F1 シンガポールGP2025旅行記 3日目最大のピンチ到来も最後まで楽しく

現地観戦

木曜日の夜から始まったシンガポール旅行も実質最終日の日曜日を迎えました。

日本に比べて滅茶苦茶な部分は多少ありますが、目新しいものだらけで全てが楽しい。

日曜日も最高の経験ができるいい日であって欲しい。

・・・経験値は詰めましたよ・・・

でもこの日が一番大変だったような気がします。

朝からトラブル

この日が実質最終日ということで早めに行動開始。

6時前にはホテルをチェックアウト、荷物の預け入れ先が無いため、空港の預かりセンターへ向かうことに。

午前6時のチャイナタウンです。

まだ夜中ではないのか?というくらいに空が暗いです。

電車は5時台から始発が動いていますが、時間を稼ぎたいため、タクシーを使おうとしました。

アジア圏でタクシーを使うなら”Grab”というアプリを是非インストールしておきましょう。

目的地を入力すると、自動的に近くにいるタクシーがこちらに向かってきます。

しかし私は目的地ではなく、間違えて現在地に近い場所を入力してしまいました。

タクシーから運転手が降りて来る。

チャンギ国際空港までお願いします、といったものの

いや、これチャンギ国際空港には行かないよ、と返される。

間違えたなら予約キャンセルして、しかし予約キャンセルが見当たらない。

仕方ない・・・取り敢えず指定した場所までお願いします・・・

結局通りをぐるっと一周した形でタクシーを降りた、なんと無駄なことをしてしまったか。

Grabは先ず自分の生きたい目的地を入力、それに対して自分の近くかつ、目的地に向かってくれるタクシーが自分の所に向かってきてくれるというもの。

それを間違えて使ってしまった。

このアプリの利点は目的地の料金が予め分かること(車種によって違う)、運転手の顔が分かること、そして運転手とチャットができる(但し英語)。

使いこなすことができればとんでもなく便利なアプリなのです。

自分のミスではあったものの、これも経験の一つと開き直ることにしました。

結局空港にはMRTを使って1時間かけていくことにしました。

空港でお土産を買うことにするのですが、昼間と違って営業中のお店が少ない。

もう一つ気を付けなければいけないこととして、出国前の荷物検査で違反対象にならないか?というのにも気を付けながら慎重にお土産を選びました。

もしも困ったらAIに質問してみると良いです。

私も旅行前にXのGrokに大分助けられました。

AIの凄さを感じているこの頃です。

シンガポールのグルメを堪能

日曜の決勝日はゲートオープンが14:45分と金・土よりも1時間遅く、かなり時間がある。

この日は折角なのでシンガポールの名物でも食べてみることにしました。

空港から再びMRTで中心街に。

シンガポールにはホーカーと呼ばれる屋台がまとまった施設(日本でいうフードコートに近い)があります。

シンガポールの人たちは基本自分たちで食事を作らず、こういったホーカーで食事を済ませるのが一般的だそう。

そのためここで食べられる食事はかなり安い。

今回はラオパサと呼ばれるシンガポールの中でも有数なフードセンターで食事をすることにしました。

ラオパサの中の様子です。

どこか日本のフードコートに似たような雰囲気がありませんか?

というわけでシンガポール名物と言えば海南鶏飯(ハイナンチーファン)。

いわゆるチキンライスと言われるものです。

厨房のスタッフに注文、スタッフはどうやら中国人の用です。

少しでも返答が遅れるとまくし立ててきます。

中国人はどうしてこうなのだろうか?

注文したチキンライスが到着・・・ん?ご飯とスープが一つ多い。

この時私は間違えて2人前を注文してしまったようで二人分のチキンライスを食べることになりました。(2pax(二人分)と注文してしまった)

しかし私は元々スポーツをやっていて、”食べさせられ慣れている”ので気にせず二人分きっちり平らげました。

先ずご飯ですが、日本の様なもちもちで粘り気があるものとは違いパラパラとした食感です。

メインのチキンライスは蒸すか焼くかを選ぶことができます。

蒸してもらった方が、鳥肉本来の柔らかさとタレが良く絡んでくれるので、個人的にはですが断然蒸しの方がオススメです。

青菜とスープは口直しに取っておきましょう。

2人前を完食しましたが、それでもまだ食べ足りない。

シンガポールにはアイスカチャンやチェンドルといった冷たいデザートがあるので、食べたかったのですが、ラオパサ内のデザートショップは営業していませんでした。

しかたないので、デザートが食べられる場所を求めて出発しました。

歩いて行くとマリーナベイサンズ付近に到着。

3つ並んだビルのようなものがマリーナベイサンズです。

シンガポールの中心街の景色です。

流石は都市国家と言ったところです。

このビルが夜になるとライトアップされ昼間とは違った美しさを味わうことができます。

マリーナベイサンズはホテルと商業施設が併設している大型の施設です。

こちらは商業施設、地下まで続いています。

マリーナベイサンズにはカジノもあります。

しかもご丁寧にカタカナで。

ご興味のある方、是非一度はカジノ、如何でしょうか?

商業施設を出ると先ほど見た3つ並んだビルがすぐ目の前に見えます。

一番手前のビルに入るとフェラーリのF1マシンが展示されています。

しかもこれは実車です。

旧レギュレーションマシンとはいえ、そんなものを置いてくれるなんてなんてありがたいんだ。

いうまでもなく、マシンの細部まで写真に収めておきました。

ここでは割愛しますが・・・

フェラーリマシンの全貌を撮った後は目的のデザートを。

再びMRTに乗ってブギス駅を目指します。

降りて直ぐに一家人というデザートショップに。

お目当てのアイスカチャンはありませんでしたが、左はアボカドサゴ、右はドリアンチェンドルを注文。

アボカドはデザートにも使えるんだと感心しつつ頂くと、何とも優しい味わいで食べやすかったです。

一方のチェンドル、ドリアンを始めて食べましたが、薬味の効いた大豆の味?

表現が難しいです。

緑色のものはパンダンリーフといった、香りの良い葉っぱで着色された米粉で作られたゼリー、小豆、ココナッツミルクが盛り付けられています。

味の方は・・・何というか少なくとも日本では味わえない味です。

この他にもシンガポールには沢山の名物やスイーツが存在します。

訪れた際には是非とも味わっていただきたいです。

アルボンノート没収未遂

一家人があるブギスは実はサーキットの直ぐ近くのお店でした。

そこからは歩いて行き、時間までショッピングモールで時間を潰します。

この日のチケットはゾーン4ウォークアバウトと言われる、金土の時と違ってゾーン4のみ入場・移動が可能なチケットです。

マリーナスクエアを通りゲート7から入場をすることにしました。

しかしこの選択がこの旅行最大のピンチを引き起こすことになります。

入場時間になると列が一気に前に進み、あっという間に自分の荷物検査の出番が来ます。

昨日一昨日とノートは通過していたので、大丈夫だろうとたかを括っていました。

この日当たったのは、色黒で気さくな男性。

「荷物見せてー」

「はい、どうぞ」

「・・・これ、駄目だね」

「え?何故です?昨日一昨日はこのノート大丈夫でしたよ」

「Too many(多すぎるよ)・・・ちょっと待ってて」

男性の検査官はもう一人別の男性を呼んできた。

呼ばれてきた男性も私のノートを見て険しそうな顔をする。

え・・・まさかノートは禁止じゃないのに没収?

どうすりゃいいんだ・・・

と思っていると、検査官が意外な言葉を発してきた。

「もしかして君、日本人」

と日本語で話しかけてきた、私は思わず。

「はい、そうです

と日本語で即答。

色黒の男性はこう続けた。

「実は少しだけ日本の大阪に住んでいたことがあるんだ、片言だけど簡単な日本語ならOKだよ」

「ところでなんでこんなにたくさんノートを持っているの?」

「他にも日本の方が現地に来ていて、その方にノートを見せたくて」

「兎に角そのノートが無くなったら困るんです。」

こんなところでノート没収なんてなったら私の6年間の努力は水の泡。

兎に角ノートを取り上げられないよう必死に説得しました。

「そうなんだ・・・わかった、でも中身確認するからノート見せて・・・うん・・・OK」

「ごめんね兄ちゃん、通っていいよ・・・最終日も楽しんできてね」

「こちらこそすみませんでした、ありがとうございます。」

シンガポールに来て1日1回は訪れたトラブル。

しかし何れも解決したのは日本が共通点でした。

こうして私のノートは無事で、没収は未遂に終わりました。

もしあの時日本語が話せていない検査官だったら・・・今思うと少しぞっとします。

ナイトレースらしさ全開の華やかなレース。

決勝はターン13マーライオン・ヘアピンで観戦。

すぐ後ろにマーライオンが、このことからコーナー名がマーライオンヘアピンとなりました。

PCCA、F1ACADEMYが終わるとドライバーズパレードに移ります。

F1ACADEMYのレース中にスコールが来ましたが、ドライバーズパレード中にはすっかり止んで路面も乾いていました。

シンガポールのドライバーズパレードは何といっても豪華です。

フェラーリを始めとした高級外車がズラリと並びます、素晴らしい!

ドライバーズパレード終了直後に再び雨が降り出しました。

降ったり止んだりを繰り返しているうちに日は落ちて暗くなってきました。

後ろのマーライオンがライトアップされ始めました、

ライトアップには色々なバリエーションがあります。

見ていて面白いですし、レースが始まるまでの目の保養にもなります。

周りの建物もライトアップされてきました、よく見るとホテルやビルから人がサーキットをのぞき込んでいます。

それにしてもなんて綺麗な景色なんでしょう。

ほどなくしてレコノサンスラップが始まりました。

ドライバーズパレード後に降り出した雨はすっかり止み、路面もドライタイヤでのレースができそうなコンディションです。

レコノサンスが終わると国歌斉唱に移ります。

シンガポール国歌Majulah Singapura(進め、シンガポール)です。

終わるといよいよフォーメーションラップ。

レーススタート、シンガポールGPはSC導入率100%。

3コーナーでノリスが押し出すような形でピアストリに接触。

1周目でクラッシュによるリタイアはでなかった。

今回はソフト、ミディアム、ハードスタートとスタートタイヤが分かれた。

ルクレールは良い蹴りだし、7位から5位へ浮上。

角田はスタート失敗とソフトタイヤのレースペースの悪さによって17位まで順位を下げる。

角田は早めのピットイン、ハードタイヤに交換しアンダーカットを狙う。

ラッセルは順調な蹴りだし、2位スタートフェルスタッペンも負けじと食らいつきます。

フェルスタッペンは3.3秒差までラッセルに詰め寄るも肝心な所でアンダーを出してしまい、首位争いからは少し離れてしまった。

しかしそのすぐ背後にはノリスが。

ノリスは終始、フェルスタッペンの圏内にへばりつきプレッシャーを与えていきます。

アロンソはピットインの際に右フロントタイヤの装着ミス(9.2)により大幅に順位を落とす。

逐一話しかけてくるエンジニアに対してアロンソは、「毎周やってくるなら無線を切る」と怒り心頭なご様子。

ルクレールはブレーキトラブルによりレース後半にアントネッリに先行を許す。

その後ろにソフトタイヤを履いたハミルトンが。

ルクレールはハミルトンに順位を譲った。

しかしハミルトンにもブレーキトラブルが出てアントネッリを抜けなかったので、もう一度ルクレールと順位をスワップした。

ハミルトンは最後の最後セクター3のシケインで止まらず、思いっきりトラックリミット超過。

これによりハミルトンには5秒ペナルティを課せられる。

規定違反により下位スタートのサインツは後半ソフトタイヤで怒涛の追い上げを見せ、追い抜きが困難なシンガポールで見事入賞。

ラッセルは終始安定したレース運びで今季2勝目。

マクラーレンは2年連続コンストラクターチャンピオン確定。

フェラーリはブレーキトラブルに足を引っ張られました。

無線で終始文句を言い続けたアロンソは、抜きにくいこのコースでごぼう抜きをみせ、まさかの8位に入賞しています。

しかし今回誰もリタイヤをしなかった。

これは2008年にシンガポールGPが始まって以来初の記録では?

思うところが色々とありましたが、ラッセルがトップチェッカーを受けた瞬間に、自分の後ろから花火が上がりました。

華やかなシンガポールGPを締めくくるのに素晴らしい花火でした。

日本にも長岡の花火等凄い規模の花火大会はありますが、ここで見た花火を一生忘れることは無いでしょう。

折角ラッセルが勝ったので記念に一枚、近くにいた女性のメルセデスファンに撮ってもらいました。

「写真を撮って貰いたいのですが?」

「OK、いいわよ・・・違うわ・・・そうじゃない・・・NO! Head down!!!」

メルセデスファン・・・厳しすぎませんか?

Good bye Singapore

中身があまりにも濃かった初の海外2泊4日シンガポールGPの旅。

しかしレースの終了に伴ってその旅も終わりが近づいています。

数十分間に渡って打ち続けられた花火のせいか?煙で白く霞んでいます。

しかしそんな景色もとても幻想的できれいです。

こんな景色は日本に帰ったら中々見れるものではありません。

レースの余韻に浸りつつもしっかりとこの夜景を目に焼き付けておきました。

本来であればピットへ行き、レースを終えたマシンを観察したかったのですが、シンガポールを離れるタイムリミットが迫ってきてしまっているので断念。

ゲートをくぐろうとすると、3日間レース運営を手伝っていたスタッフが待ち構えています。

何だかとても楽しそうです、退場していくお客さん一人一人にハイタッチをしています。

金土のセッション終わりにもスタンドや通路で手を振ってくれたりお客さんと一緒に盛り上がっているスタッフは所々で見かけていました。

こういった所が海外GPならではの良さなのかも知れませんね。

終電を逃すとタクシーになってしまいます。

シンガポールは夜の11時から5時までの間が深夜料金となっており、タクシー代が50%割り増しとなってしまいます。

チャンギ国際空港に到着、最後の数時間をここで過ごします。

チャンギ国際空港が世界最大の空港と言われているのはこのジュエルと呼ばれる商業施設。

本来昼間であれば、写真の中央が滝のように水が流れて非常に綺麗なのですが、深夜だったため滝は流れていませんでした。

しかしある意味珍しいものが撮れたのでは、と思います。

まだ時間があるのでこれまでに撮ってきた写真や動画を見たり、これまでの旅の振り返りをしたり余韻に浸っていました。

そんなこんなしているうちにあっという間に時間になってしまいました。

楽しかったシンガポールGP旅行も終わり。

色々あったけどまたここに戻ってきたい、そう思える4日間でした。

Good bye Singapore! See you again!

寝たり食事を済ませているうちにあっという間に成田空港に到着しました。

帰ってきて数時間は本当にシンガポールにいたのだろうか?という虚無感に苛まれていました。

目標である履歴書をF1チームに渡す、そして生きて日本に帰ってくる、見事に達成しました

自分は6年前まで全くF1を知らなかったところから猛勉強してここまで来ました。

なので守るものなんてないんです、だからこそ勇気を出して一歩踏み出せたんです。

皆さんも若いうちに一人で海外、絶対おすすめですよ。

なんとかなるさの精神で行けば大丈夫、余程の事でない限りきっと何とかなりますから。

何より自信が付きます、大抵のことならビビったりしなくなりますよ。

自分のモットーは人生死ぬまで挑戦、面白いと思ったことには迷わず飛び込みます!

そしてやらない後悔よりやって後悔、実際やって後悔したことなんてありませんから。

以上、シンガポール旅行記でした!

F1 シンガポールGP2025旅行記 2日目シンガポールのお国事情 – アルボンノート

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