土曜日のスプリトレース、予選共にフェルスタッペンが獲りました。
アップデートを未だ続けるレッドブル。
ここ数戦のフェルスタッペンは驚異的であり、逆転チャンピオンに向けてマクラーレンをじりじりと追い上げています。
フェルスタッペンは決勝レースも獲ることができるか?
マクラーレンはフェルスタッペンを阻止できるか。
週の後半から浮上してきた前年優勝のルクレールは優勝争いに絡めるか?
ルクレールまさかのソフトスタート
気温27.9℃、路面温度44.9℃でスタートです。
ストロールはスプリントレースの際にオコンに突っ込んだことにより5グリッド降格ペナルティを貰っています。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
ルクレールはまさかの上位勢の中で唯一のソフトスタート。
ボルトレートとストロールもソフトタイヤ。
オコンとアルボン、ハジャーはハードタイヤでスタートします。
レーススタート

ルクレール好スタート、ノリスの前に出ます。
LEC3→2、NOR2→3。
ハミルトンは4位に浮上、ラッセルは6位から5位に、ピアストリは4位から6位に転落です。
HAM5→4、RUS6→5、PIA4→6。
角田はスプリント同様イン側から1コーナーに突っ込み順位を上げる。
TSU13→10。
10位スタートのアロンソは順位を落としてしまった。
ALO10→12。

アルボンはターン13、フロントウイングを前走車に引っ掛けスピン。
2周目、ベアマンはサインツと角田に抜かれる。
BEA8→10、SAI9→8、TSU10→9。
3周履いた中古ソフトでスタートしたルクレール、数周で早くもペースが落ちる。

しかし6周目にサインツとアントネッリがターン15で接触。
これによりサインツがリタイアしアントネッリは18位まで転落。
これによってVSCが投入。
9周目に再開。
VSCによってソフトタイヤの温存に成功したルクレール。

しかしペースは良くないようで40秒台前半で周回を続ける。
対するノリスは39秒7辺りでの周回によって差を縮められる。

しかしルクレールは何周にも渡ってノリスを抑え込み21周目でオーバーテイクを許した。
LEC2→3、NOR3→2。
しかしここで疑問符が上がったフェラーリの戦略。
抜かれた直後にピットインせずにステイアウト。

結局すぐ後ろにいたハミルトンの邪魔をしてしまう形となり、ノリスとの差が開いてしまった。
23周目にルクレールはピットインしミディアムタイヤに交換(2.3)3→9。
ソフトタイヤが思いのほか持ったものの、ミディアムタイヤで1ストップは可能なのか?
ミディアムに履き替えたルクレールはペースアップし4秒前にいるヒュルケンベルグに標準を合わせる。
26周目ルクレールは先ずヒュルケンベルグを攻略。
LEC9→8、HUL8→9。
28周目にはベアマンをオーバーテイク。
LEC8→7、BEA7→8。
29周目には角田も抜いた。
LEC7→6、TSU6→7。
ミディアム交換後ハイペースで攻め続けるルクレール。
果たしてミディアムタイヤは持つのだろうか?
白熱の2位争い。
ミディアムで30周とロングスティントをこなせるほどタイヤ持ちが良いです。
30周目角田がピットイン、ソフトタイヤに交換です(3.4)7→11。
31周目ピアストリがピットイン、こちらもソフトタイヤに交換です(2.3)5→7。
ベアマンもこの周回でピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.7)8→9。
アロンソもピットインしソフトタイヤに交換、14位で再びコースに戻る。
32周目ハミルトンがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.6)3→6。
33周目ノリスがピットイン、ソフトタイヤに交換です(3.8)2→4。
34周目フェルスタッペンがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.6)トップのままコースへ。
ラッセルもピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.3)2→6。
ヒュルケンベルグがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.4)7→9。
ルクレールのファーストスティントでの中古ソフトが持つことが分かったからか、各チームセカンドスティントでソフトを履かせてきます。
しかし新品ソフトを履いているにも関わらずペースが最悪に良くない角田。
35周目には後方から中古ソフトを履いたベアマンにDRSを使われ急接近される。
ターン14で強引にインから突っ込もうとするベアマン。

しかし左フロントタイヤをグラベルに落としマシンはコントロールを失い角田に向かって突っ込む。
間一髪角田はベアマンを回避。
ベアマンはこのミスで9位に転落です。
ラスト10周、ルクレールとノリスの2位争いが白熱。
ノリスはミスを犯し、ルクレールとの差が少し開きましたが、ソフトタイヤのグリップの良さというアドバンテージを活かして、じりじりと追い上げます。
49周目にはルクレールの後ろ、DRS圏内にまで迫ってきました。

ルクレールはファーストスティントの時のようにブロックし続けられるのだろうか?

50周目は耐えたものの、51周目にロングストレートで直ぐ後ろに付かれDRSを使ったノリスにオーバーテイクを許す。
LEC2→3、NOR3→2。

2位争いをしている隙に差を開いていったフェルスタッペン。
結局1度もトップを明け渡さず、余裕のトップチェッカーです。
やはりアメリカではレッドブル・フェルスタッペンが強かった。
ギャンブル大成功のルクレール、後半戦初の表彰台。
今回のレースはフェルスタッペンが勝利しました。
ここ数戦1位か2位のみという凄まじい結果を残し続けているフェルスタッペン。
アップデートを終了しているマクラーレンの両ドライバーとの差を縮め、5年連続のワールドチャンピオンに向けて望みをつないでいます。
ノリスは2位になり、何とかフェルスタッペンとの差の縮まりを最小限に抑えています。
ピアストリはアゼルバイジャンのリタイア以降勢いがありません。
ルクレールの中古ソフトでのスタートは正直疑問ではありましたが、ソフトタイヤが思いのほか持ったため結果的にギャンブル成功となりました。
VSCも味方したことで21周に渡ってノリスを抑えることに成功した。
ノリスにインに入り込ませないライン取りは見事でした。
唯一ハミルトンとのバトルは不要でしたし、これが無ければもう少し違った結果になったはずなので、フェラーリ陣営はもう少し何とかしてほしいところ。
しかし後半戦初表彰台とレースの内容は評価できるところ。
今できる最大限の仕事ではないかと考えます。
ヒュルケンベルグとアロンソもベテランらしくしれっと入賞圏内まで順位を上げていました。
今回は上位進出が期待できたウィリアムズ、スプリントは非常に良かったですが週の後半に行くにつれてミスが連発。
非常に勿体ない週末となってしまいました。
サインツはアントネッリとの接触の件で、次戦5グリッド降格と2点のペナルティポイントが加算されます。
角田はスプリントに引き続きスタートでインに入り順位を上げる。
ここでも前のドライバーがクラッシュでいなくなってくれたので運に助けられました。
しかし肝心のレースではミディアムタイヤでは最初の数周までは前のラッセルに付いていけたものの、タイヤが早くタレて結局離される。
ソフトタイヤを履いたセカンドスティントに至ってはペース最悪、あわよくばベアマンに喰われかける。
今回は前回前々回と打って変わってレースペースが全くなく、上位に勝負できる速さは無かった。
結果は駄目だったけど、内容はまぁまぁ良かったシンガポール。
結果は付いてきたけど、内容が良くない今回。
このレースはシンガポールとは真逆。
3世代前のフロントウイングを使っているとはいえ、一体角田をどう評価していいのか・・・
次のメキシコはレッドブルにとっては鬼門となりそうです。
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