イタリアGPが開幕しました。
今シーズン勝ちまくっているマクラーレンですが、このサーキットはストレートが長く、マクラーレンの弱点が露呈するサーキットの一つ。
ストレートの遅さを逆手にとって、コーナリングに振ってくるのか?
それとも弱点を打ち消す方向で来るのか?
はたまた前年優勝のフェラーリが今年も地元で優勝を決めるのか?
フリープラクティスを見て情勢を判断する必要がありそうです。
フェラーリ1-2、連覇に向け好発進。
FP1
マクラーレンからはピアストリに代わりアレクサンダー・ダンが。
アルピーヌはコラピントに替えポール・アーロンを起用です。
先ずはミディアムタイヤを中心に各車コースイン。
モンツァの路面状況は例年に比べ汚いです。
それに加えブレーキングのタイミングを見誤り、コースアウトするドライバーが続出です。

残り26分砂がコース上に散らばり赤旗、残り23分で再開しましたが終了間際にラッセルがバリアンテ・ロッジア手前でマシンを止めてしまいました。
他のサーキットでは他車を圧倒するマクラーレンですが、やはりここでは思うようにいかないようです。

ノリスは6番手で終了、ダンはピアストリのマシンを壊さないよう慎重な走行でした。
マクラーレンはどうしてもストレートで後れを取ってしまいます。

このセッションはハミルトンがトップタイムを取り、前年覇者ルクレールが続くというフェラーリの1-2というホームグランプリで最高のスタートを切りました。
ルクレールはタイムは良かったものの、コースアウトが目立った。
リアの挙動に相変わらず苦しんでいるようですが、改善の余地が見つけられれば連覇の可能性が近づくのではないでしょうか?
フェルスタッペンは4番手、角田はセクター1こそ勝負になっているものの、コーナーが増えて来るセクター2・3ではかなり後れを取っています。

レッドブルはフロアにアップデートを入れ低rますが、これはダウンフォースを増やすというより空力効率の安定化によるものなので、タイムの短縮を目的としている訳ではないようです。
今回もフェルスタッペンのみのアップデ―トなのか?
FP2
気温26.7℃、路面温度40.7℃で開始です。
ロングランペースが中心のプログラム、ミディアムに加えハードタイヤでコースインをしていくチームと分かれました。

しかし開始10分、アントネッリがレズモでコースアウト、抜け出せずに早々マシンを降りることになりました。
ここ最近ずっと悪い流れが続くアントネッリ。
イモラでアップデートされたサスペンションが合わずに旧式に戻してたことで一時復調しかけましたが、ここ数戦はパフォーマンスが良くない。
そしてそのドライビングには焦りが感じられる。
もっと落ち着けよ・・・と。
残り45分セッション再開。
各車ソフトに入ってのアタックラップ。
首位から17位までの差が1秒以内とここでも予選がかなりの接戦になるだろうと予測されます。

トップタイムはノリス、マクラーレンはコーナーでタイムを稼げるというのがやはり強みの様です。
2位には引き続きルクレールが入ります。
しかしこのセッションでもコースアウトが目立った。
バリアンテ・アスカリでは大きくはみだし、サンドトラップに勢いよく突っ込んでしまった。
フロアの状態が心配になります。
フェラーリは地元でのレースなので、イタリアのティフォシの期待に応えなくてはなりません。
そのためタイムを出しやすい条件(軽タン等)で走らせているのではないかと推測もできます。
肝心のロングランのタイムはマクラーレンは変わらず良しとして、フェラーリはマクラ―レンから少し後れを取っている形です。
レッドブルはフェルスタッペンは一発、ロングラン共に良いのに対し、9位を記録した角田は、ロングランが全セクターかなり遅めなのが、気になりました。
メルセデスは全体的に良くありません。
アントネッリがあの様なので、ラッセルにとって予選での援護はほぼないと考えるべきでしょう。
そしてFP1.2共に速かったウィリアムズ。
元々がストレートで伸びるマシンなので、マシンの素性がこのコースに合っていたのでしょうか。
ロングランも良かったので、今回は上位進出を期待できるのではないでしょうか?
その逆でアストン、アルピーヌ、ハースの3チームの調子があまり良いとはいえません。
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