金曜日のセッションはFP1・2共にハミルトンがトップタイムを記録。
金曜セッションのメルセデスは好タイムであることが多い。
土曜セッションではこの勢いのまま行きたいところ。
前日良くなかったレッドブルは金曜の時点でどこまで修正が掛けられるか?
フェルスタッペンはここでチャンピオンを決めたいはずなので、トップ勢と戦える位置には付けたい。
レッドブル、突貫工事再び
予想通り、ストレート特化のリアウイングを持たないレッドブルは、ストレート区間で苦戦していたわけですが突貫工事を敢行した模様です。
ベルギーの時も、突貫工事を行い、上の写真の様にアッパーフラップの一部を削ってきたわけですが、今回は削られている部分を更に削ってきました。
BYBITのロゴがギリギリ削られない程度までになっているのが分かると思います。
多少ストレートスピードは稼げると思いますが、やはりウイングの大きさというものは根本的に変わっている訳ではないので、結局のところ少しの改善程度にとどまると思います。
FP3もメルセデスは速い
FP3開始時の外気温15℃、路面温度17℃、天気は晴れの状態でスタート。
今回のフリー走行では、まだどこのチームもハードタイヤを使って走行していません。
決勝の為に温存なのか、データ上タイヤ負荷が低いから使うことを考えていないだけか?
予選を想定した走行の為各チームエンジンモードを上げて対応していきます。
最速はメルセデスのラッセル、フリー走行のトップタイムはメルセデスが独占する結果に。
二日目も速い時のメルセデスは本当に速い。
ベルギーの時もそうでしたが、今年のメルセデスは低温、路面温度が低い時は速さを発揮します。
2番手タイムのピアストリに対して0.215秒差を付けてのトップタイムです。
マクラーレンはやはりコーナーは速い、ストレートもそれほど差が開くわけではないようです。
サインツが3番手タイム記録も、フェラーリはタイヤを作動温度まで持っていくことに苦労し、機能できていない。
ストレートで差を縮めるものの、結局コーナーワークで後れを取ります。
レッドブルは突貫工事したリアウイングでフェルスタッペンは対応してきたものの、ペレスはやはり厳しそうか?
改造したウイングも結局ストレート区間では速いチームに対して相手になっていない様子でした。
ポール争いからは一歩後退した形となってしまいました。
逆にウィリアムズ、ハースは調子を上げてきています。
アルボンはFP2全く走れていなかった中できっちりタイムを出してきました。
コラピントもアルボンに次ぐタイムは高評価できます。
ハースはやはりストレートで速さを発揮します。
前戦2-3を達成したアルピーヌ、ここ最近は好調のガスリーがトップ10入り。
ハースとRB、ウィリアムズとの熾烈なQ3進出争いになりそうな予感です。
アストンマーティンはストロールがコース脇にマシンを止めてしまい、残り6分のところで赤旗掲示です。
予選に向けて最後の練習をしたいところですが、中断中に路面温度が下がりタイム更新はここまで。
予選は強烈なトラックエボリューションをいかに生かすかが重要です。
予選、手が付けられないメルセデス
これまでのフリー走行を見ていると今回はメルセデスの一強を予感させます。
フェラーリが優勝候補と見ていましたが、フリー走行ではタイヤを機能させられていないように見えます。
フェラーリは今回”対抗”の立場と認識を改めます。
Q1
予選は外気温12℃、路面温度15℃、天気は晴れでスタート。
今回もトラックエボリューションが強烈です。
先にタイムを出したドライバー次々にタイムを更新されていきます。
しかしそんな中でも、メルセデスはフリー走行での走り通り順当に1-2獲得。
不安視されていたフェルスタッペンは3番手タイムを記録します。
しかしチームメイトのペレスはタイムを出すことができずにQ1敗退が決定です。
ローソンは15番手で滑り込みでQ2進出です。
フェラーリとマクラーレンが交互に4位~7位。
今回のパフォーマンスは互角と見ても良さそうです。
アストンの2台は予選時のパフォーマンスが全くない。
RB、ハース、アルピーヌは予想通りパフォーマンスが近い。
Q1敗退はボッタス・アストン2台・アルボン・ペレス。
ザウバーは前回ボッタスがQ2に進みましたが、今回は周がQ2に進出です。
ここにきてマシンパフォーマンスが改善してきたか?
Q2
タイヤを機能させるにはアウトラップでいかに温められるかが特に重要です。
そこでメルセデスはQ1で使用した1セット目のタイヤでファーストアタック。
ハミルトンが1分33秒1で暫定トップ。
ピアストリが2番手に続く、フェルスタッペンは0.1秒落ちの3番手。
ノリスが更に0.1秒落ちで続く。
フェルスタッペンは2度目のアタックで33秒0を記録し暫定トップ。
ストレート以外なら勝負になる?
メルセデスが新品ソフトで2度目のアタックに入ります。
ハミルトンが32秒8で再び暫定トップ、ラッセルが32秒9で続きます。
ルクレールが33秒0を記録し3番手に割って入ります。
ハミルトンは次のアタックで32秒5でタイム更新、ラッセルも32秒7で続きます。
なんとガスリーが32秒8と暫定4番手に入ります。
最後の最後でコラピントがクラッシュ。
これにより、ローソン・コラピント・周・マグヌッセン・オコンがQ2敗退。
Q3
コラピントのマシンと残骸撤去によりセッション開始が遅れました。
マクラーレンの2台と、中団勢は中古のソフトタイヤでファーストアタック。
サインツが33秒0、フェルスタッペンは33秒2で暫定2位。
ラッセルのファーストアタックはいきなり32秒8を記録。
ハミルトンはコースアウトによりタイムを記録できていません。
ハミルトン以外はファーストアタックを終え各車ラストアタックに入っていきます。
ルクレールが32秒783で暫定トップ。
しかしその直後にサインツがルクレールのタイムを0.37秒秒更新し暫定トップ交代。
ガスリーは32秒6でルクレールとサインツの間に入りなんと暫定2位!
フェルスタッペンのタイムは32秒797とタイムが伸びず暫定4位。
ハミルトンは間に合わずちゃんとしたアタックができなかった、勿体ない。
しかしチームメイトラッセルのラストアタックがまだ終わっていない。
タイムは・・・1分32秒312!
サインツのタイムを0.098秒更新。
ラッセル、大逆転でポールポジション獲得。
メルセデスの強さが際立った予選でした。
フェルスタッペンチャンピオンなるか?
今回の予選はラッセルがポールを獲得しました。
メルセデスはFP1からずっと好調が続いています。
決勝も路面温度が低いことが予想されますので、メルセデス有利と予想します。
フェルスタッペンはストレートの伸びないマシンながらもうまく立ち回りノリスより一つ前の5番手を獲得。
比較的オーバーテイクがしやすいコースなので、ノリスとしては早い段階で抜きたいところです。
マクラーレンはレースペースが良い、レッドブルはタイヤを持たせられるかが勝負になります。
フェルスタッペンはここでチャンピオンを決められるか?
金曜セッションはこちらから。
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