第3戦はまさにサインツの一人舞台でした。
昨年シンガポールでレッドブルの完全勝利を止めたのも彼でした。
フリー走行から調子の良さを伺わせてくれたサインツ。
彼の走りを見ていると今年のフェラーリはレッドブルと戦えるのでないかという期待が持てます。
今回は下位カテゴリ(F2)から波乱が多かった今週のレース。
早速振り返って行きましょう。
新旧王者がまさかの・・・
今回のオーストラリアでもフェルスタッペンの圧勝だろうと画面越しから見ていましたがスタートからどうも様子がおかしい・・・
サインツにあおられている。
いつもなら数周で後続を引き離して独走態勢に入るはず。
余程フェラーリのマシンが良いんだろうなと思っていたら、フェルスタッペンがまさかのスローダウン。
ブレーキから出火してピットへ。
まさかのリタイアは衝撃でした。
このリタイアによってフェルスタッペンの連続完走は43でストップ。
思い出すと最後にリタイアしたのも2022年の第3戦オーストラリアでした。
ブレーキから出火したためタイヤがボロボロです・・・
オーストラリアは他のサーキットと比べてブレーキ負荷は並みのはずですが、フリー走行などを見ていてロックアップが多かった気がします。
中身はまだ見れていないので何とも言えませんが、空力を優先させたことでブレーキダクトを小さくして排熱効率を犠牲にしたという線も決して考えられなくもありません。
第3戦オーストラリアGP。持ち込まれたパーツ、セッティングの確認と展望 – アルボンノート (albonnote.com)
上記の記事でも触れたように
空力を優先させれば排熱効率は犠牲になるの典型的パターンです。
いくら速く走りたいからと言って熱効率を疎かにすればこうなるということでしょう。
15周目にはハミルトンがエンジントラブルでストップ。
テストの時から感じていましたが、今年のメルセデスPUは信頼性に欠けているように見えます。
パワーが無い上にトラブルが多いというのは中々厳しい状況です。
最もメルセデスはエンジンカウルをかなり絞っていたので、熱効率は良くないだろうと感じてはいましたが・・・
このハミルトンのリタイアによってまさかの新旧王者がいないレースとなりました。
両者のリタイアは遡ること2021年のイタリアGP以来ということになります。
ラッセルまたも自滅
フェルスタッペンとハミルトンがリタイアしてからは、特にアクシデントは起きないままレースは最終盤、このままサインツがトップチェッカー・・・
と思っていたらラッセルがまさかのクラッシュ!?
昨年のシンガポールに続きまた自滅か!?そう思っていたのですが、クラッシュの原因はどうやらアロンソが絡んでいるという。
アロンソは意図的に大きく減速してラッセルのクラッシュを誘ったのでは、という疑惑が浮上。
ラップタイムの比較をしてみましょう。
上の図はラッセルとアロンソの56周目のラップタイムの比較。
ストレートではメルセデスに分があるものの、コーナー進入時のブレーキングのタイミングは若干アロンソの方が奥で踏んでいる。
しかし、立ち上がりの速さもアロンソの方に分があることが分かるかと思います。
下の図はアロンソの54周目~57周目のラップタイムの比較。
見てみると57周目で本来全開区間の場所でアロンソはブレーキを踏んでいる。
これが故意にやったという決め手になったかは定かではありませんが、審議に掛けられた結果アロンソは20秒ペナルティにより8位降格が決定してしまいました。
このドライビングには賛否が多いかもしれませんが、アロンソはレースにおいて駆け引きをしようとしてやったのではないかと思います。
私としてはアロンソを擁護したいところです。
レースなのですから駆け引きはあって当然。一体ペナルティを下した方たちはどんなレースがお望みなのでしょうか?
ベテランらしい走りと駆け引きの上手さにこのところ感心していましたが何とも言えない複雑な心境です。
とはいえ、メルセデスにとってはダブルリタイアという最悪の週末になってしまった事には変わりありません・・・
こんな偶然が・・・
最後に、サインツはこれで通算3勝目を手にしたことになります。
マシンの技術とは関係ありませんが、面白いデータがあるようです。
サインツが優勝した時は・・・ラッセルが必ずリタイアしている
しかも3つともクラッシュによるリタイアであるということです。
共通点はそれだけではありません。
サインツが優勝した時は・・・フェルスタッペンが何らかのトラブルを抱えていた。
うち2回2022年のイギリスと2023年シンガポールの時はマシントラブルはあったものの何とか完走している。
リタイアは今回が初めてということになりました。
この二人に何かあった時は・・・サインツに期待してもいいのではないでしょうか?(笑)
私自身ティフォシなので今回のフェラーリ1-2という結果は正直とても嬉しい最高の結果でした。
次はいよいよ日本の鈴鹿にF1がやってきます。
フェラーリにはこの調子を期待したいところです。
・・・個人的にはルクレールを推していますので、次回はルクレールに頑張ってもらいたいところです(笑)。
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