予選ではノリスが唯一の3秒台を叩き出して、余裕のポールポジション獲得。
タイヤに易しいマクラーレンは決勝におけるレースペースもあり、スタートさえ決めれば圧倒するのではないかとみられています。
フロントローに付けたフェラーリのルクレールはノリスの苦手なスタートを巧く突きたいところ。
セカンドローに付けるピアストリとハミルトンの役割も重要でしょう。
高温下でのレース予想なのでタイヤチョイスも勝負を分けることになるでしょう。
いきなり波乱が起きる。
気温30.3℃、路面温度50.3℃でスタートです。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
ガスリー・ハジャー・コラピント・ベアマン・ヒュルケンベルグはソフトスタート。
ガスリーは3周履いた中古ソフトでのスタートです。

サインツがグリッドを離れない、スタックの様です。
大幅に遅れる、サインツはルールに従いピットレーンからのスタートへ・・・
しかしサインツのマシンのブレーキから出火!

気温上昇の影響か、カーボンブレーキが張り付いてしまい出火。
サインツはスタートできずにレースを終える、踏んだり蹴ったりの週末となってしまった。
これによりフォーメーションラップやり直し。
レーススタート
ルクレールのスタートが遅る、ピアストリが1コーナーから被せるように抜く
PIA3→2、LEC2→3。

3コーナー、アントネッリはブレーキが遅れ、フェルスタッペンのリアに引っ掛けてしまう。

両者のマシンは接触しスピンアウトしまさかのリタイア。
これによりSC導入、オープニングラップから大荒れの展開。
3周目にハジャーがピットへ、ソフトからミディアムに交換。
4周目にレース再開。
1周目に2位に上がったピアストリ、ノリスと激しいポジション争いを展開。

10周目に一度はノリスを抜くも次周ですぐさま抜き返される。
11周目ベアマンがピットインハードタイヤに交換です11→17。
13周目ボルトレートはガスリーを攻略。
BOR8→7、GAS7→8。
ヒュルケンベルグはピットインしミディアムタイヤに交換です(2.3)15→17。
ガスリーもピットイン、ハードタイヤに交換です7→16。
14周目アルボンがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.5)6→13。
コラピントも入ります、同じくミディアムへ(3.9)11→17。
15周目、角田はストロールを抜く。
TSU11→10、STR10→11。
17周目、アルボンが急遽ピットへ、ウィリアムズは2台ともトラブルでリタイアです。
19周目ラッセルがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.4)5→11。
角田もピットへ、ハードタイヤに交換(2.4)10→16。
ハジャーはストロールをオーバーテイク。
HAD10→9、STR9→10。
20周目オコンがピットインハードタイヤに交換です(3.9)8→16。
21周目ノリスがピットイン、ハードタイヤに交換です(3.1)1→4。
22周目ボルトレートがピットインミディアムタイヤに交換です(2.4)6→13。
25周目ピアストリがピットインハードタイヤに交換です(3.4)1→4。
26周目ルクレールがピットインハードタイヤに交換です(2.3)1→4。
27周目ハミルトンがピットインハードタイヤに交換です(2.2)1→6。
ルクレールはアロンソを攻略。
LEC5→4、ALO4→5。
ヒュルケンベルグはガスリーを抜く。
HUL10→9、GAS9→10。
ガスリーはボルトレートにも先行を許した。
BOR11→10、GAS10→11。
28周目ルクレールはローソンもオーバーテイク。
LEC4→3、LAW3→4。
オープニングラップで波乱はあったもののここまでは落ち着いている、マクラーレンは集団から抜け出し2台がトップを争う。
カナダの再現にならなければいいが・・・
レッドブル大荒れ
29周目、ハジャーがピットインハードタイヤに交換です(2.7)6→16。
30周目ハミルトンは2台ごぼう抜き。
HAM6→4、LAW4→5、ALO5→6。

角田はヘアピンでコラピントと接触しコラピントがリアを引っ掛けられスピン。
インを突いていたものの、前に出ていたのはコラピント、これは審議対象に。
31周目角田は2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換しフロントウイングも交換です(10.6)13→17。
33周目ローソンがピットインハードタイヤに交換です(2.2)4→12。
34周目アロンソもピットインハードタイヤに交換です(2.8)5→12。
角田の先ほどの接触に対して10秒ペナルティが加算されます。
レッドブルの地元でやってしまった。
36周目、ベアマンはガスリー攻略。
BEA10→9、GAS9→10。
39周目、ローソンはコラピントを抜く
LAW11→10、COL10→11。
ガスリーはこの周回に2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.7)11→15。
40周目ベアマンがピットインミディアムタイヤに交換です9→13。
43周目ヒュルケンベルグが2度目のピットへミディアムタイヤに交換です(2.3)7→11。
46周目ラッセルが2度目のピットインハードタイヤに交換です(2.5)4→10。

50周目ルクレールが2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.4)3→4。
ボルトレートも2度目のピットインハードタイヤに交換です(2.2)5→10。
51周目ハミルトンが2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.2)3→4。
ハミルトン無線で文句たらたら、相変わらず上手くいっていません。
オコンも2度目のピットインハードタイヤに交換です(3.0)5→12。
53周目ノリスが2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.5)1→2
54周目ピアストリが2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.0)1→2。

ノリスを追いたいピアストリ、しかし後ろを見ていないコラピントに幅寄せされ、グラベルに片輪を入れながら走行。
あわや周回遅れにリタイアさせられそうになる、コラピント危なすぎる。
56周目、ラッセルがローソンを攻略。
RUS6→5、LAW5→6。

57周目、ボルトレートはハジャーをオーバーテイク。
BOR9→8、HAD8→9。
58周目、今度はチームメイトヒュルケンベルグがハジャーをオーバーテイク。
HUL10→9、HAD9→10。
コラピントは先ほどの幅寄せの件でやはりペナルティが課せられた。
59周目タイヤが厳しいハジャーはオコンにも先行を許した。
OCO11→10、HAD10→11。
結局ハジャーは12位まで順位を下げることになる。
レースも終盤アロンソは前にいるローソンを追うも中々オーバーテイクに至らない。
ピアストリはノリスを猛追しDRS圏内にまで入る。
角田は3度目のピットへ、ソフトに交換し10秒ペナルティ消化です。
結局ピアストリはノリスを追い詰めるも、ファイナルラップでバックマーカーに引っ掛かってしまい、猛追はここまで。

ノリスはカナダでの失態を取り返す勝利。
フォーミュラマクラーレン

今回のレースはノリスが勝利しました。
序盤こそ荒れたもののピアストリが1周目で前に出て全てが決まりました。
そこからはフォーミュラマクラーレンが始まり、集団をあっという間に置いて行った。
タイヤにも優しく最後までハイペースを維持し続けた、そこに裏面温度は関係ない。
フェラーリも悪くはなかったがマクラーレンには遠く及ばない。
ルクレールはスペイン以来の表彰台。
ハミルトンも4番手であることを考えれば、最大限の結果ではないだろうか。
タイヤが熱の影響を受けやすいメルセデスはマクラーレン・フェラーリに勝負を挑む権利が無かった。
アントネッリのブレーキロックは若気の至りでしょう。
レッドブルは地元で最悪のレースを展開してしまいました。
フェルスタッペンは不運とはいえ選手権は絶望的な展開です。
角田も勝負ができるペースが無い上に、ペナルティまで貰う散々な走りでした。
両ドライバー共窮地に追い込まれてしまった。
ボルトレートはアロンソ攻略ならずもキャリア初入賞。
今年の新人の凄さはさることながら、レースを重ねるごとに良くなっていくザウバーも見事です。
最下位スタートのヒュルケンベルグも粘り強い走りで見事入賞。
ローソンもキャリアベストの6位、アロンソもベテランらしい走りで7位入賞です。
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