アゼルバイジャングランプリが開幕です。
勝負のポイントはブレーキングと立ち上がりの良さ。
この2点を極めたチームがここを制すると見ています。
市街地コースなので、バンピーな路面に対する理解も必要です。
各チームはどのようなプログラムをこなしてくるのでしょうか?
ペラペラ縁石でセッションの半分が赤旗。
FP1、バクー市街地コースは市街地コースなのでバンピーな路面には注意。
おまけに路面も汚い上に、ランオフエリアが殆どなくブレーキングのタイミングを間違えれば、ウォールに一直線。
今年はルーキードライバーが多いので尚更気を付ける必要があります。
その不安は的中、しかしドライバーではなくてコースの方でした。

サインツがターン16を通過直後、縁石がペラペラと・・・様子がおかしい。
縁石がめくれあがってしまった、これにより赤旗。

約30分セッションの半分を費やすコース補修となってしまった。
ここでのレース次第ではコンストラクターズタイトル連覇の可能性があるマクラーレン。

ピアストリにトラブルが発生も1-2と好発進。

マクラーレンは立ち上がりの速さがダントツに良いので、こういったコースではやはり強さが光ります。
ここまで4年連続ポールポジションを決めているルクレールは3位に入るもトップから0.553秒差と相当な差を付けられています。
こちらは立ち上がりの安定感が無い為、スロットルを開けるタイミングが遅れてしまうのでしょう。
角田はフェルスタッペンを僅かに上回る6位も、課題のロングランはどうなのか?
フェルスタッペンは土曜日にかけて上がっていくので、タイムはもっと向上するはずです。
そこに角田が付いていけるか?
今回の結果はパーマネントサーキットとは違った特殊なコースなので、マシンの差は表れにくい。
セッション全体の感想として、やはりブレーキングを見誤るドライバーが多発しています。
FP2ではロングランプログラムが中心となります。
市街地の中でもこのコースはロングストレートのDRSによって比較的オーバーテイクが簡単。
ロングランが悪ければズルズルと順位を落とす羽目になります。
フェラーリショーとロング共に好調か?
FP2はロングランプログラム中心のセッション。
FP1のマクラーレン1-2とは打って変わってフェラーリが1-2。

トップタイムはFP1でいまいち振るわなかったハミルトン。


マクラーレンはノリスが左リアタイヤをヒットさせマシンにダメージを与えるなどミスが目立った。

ここアゼルバイジャンのポールは4年連続でルクレール。
しかしレースではペース不足によって未だに優勝できていない。
今回のFP2を見る限りでは、フェラーリは課題であるロングランペーㇲも良さそうです。
マクラーレンが相次ぐマシンダメージでしっかりと走れていないので、マクラーレンのロングランペースがどれくらいのものかは分かりませんが、この段階で良い数字を叩き出せているということは好材料として見てもいいかと思います。
セクター毎のタイムを確認すると、ハミルトンはコーナリング重視のセッティングか?
そしてルクレールのストレートの伸びが良かったので、ストレートに振ったセッティングになっているのではないかと考えてます。
このセッションでもルーキードライバーはやや苦戦気味。

特にハースのベアマンは5番手タイムを記録するも、ブレーキングポイントの見誤りによるオーバーランを何度も繰り返していました。
いくら一発のタイムを出せていても、コースインするタイミングを間違えれば台無しな結果になってしまう可能性があります。
どのサーキットにも言えることですが、特に市街地コースはそれが顕著に表れます。
今回のタイヤはC4~C6となっていますが、やはりC6タイヤは直ぐにタレてきてしまいあまりよくありません。
ミディアムタイヤとして割り当てられているC5タイヤを今回も予選で使用してくるチームは絶対にあると思います。
しかし難しいのが、レースで使用するためにタイヤをどのくらい残せるかというところに掛かってきています。
レースではC6タイヤは先ず使い物にならないので、C5・C6が中心になってくるはずです。
しかし、ロングランデータを取るにはこの2つを使わないとデータが取れません。
使用するタイヤもチームによって考えが分かれてくるので、チェックする必要がありそうです。
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