中国GPが開幕しました。
今年最初のスプリント予選はまさかのハミルトンが制するという意外な幕開けで始まりました。
このレースでも本命視されていたマクラーレンは両ドライバー共にミスが目立った。
SQ3では2周続けてアタックするもタイムは伸びず、ピアストリは3番手、ノリスは6番手からのスタートとなっています。
まだシーズンも序盤、スプリントでリスクを冒して予選に影響するようなことはあってはならないので無理な追い抜きは考えにくい。
今日のセッションはどうなったのか見ていきましょう。
今季最初のスプリントレース、ハミルトン移籍2戦目で優勝
スプリント予選19位のヒュルケンベルグはピットレーンスタートを選択です。

やはりスタートでは1コーナーで揉み合いになりました。
ロングストレートでDRSを使ったオーバーテイクが多発すると予想しましたが、予想外にもオーバーテイクが少なかった。
ドゥーハンはボルトレートにロングストレートエンドで突っ込んでしまった。
これにより10秒のタイムペナルティと2点のペナルティポイント。

ドゥーハンは今週ずっと取っ散らかっています。

ハミルトンがスプリント優勝。
たった2戦での優勝、ルクレールやベッテルを彷彿させます。
ハミルトンはクリーンエアーで走れたことが大きかった。
前走車がいなかったことで安定したダウンフォースを得ることができ、タイヤマネジメントをするにあたって大いに役立っていました。
フェルスタッペンは一時ハミルトンの背後に尽きましたが抜けない。
それによりタイヤを傷めてしまいピアストリにオーバーテイクを許す形となってしまった。
ルクレールは1つ順位を落としての5位、後半にペースを上げたので、今回のフェラーリには競争力があることは分かりましたが、もっとしっかりするべきです。

ノリスはオープニングラップでのミスが痛かった。
昨年に引き続きミスを無くしていかないとチャンピオンは夢のまた夢です。
角田はスタートで順位を上げての6位、序盤は前を行くルクレールに何とか付いて行っていましたが、終盤はタイヤが持たずにずるずると離されてしまった。
後続を抑えることに切り替え、結果的に何とか後続を抑えての6位でした。
ピットストップ義務が無いレースなので何とかなりましたが、決勝ではタイヤ持ちが勝負を左右します。
よくやっているとは思いますが、ホンダの足枷をいい加減に外すべきだと思います。
ここへきて”ホンダ”の存在が邪魔になってきてしまっています。
ハミルトンはこの後行われる公式予選もこの調子で上位進出を狙うことができるのか?
トラックエボリューション強烈な予選、予測の付かない展開。
温度26℃、路面温度40℃で始まった公式予選。

前回のオーストラリア同様マシンパフォーマンスが拮抗しているため、どうなるか全く読めない展開が予想されます。
Q1

ドゥーハンのスピンで始まったQ1。
ルクレールがストレートエンドでロックアップ、2回目のアタックもヘアピンの立ち上がりでミスを犯しパッとせずQ1敗退の危機。

ラストアタックで何とか暫定2位でQ1突破を確実にした。(7位フィニッシュ)
トラックエボリューションが強烈、角田のQ1ラストアタックは暫定1位。
しかしハジャーが速い、なんとチームメイト角田の上を行く2位で予選を終えた。
やはりマクラーレンノリスは速い、Q1ラストアタックを余裕で1位通過です。
RBがここまで速い要因として考えられるのは、紛れもなく足回りが関係しているのかと思います。
レッドブルから供給を受けたサスペンションの理解は進み、別物のマシンに変貌を遂げています。
Q1ではローソン・ボルトレート・ドゥーハン・ベアマン・ガスリーの5名の敗退が決定。
フェルスタッペンがこれだけ健闘しているにも関わらず、ローソンは2戦続けて最下位。
レベルの低いマシンの素性をフェルスタッペンの技術でカバーしているのか・・・
次戦鈴鹿はローソンにとって走り慣れたコース。
もう言い訳はできないレベルになってきています。
Q2

フェラーリとメルセデスはラストアタックを中古のソフトで敢行。
ラッセルが6位フィニッシュ。
以下ルクレール、ハミルトン、アントネッリの順です。

アルボンは今回もQ3突破、しかしサインツはアルボンに大きく後れを取り、15位でQ2敗退です。
アストンの2台もソフトタイヤのパフォーマンスに苦戦しています。

ハジャーはラストアタックでまたも角田を上回りRB4位5位でまさかの2台Q2通過。
とんでもない新人が現れました。
ノリスは1分30秒787でダントツのトップタイムで余裕のQ1突破。
フェルスタッペンは0.355秒差と大きく離されながら2位通過です。
ピアストリは0.413秒差で3位通過
Q2ではサインツ・アストン2人・ヒュルケンベルグ・オコンの5名の敗退が決定。
Q3
トラックエボリューションによって今回も予測の付かない予選も最終局面。
ここまではマクラーレンが優勢、この状態を維持できるか?
ピアストリは1分30秒641でトップタイムを記録。
ノリスは1分30秒793で2番手タイム、ノリスは今週ピアストリに引けを取っている。

フェルスタッペンはラストアタック1分30秒817で暫定3位、レッドブルは健闘もこの位置が限界か。
ハミルトンは1分30秒927で5位。
ルクレールは1分31秒021で結局6位フィニッシュ。

フェラーリはスプリント予選の時ほどタイムが伸びてこなかった。
角田のファーストアタックは中古のソフト、1分31秒638。
ラストアタック敢行もミスを犯し諦めた。
ハジャーはファーストアタックで1分31秒079のタイムでそのまま7番手フィニッシュ。
前回の予選を考えるとハジャーは大健闘です。
角田とのドライビングスタイルの好みが近いです、セッティングが似通ること、これが二人にとって良い影響を与えているのではないでしょうか?
ラッセルは最後のアタックで1分30秒723、マクラーレンの2人に割り込み2位。

ピアストリがこのポジションを守り切り今シーズン初ポール。
マクラーレンが今回も予選で強さを発揮しました。
決勝はレースペース+タイヤ持ちの勝負

今回の予選はピアストリがポールを獲得。
スプリントと予選の間でセッティング変更できるとは言え、スプリントでの結果がそのまま予選に表れやすい。
スプリントではリアサスセッティングの変更によりフェラーリのレースペース+タイヤ持ちが良かったですが、レースと予選の間で他のチームもセッティングを合わせてきたことが今回の結果になったのか?
逆にRBは変更により更にマシンのパフォーマンスが改善されたのか?
決勝のタイヤ持ちとレースペースは未知数です。
しかし中国はストレートが長いので、トレインさえ形成されなけば、DRS圏内でのオーバーテイクは十分に可能なコースです。
ラバーが乗ってくるとそれだけタイヤへの負荷も増えてくるので、タイヤマネジメントも重要視されているコースです。
マシン構造と今回の結果を見るとマクラーレンとフェラーリがやはりタイヤ負荷は少ないか。
マクラーレンはあれだけのコーナリングを実現しつつもタイヤに易しいのはやはりサスペンションに対する理解がかなり深いからだと考えられます。

ステアリングロッドの位置を変更したことでフロントの空力の整流に一役買っています。
サスペンションはマシンの挙動を制御するだけのものでは最早足りず、空力パーツの一つとして見られています。
金曜セッションはこちらから
F1 2025第2戦中国、FP1・スプリント予選 マクラーレンVSフェラーリRd2 ハミルトン躍動! – アルボンノート
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