アゼルバイジャンGP開幕です。
ルクレールはイタリアGPの勝利の勢いのまま連勝できるか?
少なくともトップスピードは伸びてはいますし、低速コーナーでのパフォーマンスも最速ではないが速いという見方です。
マクラーレンはコーナー最速なのに戦略ミスに足を引っ張られている。
マシンどうこうよりも戦略ミスをしないことが今週の焦点です。
レッドブルは今回持ち込んだウイングがどう機能するか?
大きなアップデートは見られず
今回のアゼルバイジャンには各チームともに大きなアップデートは持ち込まれていないようです。
しかしその中でも特筆すべきはレッドブルがフェラーリのディフューザー形状を真似てきました。
レッドブルはフロアダウンフォースが敏感過ぎるので、気流の抜けを考えての投入だと考えます。
アゼルバイジャンはトラクションの掛かりが特に重要なので、そういった効果を狙っているということもあるはずです。
メルセデスはフロントウイングのフラップ前後幅を変更。
従来のものより狭めたことでドラッグの低減を狙います。
アストンはリアコーナーの変更。
この変更はレッドブル同様にトラクションの確保を狙ったアップデートと考えます。
RBは角田とリカルドで新旧フロアを使い分けるそう。
しかし市街地コースは基本バンピーな路面でコースレイアウトが特殊なコースが多いです。
比較をするのであれば、パーマネントサーキットである前戦のモンツァにするべきだったのでは?と思います。
比較は出来るかも知れませんが新フロアが機能するとは限りませんので。
FP1は赤旗祭り
アゼルバイジャンはビッグブレーキングを要する箇所が多いので、タイミングを誤るといとも簡単にオーバーランしてしまいます。
路面が汚いので先ずは多くのチームがミディアムタイヤを履かせてコースインします。
開始十分前後に1度目の赤旗です。
ウォール上の金網の金属部分が欠落しコース内に落ちたことが原因のようです。
いきなりこんなことで赤旗が出ていますが大丈夫でしょうか?
予想通りブレーキングポイントを誤ってオーバーランが目立ちました。
30分経過直前で2度目の赤旗です。
なんとルクレールがブレーキングポイントを見誤りそのままウォールにクラッシュしてしまいました。
路面が汚いとはいえこういったミスを無くさないとチャンピオンは難しいです。
しっかりとして貰いたいところです。
マシン撤去を終えて残り20分前後で再開。
しかし数分後に3度目の赤旗。
今度はウィリアムズのコラピントがクラッシュです。
ウィリアムズは今シーズンドライバーのクラッシュが続き、マシンの修理費にかなりの金額を費やしている。
良いマシンは作っているものの予算制限が頭を悩ませます。
トップタイムはレッドブルのフェルスタッペン。
やはりフェラーリを真似たディフューザーが機能しているのでしょうか?
しかしトップスピードはイタリアの時同様引き続き遅く、ストレート区間だけでも2位のハミルトンより0.4秒以上も遅いです。
とはいえペレスも3位につけ、レッドブルにとっては久々に良い出だしとなったFP1ではないでしょうか?
メルセデスはコーナーではレッドブルやマクラーレンよりも劣っているものの、その遅れをセクター3のホームストレート区間で見事に取り返しています。
フロントウイングの前後幅を狭めた効果が早速現れているようです。
オコンはエンジントラブルによりセッション中にピットへ。
あまり幸先が良く無い出だしとなってしまいました。
FP2 ルクレールがFP1のミスを取り返しトップタイム
F2をはさんでFP2の開始。
F2の予選では市街地コース特有の荒れた展開。
トラックエボリューションが良い為後出しが基本有利ですが、黄旗・赤旗が出る可能性も又高い為、後出しを選択するのにはある程度のリスクが付きまといます。
このセッションではロングランが中心となります。
タイヤ負荷が少ない為1ストップが予想されますが、ソフトタイヤで走り切ることができる程度のタレなのか?
今回はSCが出る可能性が高いことも考えて使えるタイヤの見極めがカギになってくるはずです。
ノリスが17番手タイムとこのセッションでのタイムは参考にはなりませんが、マクラーレンはとにかくロングランが速いです。
FP1でクラッシュを喫したコラピントはこのセッションでは慎重な出だしでしたが、ひやりとする場面が何度かありました。
しかしタイムに関してはアルボンとほぼ同じレベルで記録できているので、とにかく壊さないことが大事になってきます。
ハースは今回マグヌッセンが出場停止の為、ベアマンが代走をしていますが良いタイムを出します。
もうシーズン終了までこの布陣で行けばいいのでは?と思いますが・・・駄目でしょうか?
今週のアルピーヌはトラブル続き、FP2ではガスリーのマシンのバッテリーにトラブルが発生。
ここへきてルノーPUの不安要素である信頼性の欠如が顕著に出ます。
RBは新旧フロアの比較がどうやら上手く言った模様です。
今度は両ドライバーに新フロアを搭載し、FP1を旧フロアで走った角田のタイム向上が見込めました。
しかし、他のチームも相対的に良いので、予選でQ3に進出できるかは紙一重となりそうです。
コーナーの多いセクター1・2はまだ勝負になっていますが、こちらもレッドブル同様にストレートの伸びが良くありません。
タイムで言うとハース、アストン辺りが今週のライバルになりそうです。
レッドブルはフェルスタッペンよりもペレスの方が出来が良さそうです。
一発のタイムは勿論、ロングランもペレスがフェルスタッペンを圧倒している状況です。
ペレスの復調はコンストラクターを守るためには良い要素ですが、今度はフェルスタッペンがドライバータイトルを守れるかが心配になってきます。
このセッションのトップタイムはルクレールが記録。
FP1では開始30分足らずでクラッシュしてしまい、あまり走れていませんでした。
FP2でも序盤はスタッフがマシンを囲い、作業をしていたため問題があるのではと思いましたが、何とか出走にまでこぎつけられました。
オーバーランが目立った印象ですが、それでも少ない周回数で2位ペレスに0.006秒差でトップタイムを記録できたのは、ある意味で好材料なのではないでしょうか。
しかし、今回のタイムは1分43秒台と昨年のポールタイムよりも3秒以上も遅いので、あまり参考にはできません。
しかし予選のポールポジション争いはトップ4がまた接戦を繰り広げるのではないかと予想しています。
各チームが予選に向けてどこまで上げてくるかが、土曜セッションの焦点になってくると思います。
マシンセッティングの確認はこちらから。
F1第17戦アゼルバイジャンGP。持ち込まれたパーツ、セッティングの確認と予選決勝の展望 – アルボンノート (albonnote.com)
コメント