F1第21戦サンパウロGP スプリント。マクラーレンチームプレーでスプリント初勝利

F1 2024シーズン

昨日のフリー走行からマクラーレンは好調。

苦手だったストレートのトップスピードはフラップを削って対応。

ストレート、コーナーともに速く手の付けられない状態となっています。

フェラーリはスタートの蹴りだしを決めてマクラーレンに対抗したい。

フェルスタッペンが駆るレッドブルはレースペースで劣るのでスプリントの連勝は黄色信号か?

マクラーレンのリアウイング

前述でマクラーレンのストレートスピードが伸びていると書きました。

リアウイングのフラップを削っているだけではなくどうやらアップデートが入っているようです。

ロワフラップの湾曲を強めた形です。

ロワフラップの端に行くにつれて前後幅は狭め、無駄なドラッグを削り取った形です。

必要な部分は湾曲とロワフラップの前後幅を広めに取り、ダウンフォースの確保に充てています。

正面からでは分かりにくいですが、マシンの後ろ側に回るとロワフラップの湾曲具合と前後幅の違いが分かりやすいです。

メキシコからストレートのトップスピードを伸ばしてきているマクラーレンですが、その要因としてリアの空力効率が良くなったことが挙げられるでしょう。

マクラーレンの見事な連携

ブラジルは土曜から雨予報でしたが、天気は晴れ、外気温28℃、路面温度49℃のドライコンディション。

アロンソ・ストロール・周の三名はピットスタートです。

タイヤは全員ミディアムを装着。

24周のレースがスタート。

ピアストリがホールショット。

1コーナー手前フェルスタッペンとルクレールがサイド・バイ・サイド。

しかしルクレールがコーナーを制して順位を守ります。

12位スタートのヒュルケンベルグは一気に3つ順位を上げる。

逆に9位スタートのアルボンは2つ順位を落とした。

序盤からルクレールとフェルスタッペンが争っています。その差1秒以内。

7周目ルクレールがノリスのDRS圏内に入る。

ノリスはフェルスタッペンを前に出させないためルクレールにDRSを使わせているようです。

ここから暫く2位~4位はトレインの状態が続きます。

9周目、ヒュルケンベルグは後方のチームメイトベアマンに先行させます。

ベアマン10位→9位、ヒュルケンベルグ9位→10位。

アルボンを抜いていたペレス、1コーナーでヒュルケンベルグのインを突き10位に浮上です。

前方ではローソンがガスリーについていきます。

差は1秒以内に詰めましたが、DRSを使っても抜けない。

ストレートスピードが足りないRBのマシン。

11周目、ペレスはベアマンを抜き9位まで浮上。

ペレスのレースペースが良い、15周目にはローソンの背後に付きます。

前回のメキシコで因縁があった両者が再びバトルです。

18周目フェルスタッペンに張り付かれ続けていたルクレール、フェルスタッペンにパスされ4位に転落。

20周目ペレスはローソンを抜きポイント圏内の8位まで上がってきた。

21周目、ヒュルケンベルグのマシンから白煙が上がってしまっています、ターン10でマシンを止めリタイアです。

マクラーレンがここで動きます。

ピアストリとの差を詰めていたノリス。

ターン3通過後のストレート区間でノリスを先行させました。

ノリス2位→1位、ピアストリ1位→2位。

そしてこの直後にVSC導入、マクラーレン絶妙なタイミングで順位を入れ替えました。

VSCはファイナルラップ、トップ勢がターン4を通過したところで解除、フェルスタッペンは一瞬ピアストリに並びかけようとするも駄目だった。

順位はこのまま、ノリスが今シーズンスプリント初勝利。

豪雨の為予選延期

スプリントはノリスの優勝で無事終了しました。

序盤はピアストリに先行させ、ノリスは後方のルクレールにDRSを上手く使わせてフェルスタッペンの先行を許さなかった。

終盤はノリスを先行させ、ピアストリはサポートに回ることになりました。

今までは曖昧な戦略で幾らかポイントを失ってしまっていましたが、今回は明確にノリスを優先させてきました。

チャンピオンシップに手が届きそうなところまで来ているノリス。

ピアストリは今後こういった形で順位を譲ることになりそうです。

フェルスタッペンは3位フィニッシュだったものの、VSC解除時の手順違反(デルタタイムを守らなかった)の為、レース終了後に5秒ペナルティ、4位に降格です。

ノリスに迫られたくない気持ちも分かるが、ペナルティを貰ってしまっては元も子もない。

最近のフェルスタッペンは精彩に欠いています。

決勝はICEの交換による5グリッド降格が決まっています。

ここへきてゼロインテーク構造による冷却不足が足を引っ張ってしまった格好です。

ルクレールは繰り上げ3位もフェラーリに前回ほどのペースを感じない。

上位勢の中で唯一スプリント予選で2回アタックしたミディアムタイヤでスプリントを戦ったものの、終盤でタイヤが終わってしまいトラクションが掛けられなかった。

その後行われる予定であった予選は豪雨の為延期が決定しました。

日本時間19時半に予選、決勝は0時30分と本来の時間より見やすい時間に変更となりました。

夜遅くまで待たれていた方も多くいらっしゃるかと思います。

体調にはくれぐれも気を付けましょう。

F1第21戦サンパウロGP、FP1・SQ。マクラーレン、異次元の走りで圧倒 – アルボンノート

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