ラスベガスGPではフェルスタッペンが堅実な走りで4年連続のチャンピンが決定。
ドライバーズチャンピオンシップはこれで決定ですが、まだコンストラクターズタイトルは決まっていません。
コンストラクターズタイトルはマクラーレンとフェラーリの一騎打ち。
フェラーリがタイトルを取れば2008年以来、マクラーレンに至っては1998年以来の獲得となります。
ウイングセッティングの確認
ウイングセッティングを見ていきましょう。
トップ4のセッティングを見ていきます。
前回のラスベガスと違い、ロサイルはパーマネントサーキット+コーナー重視のコースですので、ウイングは当然立ててきます。
フェラーリは高速域でのコーナリングを苦手としており、ルクレールとサインツ共にそれを認めています。
ウイングを最大限に立ててコーナリングに対応していきます。
得意のストレートでの伸びが発揮されるのもホームストレートくらいです。
マクラーレンは基本コーナリングが良いので、ここではフェラーリよりも優位に立てるのではないかと思います。
ポテンシャル的に見ても優勝候補として見ています。
当然マクラーレンもフラップを立てて対応していきます。
レッドブルは前回フラップの中央を削ったウイングを持ち込んできましたが、ダウンフォースが必要な今回は流石にハイダウンフォース仕様のものを持ち込んでいます。
今回はストレート区間が少ない為そこで離される心配性はあまりありませんが、全体的なコーナリングはマクラーレンより劣ってしまうでしょう。
メルセデスもハイダウンフォース仕様ですが、他のトップチームよりも僅かに薄いように見えます。
しかしロワフラップの湾曲が他のチームよりあり、厚みもあるように見えるので、リアウイング全体を使ってダウンフォースを稼ぐ考え方なのかも知れません。
続いてアストンマーティン・アルピーヌ・ザウバー・ハースの4チームです。
こちらもハイダウンフォース仕様のリアウイングを持ちこんでいます。
アストンマーティンはアップデート不発を連発させてしまい、マシン戦闘力の序列としてはかなり下がってしまいました。
前回のラスベガスではアロンソのレースペースはそこそこ良いので、予選パフォーマンスを何とかしたところ。
今回は抜きどころが少なく、トラックポジションが重要視されています。
コンストラクター6位を争うアルピーヌとハース。
アルピーヌはアップデートを通じてマシンパフォーマンスが確実に前進しており、終盤にきて漸く戦える位置に来たのではないかと思います。
ハースもアルピーヌ同様、アップデートを通じて確実にマシンが速くなっています。
ストレートの速さが元々目立っていたハースですが、コーナーリングでのパフォーマンス向上が6位争いに加われている要因の一つでもあります。
リアウイングのフラップは立ててコーナーに対応です。
アップデートを持ち込んでくるチームは現時点では確認できていません。
情報が入り次第お伝えしたいと思います。
最後のスプリント、各チームがどう対応するか?
2004年に設立されたロサイル・インターナショナル・サーキット。
F1が開催されるまでは主にMotoGP等の二輪レースの開催地として使用されていました。
創業以来一度も舗装されていませんでしたが、2023年再びF1が開催される際には、路面、縁石、ランオフエリアが全体的に再舗装されました。
しかし、中高速以上のコーナリングが多いので、依然としてタイヤに掛かる負荷は高いです。
サーキットの場所は砂漠に囲まれたところにある為、路面には風で流された砂がそこら中に散らばっており、セッション開始時は路面が汚くグリップしない。
このようなサーキットは走行を重ねるごとに綺麗になっていくため、トラックエボリューションが強力です。
今回の難しい点はスプリントがある為、フリー走行が1回しかないということ。
1回のフリー走行でマシンを合わせていかなくてはいけないので、セットアップを失敗してしまうと厳しい週末になってしまいます。
昨年はトラックリミットを多発させていたので、今年はどうなるかという点も注目されます。
加えて昨年は外気温が非常に高く、レース終了後に体調を崩したドライバーが続出したことも心配される点です。
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