土曜日の予選では計6回の赤旗(新記録)という大荒れの展開。
そんな中でもフェルスタッペンは淡々とタイムを更新し続けて2戦連続ポール。
チャンピオンの貫禄を見せつけました。
しかしバクーは市街地の中でも抜きやすいコース。
今度はレースペースがモノを言うことになります。
ピアストリ悪夢の週末
気温20.5℃、路面温度26.7℃でスタートです。
多くののドライバーはミディアムタイヤを選択。
フェルスタッペン・ラッセル・角田・ハミルトン・ボルトレート・ベアマンはハードタイヤスタートです。
レーススタート

フェルスタッペンが無事にホールショット。

ピアストリがスタートをミスし9位から最下位に、そして後方でまさかのクラッシュ。
ピアストリがオープニングラップでリタイア。
前回優勝者のピアストリにとっては最悪の週末となってしまいました。
これによりセーフティカーが導入されます。
2周目アルボンがミディアムへ、オコンはハードタイヤに交換です。
ハミルトンがアロンソをオーバーテイク
HAM11→10、ALO10→11
5周目レース再開。
ラッセルとアントネッリの順位が入れ替わる。
RUS5→4、ANT4→5。
ルクレールはノリスをリスタートで抜く。
LEC9→8、NOR5→6。
更にルクレールはハジャーもオーバーテイク。
LEC8→7、HAD7→8。
ラッセルと角田も順位が変わる
RUS5→6、TSU6→5。
ハジャーはノリスにも抜かれる。
NOR9→8、HAD8→9。
6周目にアロンソに5秒のタイムペナルティ。
ハミルトンハジャーを攻略
HAM10→9、HAD9→10。
10周目、ラッセルが角田から順位を再び奪い返す。
RUS6→5、TSU5→6。
角田はラッセルに抜かれると大きく離される。
後続にはルクレール・ノリス・ハミルトンの面々。
ラッセルには離されるも、後続を何とか抑えています。

17周目、アルボンとコラピントが激しくコンタクト。
アルボンに10秒ペナルティ。
19周目、アントネッリがピットインしハードタイヤに交換です(2.7)4→12。
角田の圏内から外れてしまったルクレール。
20周目にピットイン、ハードタイヤに交換です6→12。
アントネッリとルクレールはアンダーカットを狙います。
思ったほど抜けない?
21周目、ローソンがピットインハードタイヤに交換です(2.3)3→10。
23周目、アントネッリがローソンをオーバーテイク。
ANT10→9、LAW9→10。
アントネッリはローソンを抜いたものの、ルクレールはローソンのDRS圏内に入るもすんなりと抜けない。
差が埋まらない硬直状態が続く。
28周目、サインツがピットインハードタイヤに交換で6→12。
30周目、ハジャーがピットインハードタイヤに交換です7→10。
ノリスは角田に中々追いつけないものの周回を重ねたミディアムタイヤでハードタイヤとほぼ同等のタイムを刻んでいる、余程タイヤに易しいマシンであることの証明です。
しかしギャップが縮まらないことで角田の追撃を諦める。
そのノリスは38周目にピットインハードタイヤに交換です(4.1)4→8。
39周目。角田がピットインミディアムタイヤに交換です3→5。
ローソンの前に出ることができましたが、タイヤが温まっていないため、すぐさまローソンに抜かれます。
LAW6→5、TSU5→6。
レッドブルのシートを争う角田とローソン。
レッドブルグループのシート確保にはライバルよりも前でフィニッシュすることが重要。
ローソンには抜かれたもののルクレールの前に出れた。
ルクレールは終始ペースが悪い、フリー走行で刻んでいたペースは何処へ行ったのか?
40周目、ラッセルがピットインミディアムタイヤに交換です(2.7)。
41周目、フェルスタッペンがピットインミディアムタイヤに交換です。
ペースが全く上がらないルクレールはノリスにオーバーテイクを許す。
LEC7→8、NOR8→7。
そのルクレールは43周目にハミルトンと順位をスワップさせられる。
LEC8→9、HAM9→8。
5位争いはローソンを中心にトレインが形成されている。
角田、ノリスは1秒以内、ローソンは中盤にピットに入って20数周履いているハードタイヤ。
かたや角田はピットインで8周履いている中古ミディアムタイヤ。
トレインの先頭ローソンはDRSを使えないので、角田はDRSを使って抜くチャンス。
しかしDRSを使うも前走車が抜けない。
走行しているうちにルクレールと順位を入れ替えたハミルトンがDRS圏内に入ってきた。
DRSを使う→抜けない→コーナーで差を付けられる。
このパターンが何周にも渡って続く。
結局このトレインの順位が変わることはなかった。

フェルスタッペンが終始圧倒的なパフォーマンスを見せ危なげなく連勝。
最後までチャンピオンの貫禄

今回のレースはフェルスタッペンが勝利しました。
昨年はオーバーテイクが盛んなイメージでしたが、今回は思った以上に抜けない。
ストレートで詰められてもコーナリングの安定感で差がついてしまった今回のレースでした。
フェルスタッペンは終始危なげないレース運びをしていたため、画面から殆ど移りませんでした。
クリーンエアーで順調にタイムを刻むことができたということが何よりも大きい。
しかし次のシンガポールはレッドブルにとって苦手な低速コース。
アゼルバイジャンではパフォーマンスが上がっていると聞きましたが、それはこういったサーキット特性における性能向上なのか?
それともどのサーキットで走らせても良いパフォーマンスが出せるのか?
それは今後判断していく必要がありそうです。
サインツはウィリアムズ移籍後初の表彰台獲得です。
予選2位から一つ順位を落としての表彰台ですが、こちらも終始安定感のある走りでした。
メルセデスもアントネッリが上手くアンダーカットを決めて自己ベストタイの4位。
フェラーリは今回も良くない結果でした。
フリー走行で見せた予選ペース、ロングランの速さは一体何だったのでしょうか?
優勝争いに加わると見込んでいたのに残念な結果です。
立ち上がりの安定感が決定的に足りなさすぎる。
自信をもってアクセルを踏み込めないから、立ち上がりでライバルに差を付けられる。
マクラーレンにとっては最悪の週末だったでしょう。
ピアストリは予選から終始おかしかったですし、ノリスはまたもピットミスに足を引っ張られた結果でした。
あのピットストップがもう1、2秒早ければ・・・
ノリスはもう少し上の順位でフィニッシュできたと思います。
角田はレッドブル移籍後ベストリザルト・・・
と言いたいところですが、シートを争うローソンに負けてしまった。
あの場面、どう考えてもタイヤライフが多くより柔らかいタイヤコンパウンドを使っている角田の方が圧倒的有利だったはず。
このレースの5位争いはローソンに軍配。
これだけの条件下で抜けなかったということは、角田の限界が垣間見えてしまったように見えます。
次は一週空いてシンガポールへ。
実は私今年のシンガポールGPに金曜から現地で観戦して来ます。
その為、ブログの更新が遅れます。
カテゴリー検索は2025年シーズンではなく現地観戦の欄をご参照頂けると良いと思います。
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