こんにちは
2024年が始まって間もなく2週間が経過しようとしていますがいかがお過ごしでしょうか?
モータースポーツファン、車好きにとって年内最初のイベントがありますよね。
そう、東京オートサロンです。
私自身急遽行けることになり、しかも初めてなのでどんな規模なのか非常に楽しみにしていました。
しかも、レッドブルのマシンが展示されているということで、なおさらです。
開場は9時、長野の上田に住む私は6時前に自宅を出て公共交通機関を使って約3時間
10分前に到着したのですが・・・
駅を降りた時点でものすごい行列・・・
コロナによる制限が解禁されたとはいえ、認識の甘さと同時に車というものがこれだけ多くの人に影響を与えているんだという感動も覚えました。
実際に並び始めて会場に入れたのは30分後、来年も是非行こうと考えているので反省材料にします。(笑)
前置きが長くなってしまいましたがここから本題に入っていきます。
マシンとご対面・・・でも
初めてのオートサロンでしたので(地図があったとはいえ)、手探りで約1時間
漸くRB19が展示してあるホンダブースに到着しました。
ファン歴が浅い自分にとってこうしてF1マシンを間近で見ること自体初めてで、普段マシンを分析したりはしていますが、目の前にするとやはり興奮してしまいます。
以前から聞いていた情報で、ご存じの方はいらっしゃったかとは思いますがこの車体は
ショーカーです。
昨年の新車発表でもレッドブルはRB18をRB19のカラーリングでそのまま出してきた
ということでずいぶん話題になっていましたが、どうやら今回もそうだったみたいです・・・
まず、マシンを目の前にしての感想は、長い!
の一言に尽きます。
遠目で見てても少しサイズが大きすぎるんじゃ・・・とは思ってましたが近くで見るとなおさらですね。
道理でトラックポジションが重要なコースで追い抜きが少ないわけです。
一度マシンを見ていただければ納得するはずです。
もう一つ違和感を感じた点が
サスペンション構造がおかしいな・・・と思ってよく見ると
フロントサスペンションのロッドがプッシュロッドでした。
RB18のフロントサスペンションのロッドはプルロッドを採用しています。
ちなみにプッシュロッドとプルロッドの違いを簡単に説明すると。
シャシーとホイールとをつなぐロッドがプッシュロッドの場合は八の字
プルロッドの場合は逆八の字になります。
プッシュロッドは八の字で、サスペンションユニットが上部に来るので整備や調整という観点で楽です。
しかし、路面からの衝撃(上下動)によりロッドに負荷がかかり、座屈(ロッド折れ)の可能性があるので、強度を増すためにロッドを太くしなければなりません。
これによるデメリットは重量増と、空力的に不利(ロッドの太さ、位置、)という点が挙げられます。
プルロッドは、その逆でユニットは下で整備性に難があるものの
タイヤとシャシーとの引張方向の力だけを考えれば良いので、ロッドを細くでき、重量物が下の方にあるので空力的にも有利です。
ショーカーをプッシュロッドにしたのはメカニックが面倒くさがったからでしょうか?(笑)
ちなみにこちらが、2022年日本GPで走っていたRB18の画像ですが
ショーカーとどれだけの違いがあるのかを画像を使って見比べていきましょう。
研究するための資料が欲しかったので大量に撮りました。(笑)
随所に見られるマシンの違和感
マシンを間近で見れた感動は束の間
少し見ていると随所に違和感を感じました。
まずフロントウイングですが、レッドブルにしては作りが簡素化されすぎている気がします。
レッドブルはアウトウォッシュ型のフロントウイングを採用しており、そのために翼端板と接続部の面積が狭まっているはずですがこの展示車からはどうも見受けられません。
次にサイドポッド周りを調べてみると、上の方に若干の抉りが入っている日本GP仕様の写真と違いこちらには入っていません。
全体的にもっと抉れているような気がするのですがこのショーカーは少し浅すぎる。
フロアスリッドはZ型の切れ込みが入りどのチームよりも早くインウォッシュを発生させていたはずなのに、この展示車はエッジの作りがシンプルすぎる。
極めつけはリアのサスペンションはプッシュロッドのはずなのにこっちはなぜかプルロッドです。
もう何が本当で何が違うのか分からなくなってきました。(笑)
ただでさえレッドブルのマシンを研究しても分からなかったと他チームが口を揃えるのに、我々からしたらどう見ていいのか・・・
ここまでくるとリアウイングとディフューザーの形状も違っていると思いますが今回は省かせて頂きます。
ショーカーであるとはいえ・・・
ここまでRB19のショーカーについてお話ししましたが、率直に思った事として実際に走っているものとは完全に別物が展示されているということです。
マシンをよく見ている方であれば恐らく気付くかと思います。
とはいえマシンのサイズは一緒ですし、近くで見ればやはりほかの展示車とは違って迫力はありますしそもそもの持っている雰囲気が違います。
自分のようにマシンを調べられている方からすれば、間違い探し感覚でマシンを見るという見方だってありだと思います。
そしてこのタイヤを見てください。
規格上F1マシンのリアタイヤの太さは405mmと決まっていますが、思っていたよりもずっと太い。
普段この太さのタイヤはまずお目にかかることはないので、この非日常感を味わえただけでも見に来てよかったと思えました。
初オートサロンでしたが、一日かけて回りきるほど大規模だとは思わなかったので大満足の一日でした。
次回はモータースポーツの技術を市販車にどう反映しているのか、をオートサロンに展示されていた市販車を交えて説明したいと思います。
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