォースありきのマシン。
バンピーかつスリッピーな路面+スキッドブロック摩耗を恐れてか車高を上げざるを得ない。
そうなると高速コーナーで本来の力を発揮できない。
元々メカニカルグリップも弱いのでレッドブルのマシンにとっては苦手なコースとも言える。
とはいえこの順位は痛すぎる、姉妹チームのRBは2台ともQ3に行っている訳ですから。
今回の決勝もノリスの連勝が固そうです。
レッドブルはチームとして佳境に立たされています。


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