ピアストリが異次元の安定感を見せ、キャリア2度目のポールポジションを獲得。
元々バトルが上手かったレースに加え、予選まで上手くなってくるといよいよ手が付けられなくなってきます。
現時点でポイントリーダーのノリスもうかうかしてられません。
レッドブルは迷走気味のセッティングもドライバーの腕に助けられ何とかQ3に進んだ。
しかしレースペースは酷く、今回は苦しいレース展開になりそうです。
リアのタイヤの最低空気圧の変更がレースペースにどう影響をもたらすのか?
そして暑さによるタイヤのグラデーションはどうなるのか?
2ストップ戦略に違いあり
気温27℃、路面温度33℃。
タイヤはソフトタイヤ中心、ルクレール・ハミルトン・アロンソ・ローソン・ボルトレートはミディアムタイヤを選択。
予選トップ10でソフトを履くドライバーは新品を持っていないため、3周履いた中古ソフトでのスタート。
ラッセルとアントネッリに予選Q2での再開時に早くにピットレーンに並ぶ違反のため1グリッド降格。
ピレリからの推奨は2ストップ戦略、ミディアム勢はどうする?
ここまで3戦は全てポールシッターが優勝しています。
果たしてここでもそうなるのか?
レーススタート。

ピアストリがホールショットを決める。
ルクレールの蹴りだしが悪い。
順位を4位に落としてしまった。
ノリスは6位から3位にジャンプアップです。
LEC2→4、RUS3→2、NOR6→3。
GAS4→5、ANT5→7、VER7→8。

5周目、フェルスタッペンはサインツを抜き7位に浮上。
VER8→7、SAI7→8。
7周目、ヒュルケンベルグがピットイン、ミディアムへ。
ノリスに5秒ペナルティが課されます、フォールスタートの様です。
9周目ハミルトンがサインツをオーバーテイク。
HAM9→8、SAI8→9。
そのサインツは角田にもオーバーテイクされる。
SAI9→10、TSU10→9。
オコンがピットイン、ミディアムタイヤに交換。
10周目ドゥーハンがピットイン、ミディアムタイヤに交換(2.8s)。
11周目、上位勢によるピットインです。
ノリス、ミディアム(7.7s)3→10、ガスリー、ミディアム(2.8s)5→15。
フェルスタッペンはハードに、しかしシグナルトラブルでピットアウトが遅れる(4.7s)7→19。
次周角田がピットへ、ミディアムに交換、しかしここでもシグナルトラブル9→19。
13周目アントネッリがピットイン、ミディアムタイヤに交換(2.5s)4→15。
ストロールもここでミディアムタイヤに替えてきた。
14周目ラッセルがピットイン、ミディアムタイヤに交換(2.2s)2→7。
ボルトレートもここでピットインです、ハードタイヤ装着。
15周目ローソン・ベアマン・サインツ・ピアストリがピットインです。
ベアマンはハードに17位、サインツもハード16位に。
ピアストリはミディアムを履いてコースイン(2.3s)1→3。
17周目、アルボンがピットイン、ハードに交換(3.6s)5→16。
アロンソは再びミディアムに交換し19位でコースに戻る。
18周目、フェラーリの2台がピットに入ってきた。
ルクレール(2.6s)1→5、ハミルトン(2.3s)2→11、ともにミディアムに交換。
19周目ハミルトンはすぐさま角田をパス。
HAM11→10、TSU10→11。
13位サインツは12位ハジャーを抜く。
SAI13→12、HAD12→13。
20周目8位アントネッリがフェルスタッペンを攻略。
ANT8→7、VER7→8。
22周目ハミルトンは前を行くドゥーハンをパス。
HAM10→9、DOO9→10。
更にハミルトンは次の周でフェルスタッペンも抜く。
HAM9→8、VER8→9。
他のチームよりピットインが遅かったため、若いタイヤを履いている、しかもクリーンエアーによってペースが良い。

25周目、ルクレールはノリスに追いつきパスに成功。
LEC4→3、NOR3→4。
ハミルトンもアントネッリを抜いた。
HAM8→7、ANT7→8。
27周目フェルスタッペンは2度目のピットイン。
ミディアムに交換するもまたもシグナルトラブルにより大きく後退(6.2s)9→19。
28周目アントネッリも2度目のピットへ、なんとソフトタイヤに交換、持つのか?(2.8s)。
29周目ガスリー・ドゥーハン・ハジャーがピットイン。

32周目サインツと角田が激しくコンタクト。
マシンのパーツが散らばる、33周目にデブリ撤去の為セーフティーカーが導入された。
セーフティーカー導入で流れ変わる
セーフティーカー導入で続々とピットへ。
ミディアムに交換したのは、ピアストリ・ノリス・アルボン。
ハードタイヤを履くのはルクレール・ハミルトン・サインツ・オコン。
ソフトはラッセルと角田。

35周目セーフティーカー終了、36周目レース再開。
角田がサインツを抜く。
SAI10→11、TSU11→10。
37周目ノリスとハミルトンの順位が入れ替わる。
NOR4→5、HAM5→4。
45周目、角田はドゥーハンも攻略
DOO9→10、TSU10→9。
46周目、角田とのコンタクトによりサイドポッドに穴を開けてしまったサインツ、無念のリタイアです。
セーフティーカー導入によってノリスとのアドバンテージが無くなってしまったルクレール。
後方ミディアムを履いて走るノリスに何周にも渡って追い回される。

52周目、ターン4の手前でオーバーテイクを許してしまう。
LEC3→4、NOR4→3。

ファイナルラップ、フェルスタッペンはターン4の手前でガスリーをオーバーテイク。
VER7→6、GAS6→7。

ラッセルを追うノリスは僅かに足りなかった。
もう一周あれば・・・

セーフティーカー導入もなんのその、レース再開後も後続を引き離し淡々と走り続けたピアストリ、トップチェッカーです。
ピアストリ圧勝

今回のレースはピアストリが優勝しました。
後続に埋もれて苦しむノリスに対し、ピアストリはクリーンエアーで余裕のレース。
時折、ペースをコントロールしており、ピアストリのレースマネジメントの上手さも感じられるレースでした。
ラッセルはトラブルを抱えつつも2位を守り切りました。
ノリスは、ルクレールを抜いたことでダメージリミテーションは小さくできた。
しかしピアストリの台頭にはうかうかできないはずです。
ルクレールはスタートの失敗が全てです、ミディアムでのペースが良かっただけに、セーフティーカー導入で流れが変わってしまった。
逆にハミルトンはセーフティーカー導入を上手く活かして順位を大きく上げました。
オコンとベアマンもタイヤ戦略が当たり、ダブル入賞です。
アントネッリもスタート失敗が痛かった、レースペースが良かっただけにこちらもセーフティーカー導入に泣かされました。
角田は移籍後初入賞、不安視されていたレースペースも悪くなく、時折フェルスタッペンに近いペースで走れていた。
しかしレッドブルはピットでのミスが無ければもう少し楽なレース展開に持ち込めたのではないか?
フェルスタッペンにとってはフラストレーションの溜まるレースだったはず。
ガスリーは最後に抜かれてしまったものの、アルピーヌの今シーズン初ポイントを記録。
これで全チームポイントを獲得したことになります。
次回はサウジアラビアです。
バーレーンとは正反対で高速コーナーが連続するエアロサーキットです。
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