今回の予選はノリスが獲得。
マクラーレンは今回も圧倒的な速さを見せつけています。
決勝も後続を振り切りさえすれば、イギリスの時同様圧倒することになるでしょう。
ルクレールは出来る限りマクラーレンに付いていきたい。
本題はフェルスタッペンとの表彰台獲得争いです。
心配されている決勝の天気次第ではまた荒れたレース展開になりそうです。
フェラーリとレッドブルはイギリスの二の舞を繰り返さないことです。
大雨によるスタート延期
気温17.2℃、路面温度24.1℃でスタートです。
昨日まで持ちこたえていた天気ですが、決勝では遂に雨が降ってしまいました。
荒れたレース展開が予想されるでしょう。
雨のため全ドライバーはインターミディエイトタイヤを選択。
サインツ・ハミルトン・アントネッリ・アロンソはピットスタートです。

しかし現地は大雨、フォーメーションラップが行われるも赤旗が掲示され、スタートは延期されてしまいます。
1時間後に現地は晴れ始めて、メディカルカーランによる路面の確認。
中断から1時間20分後にフォーメーションラップが再開。

路面はかなり濡れており、セーフティーカー先導によるフォーメーションラップが続く。
5周目で漸くレーススタート。

ケメルストレートでピアストリがノリスをオーバーテイク
PIA2→1、NOR1→2。

6周目ラッセルがアルボンを攻略。
RUS6→5、ALB5→6。

後方ではハミルトンがオーバーテイクショーです。
路面が乾いてきており、レーコードラインが見えてきました。
12周目ハミルトンがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.2秒)14→17。
ガスリー、ヒュルケンベルグ、アロンソも入ってきました、何れもミディアムタイヤに交換です。
13周目、ルクレールがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(2.5秒)3→6。
ピアストリもピットインしミディアムタイヤに交換です(2.8秒)1→2。
フェルスタッペンもピットに、ミディアムタイヤに交換です4→7。
14周目、オコンがピットインしミディアムタイヤに交換です5→8。
ノリスもピットインです、こちらはハードタイヤに交換です(3.5秒)1→2。

左フロントタイヤの装着を若干ミスしました。
角田もピットインしミディアムタイヤに交換です3→12。
本来であればフェルスタッペンと同一周回でのピットインが予定されていたようですが、レースエンジニアとの意思疎通が上手く取れず、1周遅れてのピットインとなってしまいました。
角田は無線で怒りをあらわにします。
ハジャーがピットインタイヤに交換です(2.4秒)4→16。
ハジャーに至っては1周入るのが遅れただけで16位まで転落しました。
抜きたいけど抜けない、雨セッティングが仇に
今回のタイヤはハードC1、ミディアムC3、ソフトC4と飛び番になっています。
ワンストップになるというマンネリ戦略を避けるための配慮ですがその意義が早速問われることになりました。
15周目終了時点で全車ピットインしましたが、ノリス以外はミディアムタイヤです。
果たしてワンストップで走り切ることができるのだろうか?
マクラーレンは2台が逃げ切り態勢(ノリスとピアストリの差はある)。
3位争いはルクレール対フェルスタッペン。
6位争いにはアルボン対ハミルトン。
中団も1秒以内の順位争いといった構図になりました。
20周目、ヒュルケンベルグとボルトレートの順位を入れ替える。
BOR10→9、HUL9→10。
ガスリーが10位ヒュルケンベルグから差を付けられ、後方から12位角田が迫ってきた。
路面は完全ドライとなり、DRSが使用可能に。
しかし角田はDRSを使っても抜けない。
レッドブルは決勝の雨を想定して、リアウイングのダウンフォースを増やしていた。
スプリントでは、直線番長ぶりを発揮し、後続にDRSを抜かせなかったが、今度はその逆が起きてしまった。
フェルスタッペンにも同様の事が起き、ルクレールに付いていけずDRS圏内から外れてしまった。
抜きあぐねているうちに後方からアロンソを抜いたベアマンがDRS圏内に迫ってきた。
これによってガスリーを先頭にトレインが形成された。
33周目、10位走行中のヒュルケンベルグがピットインミディアムタイヤに交換です(3.4秒)10→14。
トレインは2度のタイヤ交換を済ませたヒュルケンベルグとアントネッリが合流。
角田は、数十周に渡りガスリーの背後に付いたものの、最後まで抜けず、それどころか後続のベアマンとヒュルケンベルグにオーバーテイクを許してしまった。
チームメイトフェルスタッペンも終盤ルクレールに迫るも結局抜けず。
途中ルクレールの無線にフェルスタッペンが迫っているという無線が入るも、ルクレールは”Leave me alone.”(放っておいてくれ)と一蹴。

その周回に自己ベストを叩き出す意地の走りで3位表彰台を守り切った。
レースは終始リードをし続けたピアストリが優勝です。
勝負を分けたピットインのタイミング

今回のレースはピアストリが勝利しました。
こののレースの特筆すべき点は言うまでもなく、ピットインのタイミングです。
マクラーレンは序盤から後続を引き離していたので、問題はありませんでしたが、ハミルトンを筆頭にピットが動き出していました。
そのハミルトンはピットレーンスタートを選択しましたが、そこから順位を7位まで上げることに成功。
逆に数周に渡りステイアウトを選択したドライバーの大半は順位を落とす羽目になりました。
インターミディエイトとスリックタイヤでは性能差が歴然だということがはっきりしたと思います。
レッドブルは雨セッティングが仇となってしまった。
雨予報は当ててきたものの、路面が思った以上に早く乾き、レースの半分以上ドライでの走行となったのが誤算だった。
両ドライバー共にストレートが伸びず、DRS使っても抜けないという、スプリントとは逆の現象が起きてしまった。
角田はエンジニアにレースを台無しにされてしまった。
そうならないためにも、自分でレースを組み立てていくより他ないと思います。
最終回に2台に抜かれてしまったのも正直印象は良くありません。
前回雨に翻弄されたルクレールですが、今回は路面が乾くまで上手く耐え続け、見事表彰台獲得。
雨のベルギーは荒れる可能性が高いのですが、今回は全車完走です。
次戦、前半最終戦ハンガリーとなります。
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