予選ではルクレール・ノリス・ピアストリがレコードブレイク合戦。
その結果ノリスがポールポジションを獲得、モナコのコースレコードは遂に10秒台を切った。
新ルールが導入された今年のモナコはどうなってしまうのでしょうか?
代り映えが無いのか?それとも順位は思いっきりシャッフルされるのでしょうか?
セーフティカーのタイミングも相まって来るはずなので、今年のモナコは運要素がより強くなりそうです。
序盤から荒れる
19番手スタートのストロールはFP1でルクレールの進路妨害により1グリッドダウン。
ベアマンはFP2の赤旗提示無視による、前走車の追い抜きにより10グリッドダウン。
更に予選4番手のハミルトンはフェルスタッペンのアタックを妨害したとして3グリッドダウンとなっています。
気温22℃、路面温度43.1℃でスタートです。
多くのドライバーはミディアムタイヤを選択。
フェルスタッペン・アロンソ・ハミルトン・サインツ・ラッセル・アントネッリ・コラピント・ストロールはハードタイヤで。
角田とローソンはソフトタイヤでスタートします。

レーススタート、ルクレールの蹴りだしが良い。
ノリスは1コーナーで並ばれまいとかなり奥の方でブレーキング、タイヤから白煙が上がる。
そして後方ではポルティエでインを突いたアントネッリが、ボルトレートを押し出す形で抜いていく。

そのボルトレートはコーナーを曲がり切れずにウォールに正面衝突。
これによりVSCが導入。
角田がこれを狙って一周目からピットイン。
ガスリーとベアマンも入ってきた。
ボルトレートはウイングも交換です。
角田・ベアマン・ボルトレートはハードタイヤに交換です。
ガスリーはミディアムに交換。
これであと一回入れば義務ピットは消化完了、この作戦は如何に?
5周目VSC解除、レース再開。

9周目ガスリーの左フロントサスペンションが壊れ三輪走行になっている。

どうやらヌーベル・シケインので止まり入れず角田に追突した模様、ガスリーリタイア。
イエローは掲示されるもセーフティカーは出動しません。
10周目にピットレーレーンクローズ。
11周目にレース再開、と同時にピットレーンが再びオープンです。
上位集団と下位集団との間にかなりのスペースが出来上がっています。
下位集団はローソンがペースコントロールしているようです。
レースペースコントロールでチームメイトを助ける
13周目にヒュルケンベルグがピットインしハードタイヤに交換です(2.4秒)15→19。
14周目、コラピントがピットインしミディアムタイヤに交換です(2.5秒)14→19。
次周にハジャーがピットイン、なんとソフトタイヤに交換です(2.7秒)5→8。
そしてハジャーはローソンの前でコースに戻っていった。
ローソンのペースコントロールはここに意味があったのです。
この2回の義務ピットストップならではのチームプレイです。
戦略ミスが多いRBですがよく実行したと思います。
17周目アロンソがピットインしハードタイヤに交換です(2.6秒)5→7。
オコンもピットインです、ミディアムタイヤに交換です(3.1秒)7→8。
ハジャーはこの隙に順位を8位から6位に上げました。
HAD8→6。
18周目にストロールがピットに入ります、ハードタイヤに交換です(2.6秒)→18。
ハミルトンもピットに入ってきました、ハードタイヤに交換です(2.1秒)順位は5位のままです。
ローソンはまだスローペースです。
20周目首位ノリスがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.7秒)1→4。
チームメイトピアストリもこの周回でピットインです、ハードタイヤに交換です(3.8秒)2→4。

21周目なんとハジャーが2度目のピットイン、ハードタイヤに交換です6→8。
ハジャーは再びローソンの前でコースに戻りました。
究極のチームプレイここに極まれり、です。
22周目ルクレールががピットインしハードタイヤに交換です(2.0秒)1→3。
ローソンだけでなくサインツも後方集団をコントロールです。
27周目、コラピントとボルトレートがピットインです。
コラピントはミディアムに、ボルトレートはハードタイヤに交換ですCOL→19、BOR→18。
この2名は義務ピット完了です。
29周目、フェルスタッペンがピットインしミディアムタイヤに交換です1→4。
オコンは2度目のピットへ、ハードタイヤに交換です7→10、オコンは2度の義務ピット完了です。
33周目、レースコントロールし続けたローソンがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.6秒)9→10。
ローソンのピットインにより前方が開いた、その先頭のウィリアムズが仕掛けます。
34周目、アルボンがピットインしミディアムタイヤに交換です(2.4秒)8→10。
37周目、ボルトレートが三度ピットイン、ミディアムタイヤに交換です。

39周目ラスカスのコース脇でアロンソがマシンを止める、白煙を吹いてしまいリタイア。
アロンソは今シーズン何故か、マシントラブルが多いような気がします。
42周目アルボン2度目のピットイン、ハードタイヤに交換です(2.3秒)。
ローソンも2度目のピットインです、ハードタイヤに交換です。
44周目、ウィリアムズがチームプレー、10位サインツと9位アルボンが順位をスワップ。
SAI10→9、ALB9→10。
今度はサインツを先行させ、義務ピットを終えたアルボンが後続を抑えに回ります。
上位5位はハイペースで走り続けますが、6位以下は周回遅れとなりました。
ルクレールはノリスとの差を詰めたいが自身もバックマーカーに引っ掛かり思うように差を縮められない。
46周目ヒュルケンベルグがピットインしソフトタイヤに交換です(3.0秒)→18。
49周目ピアストリがピットインしハードタイヤに交換です(2.3秒)3→4。
未だピットインをしていないメルセデスの両ドライバー。
ラッセルは前のアルボンに抑えられ思うように動けません。

ラッセルはヌーベル・シケインでショートカット、アルボンを抜いたにも関わらずポジションを返しません。
これによりラッセルはドライブスルーペナルティが課せられます。
50周目にルクレールが2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.2秒)2→3。
バックマーカーに詰まるノリスに少しでも差を詰めたいルクレールがアンダーカットに出ました。
サインツもこの周回でピットインです、ミディアムタイヤに交換です(3.1秒)。
51周目、ノリスが2度目のピットへ、ハードタイヤに交換です(2.2秒)1→2。
アンダーカットを狙ったルクレール、惜しくもノリスの前に出ることは叶わなかった。
55周目、サインツが2度目のピットインミディアムタイヤに交換です(2.7秒)。
ラッセルはドライブスルーペナルティ消化の為ピットへ。
57周目、ハミルトンが2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.5秒)。
65周目、ラッセルが漸く最初のピットイン、ソフトタイヤに交換です(3.7秒)10→11。
未だにピットに入らないアントネッリ、今度はアントネッリがスロー走行を始めました。
66周目、アルボンとサインツが再び順位をスワップです。
ALB10→9、SAI9→10。
暫定首位フェルスタッペンは29周目にピットインしたきり、入っていません。

後方ではノリスとルクレールが激しい首位争い。
しかしノリスは後方ピアストリをルクレールに近づける為、ペースコントロールしています。
ルクレールは無線でスロー走行を訴えます。
しかしこれ、ルクレールが昨年まんま同じことをやっているんです(笑)。
71周目、ラッセルが2度目のピットイン、ハードタイヤに交換です(2.5秒)10→11。
72周目、役目を終えたアントネッリが漸くピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.4秒)。
そのアントネッリは続けてピットインし義務ピットを消化、ハードに交換です。
76周目、角田が2度目のピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.4秒)。
オープニングラップでピットインし逆転を狙った角田でしたが、スローペースで抑えられてしまいピットインするタイミングを失ってしまった。
77周目フェルスタッペンが2度目のピットイン、ソフトタイヤに交換です1→4。

ファイナルラップ、それまでペースを抑えていたノリスが、一気にスパート。
1秒以内だったルクレールとの差は3.1秒まで開いた。

ルクレールの反撃もここまで、ノリスがモナコ初制覇です。
今年のモナコはどう映ったのか?

今年のモナコウィナーはノリスに決定いたしました。
ルクレール・ノリス・ピアストリ・フェルスタッペン・ハミルトンの5名のみが同一周回でのゴールです。
ハミルトンは遅れ気味でしたが、4名のレースペースは素晴らしかったです。
しかし、それ以降の順位争いは、片方のドライバーを逃がし、もう片方がスローペースで集団をコントロールするチームプレー。
先ずはRBがやり、それを後ろで見ていたウィリアムズが続き、最後はメルセデスがそれを真似する。
結果的にRBはハジャーはポイントが取れ、ローソンも初ポイントという一人勝ちになった気がします。
私自身は面白いとは思って見ていましたが、ネットの反応はそうではなかったようで・・・
昨年のパレードランよりかは?でも1位を賭けて全開で飛ばしているレースが見たい。
そんな感想を持った今年のモナコでした。
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