今回の予選ではトリムしたリアウイングを用いたフェルスタッペンが、コースレーコードとコース平均速度を更新し見事ポールを獲得。
しかし前年の優勝は4位スタートのルクレール。
トラックポジションが重要なこのサーキットでも、戦略を間違えばその優位性は一気に失われます。
ルクレールは4位から巻き返して、連覇を達成することができるのだろうか?
フェルスタッペン、序盤から先行
気温26.6℃、路面温度44.1℃でスタートです。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
アルボン・オコン・ストロール・ガスリーはハードスタート。
ローソンはソフトタイヤでのスタートです。
ハジャーはPU交換の為ピットスタートです。

ヒュルケンベルグはスタート前にトラブルがあり、フォーメーションラップ後にピットへ戻りリタイア。
レーススタート
スタートから激しく順位が入れ替わる。

フェルスタッペンはノリスと、ルクレールはピアストリとバトルが始まる。
2周目、それぞれ順位が入れ替わる。

フェルスタッペンは1コーナーのはみだしによってノリスに首位を譲った。
NOR2→1、VER1→2、LEC4→3、PIA3→4。
アントネッリはスタートで順位を落としてしまった。
ANT6→10。
後方ではラッセルとボルトレートによる5位争い。

4周目、フェルスタッペンはノリスから再び首位を奪う
VER2→1、NOR1→2。
5周目ハミルトンはアロンソを攻略。
HAM8→7、ALO7→8。
6周目ピアストリもルクレールから3位を取り返す。
PIA4→3、LEC3→4。
7周目ハミルトンはボルトレートも抜く。
HAM7→6、BOR6→7。
11周目、オコンとストオールが絡む、接触によりオコンに5秒のタイムペナルティ。
ここでローソンがピットインしハードタイヤに交換です。
18周目アントネッリは角田を攻略。
ANT10→9、TSU9→10。
19周目ベアマンがピットイン、ハードタイヤに交換です(3.3)11→19。
20周目角田がピットインし、ハードタイヤに交換です(2.3)10→18。
この際にベアマンにアンダーカットを許し実質入賞圏外に。

おまけにローソンがバリアンテ・ロッジア手前で接触、右フロアを角田は傷めてしまった。
21周目ボルトレートがピットイン、ハードタイヤに交換です(4.0)8→17。
アロンソもピットイン、ハードタイヤに交換です(3.2)9→15。
ボルトレートはピット作業が少しもたつきアロンソに先行された。

が25周目アロンソはバリアンテ・アスカリクリア後に右のフロントサスペンションを座屈。
何とか自力でピットに帰り無念のリタイア。
前回は1ストップで優勝したルクレール、ミディアムタイヤをどこまで持たせる気か?
上位勢は入るタイミングが重要です。
ミディアムタイヤ超ロングスティント
28周目ラッセルがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.9)5→11。
29周目アントネッリがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.9)6→14。
31周目、サインツがピットイン。ハードタイヤに交換です(3.0)7→16。
33周目、ハジャーがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.2)9→17。
34周目ルクレールがピットイン、ミディアムタイヤに交換です4→6。
この際ブレーキをロックしあわや速度超過でペナルティを食らうところでした。
38周目フェルスタッペンがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.3)1→3。
39周目ハミルトンがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.1)4→8。
40周目アントネッリがガスリーを攻略。
ANT11→10、GAS10→11。

41周目、 バリアンテ・ロッジアでベアマンとサインツが激しくコンタクト。
幸いリタイアにはなりませんでしたが、ベアマンに10秒のタイムペナルティ。
ハミルトンがストロールをオーバーテイク。
HAM9→8、STR8→9。
43周目アルボンがピットインミディアムタイヤに交換です4→10。
45周目アルボンがアントネッリをオーバーテイク。
ALB10→9、ANT9→10。
この際アントネッリはアルボンに対する危険走行で5秒のタイムペナルティ。
46周目ピアストリがピットイン、ソフトタイヤに交換です(1.9)2→3。
47周目ノリスがピットイン、ソフトタイヤに交換です(5.9)1→3。

この際左フロントタイヤの交換に手こずりまさかのピアストリに先行を許した。
しかし49周目にピアストリとノリスが順位を入れ替えた。
NOR3→2、PIA2→3。
50周目、ストロールとガスリーがピットインに交換です。

序盤でノリスと争っていたフェルスタッペンですが、マクラーレンとの差を付けて久しぶりの勝利です。
3勝目のフェルスタッペン、次にも期待

今回のレースはフェルスタッペンが勝利しました。
今回はレースペースが良く、序盤でノリスを抜き返してからは付け入る隙が無かった。
次のアゼルバイジャンもロングストレートを有するコース。
次回も期待ができると考えている。
このレースではミディアムで超ロングスティントを実行するドライバーが多く見られた。
ノリスは結果的に2位ではあったものの、ピットワークのミスなど不運が続く。
ピアストリは順位を入れ替える大人の対応。
それだけ余裕があるということでしょう。
ルクレールは予選と順位が変わらず4位フィニッシュ。
フリー走行からレースペースは上位3位より劣っていたので想定通りと言ったところ。
角田はフロアを傷めたと言ってもハードタイヤでのペースが全くなかった。
ピットスタートのハジャーは入賞までこぎつけています。
ヨーロッパラウンドも今回で終了、次戦からは再びフライウェイとなります。
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