F1最初の予選は下馬評通り、マクラーレンが余裕のフロント―独占。
かたやもう一つの優勝候補フェラーリは、ターンインが鋭いがオーバーステアが強すぎて安定感が無かった。
RBは限界値が低いものの、両ドライバー共に上手く限界を引き出した。
決勝は雨予報、フラップを削って臨んでいる、マクラーレン、メルセデス、レッドブルにどう影響が出るのか?
フェラーリは上記の3チームよりもフラップを立てている。
雨対策とも考えられるので、決勝での挽回に期待ができる所です。
雨の開幕戦、ルーキーには辛いデスレース

先ずは恒例の開幕前の写真撮影から。
やはり天気は当初の予報通り雨が降ってきました。
現地では朝の早い時間帯から降っていた模様です。
しかしレース直前、雨は止みました。
ウェットからドライへのコンディション変更となりそうです。
気温15℃、路面温度19℃でスタートです。
昨日の予選で18位に終わったローソンとギアボックストラブルのベアマンはピットスタートを選択です。
ストロールのみウェットを選択、後はインターです。

フォーメーションラップでハジャーがリアを滑らせマシンコントロールを失う。
そのままバリアに突っ込みリアウイングを折ってしまいリタイア。
ハジャー号泣しています・・・腕は悪くない、強く生きろ、と。
15分遅れでもう一度フォーメーションラップです。58周のレースは57周に減少。
レーススタート、遂に2025年シーズンスタートです。
フェルスタッペンがターン1でピアストリをかわし2位浮上。
VER3→2、PIA2→3。
角田はターン3のかなり手前でブレーキング、後ろに迫ったルクレールに抜かれる。
LEC6→5、TSU5→6。

ドゥーハンはターン5通過後にマシンを滑らせリタイアです。
更に昨年の優勝者サインツが最終コーナーでスピンしそのままバリアに直撃。
まさかの一周で3人のドライバーがリタイア、波乱の幕開けとなりました。
2周目SC導入、最終コーナーでサインツのマシン撤去の為、ホームストレートは通過せずピットレーンに入って周回していきます。
7周目でSC終了、8周目レース再開。
しかし路面は早くも所々乾きかけている。
ノリス、フェルスタッペン、ピアストリの3人がダントツのペースで首位争い。
12周目にDRSが解禁される。
17周目にフェルスタッペンがターン11でオーバーランを喫しピアストリに先行される。
VER2→3、PIA3→2。
これによりマクラーレンが圧倒的なペースで後続を引き離していきます。
しかし、再び雨に降られる。
20周を過ぎたあたりからフェルスタッペンのタイヤがきつそうです。
しかし誰も入らないのでファーストスティントは我慢比べです。

更に雨脚は強くなる、ルクレールは無線でシートがびしょ濡れになっていると訴えている。
苛立つルクレール、しかしここは我慢します。
刻々と変わる天候に翻弄されつつもドライバー、特にルーキーが健闘しています。
この天候がレースに更なる波乱をもたらします。
今度はベテランがクラッシュ!SC再び
29周目最下位を走るハースのベアマン。
直ぐ後方にはマクラーレンの2台が迫っています。
セクター1通過後に無念のバックマーカーとなってしまいました。
次の周にはチームメイトのオコンもバックマーカーに。
レースはまだ半分を消化したばかり、マクラーレン速すぎます。
ピアストリに順位を守れ(ホールド)の指示が。
このまま走り切れればマクラーレンは最高のスタートを切れるのですから、リスクを取る必要がありません。
しかし33周目にピアストリに再び無線が入り、ルール内での勝負を許可するといった内容でした。
ノリスの背後を追うピアストリ。

しかし34周目、今度はベテランアロンソがまさかのクラッシュです。
これにより2度目SC導入です。
これでピットへ続々とマシンが入ってくる。
34周目ハミルトン・ガスリー・アントネッリ・ストロールの4名がピットインしハードタイヤへ。
アルボンはミディアムを履きます。
35周目ノリス・ピアストリ・ラッセル・ルクレールがピットへ、ハードタイヤです。
フェルスタッペンと角田はミディアムを選択しコースイン。
他のドライバーはピットインを済ませましたが、ハースの2台のみはステイアウトしインターを履き続けます。
どうやら数分後にまた雨が来るとの予報、3周以内に強い雨が来るとのこと。
しかし41周目、結局ハースの2台はミディアムに履き替えることとなった。
42周目にレース再開。
ルクレールはミディアムを履く角田と順位を入れ替えながら5位を争う。
43周目、再び雨に見舞われる。
44周目、セクター3でノリスがコースアウトも何とか復帰。
ピアストリもコースアウト、なんとスピンを喫してしまった。
ピアストリは大きく順位を落とす。
後続ではルクレールもスピンを喫し順位を落とす。
ノリスは直ぐにピットインし再びインターを装着。
このピットインが再び波乱を呼びます。
ピットイン、ステイアウトが明暗を分ける
ノリスのピットインに続き、ラッセル・アルボン・アントネッリ・ストロールがピットインインターへ。
フェルスタッペン・角田・ハミルトンの3名はステイアウト。
45周目にはフェルスタッペンにピットインを指示するもステイアウトを続ける。
ハミルトンと角田の順位が入れ替わる。
ハミルトン3→2、角田2→3。
更に角田は後続のガスリーにも先行を許した。
ガスり4→3、角田3→4。
47周目フェルスタッペンがピットへ入りインターへ。
ガスリーも入ってきた。


なんとここでボルトレートローソンがクラッシュ。
これにより3度目のSC導入。
48周目ステイアウトを続けていたフェラーリ2名と角田は漸くピットイン。
それぞれ9・10・11位でコースアウトしていった。
いくら何でも遅すぎです。

52周目にレース再開。
ルクレールは1コーナーでハミルトンのフロントウイングをかすめながら抜いていく。
LEC10→9、HAM9→10。
53周目ピアストリは角田をオーバーテイク
PIA12→11、TSU11→12。
54周目、1コーナーでバランス崩したガスリーフェラーリの2台に抜かれる。
LEC9→8、HAM10→9、GAS8→10。
55周目、ピアストリはガスリーをパス。
PIA11→10、GAS10→11。
フェルスタッペンはノリスの背後1秒以内に付ける。
最後の最後で面白くなってきました。

懸命に追うフェルスタッペン、しかしDRSを使っても届かない。
ファイナルラップ、ノリスはフェルスタッペンを突き放しに掛かる。
後方ではピアストリがハミルトンと順位を入れ替えた。
PIA10→19、HAM9→10。
フェルスタッペン懸命の追い上げ虚しく、ノリスが逃げ切り開幕戦優勝!
レース総括、ノリス優勝、マクラーレンはドライウェット共にペース有

開幕戦はノリスが勝利しました。
マクラーレンはドライ、ウェット共に抜群のペースを持っています。
それだけにピアストリは勿体無かった。
フェルスタッペンも途中と最後は奮闘も一伸びが足りなかった。
その一伸びはマシンの細かい部分の構造に出ています。
しかしローソンがマシンに慣れてくれない限りは孤軍奮闘の戦いが続きそうです。
アルボンは戦略を見事的中、昨年を考えると4位は出来過ぎともいえる素晴らしいレースでした。
アルボンノートはアルボンありきなので、引き続き頑張って頂きたいです。
アントネッリも15位から5位に新人ながら我慢のレースで見事な巻き返し、後半のレースペースはラッセルにも引けを取りません。
一方、最後のセーフティーカーでステイアウトを選択したフェラーリ・RBのイタリアチーム。
結果論とはいえ、勿体なさすぎる展開でした。
22年のレッドブルの開幕ダブルリタイアを考えれば、フェラーリはポイントを持って帰って来れただけ良しということになるのか・・・
中国ではストレートスピードを活かして挽回に期待したいです。
開幕数戦はフライアウェイとなっており、メジャーなアップデートは中々入れることができないので、数戦はこの序列が続くのではないかと思います。
次週の中国では各チームどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?
土曜セッション
F1 2025開幕戦オーストラリアGP、FP3・予選、マクラーレン独走、フェラーリは雨の決勝に賭ける – アルボンノート
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