後半戦初戦の予選はピアストリが僅差でノリスを下しポールを獲得。
週末通して雨予報でしたが、ここまではセッション中に降られることはなかった。
一応決勝も雨予報だがどうなるか?
マクラーレンを追うことは難しいので、3位争いに焦点が行きます。
自己ベストの4位を叩き出したハジャーは果たしてどの順位でレースを終えることができるのだろうか?
結局降らなかった。
気温20.6℃、路面温度28.7℃でスタートです。
結局雨予報とは何だったのか?決勝もしっかりドライスタートです。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
フェルスタッペン・角田・コラピント・ヒュルケンベルグはソフトタイヤを。
オコンとベアマンのハース勢はハードタイヤを仕様です。
ベアマンはピットスタートです。
レーススタート

フェルスタッペンが良い蹴りだし、対してノリスはまたもスタートでもたつく。
VER3→2、NOR2→3。
ルクレールはラッセルを抜いた。
LEC6→5、RUS5→6。
アルボンはスタートを上手く決めジャンプアップ。
ALB15→10。
6周目、雨が降るかも知れないとの予報。

9周目、ノリスはフェルスタッペンから順位を取り返す。
NOR3→2、VER2→3。
ストロールがピットインハードタイヤに交換です(2.4)19→20。
ソフトを履いてスタートしたレッドブルですが早くもペースが落ちています。

ルクレールはラッセルの前に出たものの、ハジャーに食いつけない。
18周目辺りから雨がぽつぽつと降りだしました。
ピットインのタイミングが難しいところ。
19周目、アロンソがピットインハードタイヤに交換です(2.5)13→20。
20周目角田がピットインしハードタイヤに交換です(2.2)11→18。
23周目ルクレールがピットインハードタイヤに交換です(2.0)5→10。
上記の3人はアンダーカット狙いで早めのピットインを敢行。

しかし、ルクレールのピットアウト直後、ハミルトンがターン3フーゲンホルツでまさかの単独クラッシュ。
これによりSC導入、ルクレールはチームメイトにアンダーカットを邪魔されてしまった。
ハミルトンの単独クラッシュから、荒れたレースがスタートするのです。
レースはまさかの大荒れ
24周目、ハミルトンのクラッシュで続々とピットへ。
ピアストリがピットイン、ハードタイヤに交換です(3.6)。
ノリスがピットイン、ハードタイヤに交換です(4.5)。
フェルスタッペンがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(3.4)。
ハジャーがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.8)。
ラッセルがピットイン、ハードタイヤに交換です。
サインツがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.8)
アルボンがピットイン、ハードタイヤに交換です。
ルクレールは入ったタイミングが悪く、順位を落とす。
しかしラッセルに抜かれたのみで、順位はスタート時の6位になっただけで済んだ。
27周目再開。
アントネッリがオコンをパス。
ANT9→8、OCO8→9。

ローソンとサインツがコンタクト、ローソンは左リアがパンク、サインツはフロントウイングを交換する羽目になり、上位争いから離脱。
サインツに10秒ペナルティ。
接触時の破片が散らばり、VSC導入。
すぐさま撤去され32周目再開。ルクレールがターン11でラッセルを強引にオーバーテイク。

LEC6→5、RUS5→6。
しかしこのオーバーテイクは4脱していた可能性があり、この件はレース後審議となります。
アントネッリはアルボンも攻略。
ANT8→7、ALB7→8。
41周目、ステイアウトを続けたオコンがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(3.3)13→17。
42周目、先ほどのルクレールとのバトルでダメージを負ったか?
ラッセルとアントネッリはじゅにを入れ替える。
RUS6→7、ANT7→6。
52周目、アントネッリがピットイン、ソフトタイヤに交換です6→8。
53周目、ルクレールがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.1)5→7。
ピットアウト直後後ろからアントネッリに並ばれかけるも、何とか前に出る。
しかしターン3フーゲンホルツでアントネッリはインからオーバーテイクを試みる。

しかしアンダーが出て膨らんでしまい、ルクレールの左リアにマシンを引っ掛ける。

ルクレールはスピンしウォールにクラッシュ。
フェラーリ、まさかの全滅・・・
アントネッリには10秒のタイムペナルティ。
クラッシュによって再びSCが入る。
54周目ピアストリがピットイン、ソフトタイヤに交換です。
ノリス・フェルスタッペン・ハジャー・アロンソ・アントネッリがピットイン。
アントネッリはピットレーンでも違反があり追加で5秒のペナルティ
57周目に再開。

このまま終わるであろうと思われた65周目、なんと2位走行中のノリスのエンジンから白煙。
ノリスは残り数周で戦線離脱を余儀なくされる。
マシン撤去の為三度SC。
69周目再開。
3度のSCというまさかのレースを制したのはピアストリでした。
ピアストリが選手権ポイントで大きくリード
今回のレースはピアストリが勝利しました。
後続で荒れた展開を見せるもピアストリには関係なかった。
淡々としたレース運びで難なく勝利をもぎ取りました。
ノリスはただただ不運としか言いようがありません、選手権ポイントでピアストリに離されたのはかなりの痛手でしょう。
フェルスタッペンはスタートを決めるもソフトスタートだったことで早くタイヤがダレた。
しかし、こちらも確実に生き残り2位表彰台を獲得。
フェラーリにとっては最悪の週末。
夏休み明けに何を見せられているのだろうか・・・
ハミルトンの自爆はタイミング的にスパイではないかと一瞬疑うほど。
ルクレールも健闘していたのに、最後の終わり方は悲惨そのもの。
メルセデスは来週のイタリアは護衛を付けて入国した方が良いでしょう。
レース自体は苦しかったアストン、ハースも作戦勝ち、しれっとダブル入賞。
角田は酷い戦略に耐え久しぶりの入賞も、それは上位勢が次々とリタイアがあったからこそ。
今回は運が良かったとしか言えません。
レースペースも悪く、走り自体に関しては褒める所が一つもないレースでした。

しかし、今回のレースの主役はハジャーでしょう。
序盤は後続ルクレールを抜かせず、粘りに粘って最後はノリスのリタイアで初表彰台を掴んだ。
開幕オーストラリアでミスを犯し泣いていたルーキーがいつの間にか表彰台とは。
今回はハジャーの表彰台が唯一救われたところです。
しかし角田にとっては今後ハジャーと間違いなく比較対象にされるので、今回入賞したからと言って喜んでいる場合ではないでしょう。
来週のイタリアでも厳しい目を向けられ続けるはずです。
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