昨日の予選はQ1から拮抗した激しいバトルとなりました。
フリー走行好調のフェラーリはまたしてもポールに届かず。
制したのは、フリー走行からアンダーを訴え続けていたフェルスタッペン。
フリー走行アンダーからのポール獲得は何処か今年の鈴鹿を思わせた。
決勝もポール・トゥ・ウィンを決めて鈴鹿の完全再現なるか?
序盤から大荒れ
気温18.1℃、路面温度26.3℃でスタートです。
予選8位のベアマンはFP3での赤旗中のクラッシュにより10グリッド降格、ペナルティポイント4点の追加。
アントネッリは前戦のフェルスタッペンとのクラッシュの原因を引き起こしたため3グリッド降格、10位からのスタートとなります。
雨は上がっていますが、ローグリップコンディションの為DRSは使用不可で始まります。
その為全車インターミディエイトタイヤでスタートです。

なんとフォーメーションラップ後にラッセル・ルクレール・ボルトレート・コラピント・ベアマンが隊列に付かずにピットイン。
ラッセル・コラピント・ベアマンがハードタイヤに。
ルクレールとハジャーはミディアムタイヤに交換です。
所々路面はまだ濡れている、ドライ交換組のギャンブルは成功するのか?

レーススタート

5コーナーでローソンとオコンが接触。
これによりローソンがリタイア。
コラピントもリタイアです。
コース外でマシンを止めたためVSC導入。
3周目アントネッリがピットインハードタイヤに交換です(2.3)5→13。
ヒュルケンベルグが10位までジャンプアップしています。
4周目今度はボルトレートがクラッシュ、リアウイングがプラプラしています。
少し自走しましたが諦めた、ボルトレートもリタイア。
5周目アントネッリとラッセルの順位が入れ替わる。
RUS13→12、ANT12→13。
そしてこの周回で再びVSCです。
7周目ストロールがピットインなんとソフトタイヤに交換です(2.7)。
7周目レース再開。
8周目ピアストリがフェルスタッペンをオーバーテイク。
PIA2→1、VER1→2。
9周目ストロールがヒュルケンベルグを攻略。
STR11→10、HUL10→11。
ルクレールはアントネッリを抜いた。
LEC15→14、ANT14→15
ここで再び雨が降り始める。
10周目、ヒュルケンベルグがピットイン、インターミディエイトタイヤに交換です10→15。
11周目、ストロールがまたピットイン、インターミディエイトタイヤに交換です。
ドライスタートのラッセルがまたもピットイン、インターミディエイトタイヤに交換です(2.4)。
ルクレールも同じくピットインこちらもインターに交換です(2.8)。
ハジャーとベアマンもピットインです。
ドライ組のギャンブルは明らかに失敗です。
11周目、ノリスはフェルスタッペンをオーバーテイク。
NOR3→2、VER2→3。
12周目、ピアストリ・フェルスタッペン・ノリス・ハミルトン・アロンソとインタースタートのドライバーがピットイン。
勿論インターを履いてコースへ戻ります。
13周目、アルボンが単独でピットイン、インターに交換です4→12。
ストロールは再びヒュルケンベルグから順位を奪う。
STR5→4、HUL4→5。
14周目、雨が強くなりSCが出動。
17周目に再開もハジャーがクラッシュしリタイア。

この間にハミルトンとオコン、オコンがラッセルと、ルクレールは角田と順位を入れ替えた。
HAM8→7、OCO7→8。
RUS9→8、OCO8→9。
LEC14→13、TSU13→14。
薄いウイングのレッドブルは序盤から苦戦を強いられています。
19周目、オコンがピットイン、インターに交換です9→16。
21周目、アントネッリがピットイン、インターに交換です(3.1)11→16。

この周回でSCが終わる、しかしピアストリは後ろのフェルスタッペンに対しスロー走行。
フェルスタッペンはそれに対応しきれずピアストリを追い抜いてしまう、しかしすぐに順位を戻す。

レース再開、先ほどの件で動揺したのか?フェルスタッペンがターン15ストウでスピン。
2位から9位までまさかの転落となった。
22周目、更にフェルスタッペンはサインツとアルボンにも先行を許す。
VER9→11、SAI10→9、ALB11→10。
23周目、アントネッリはピットへ戻りリタイア。
この時点で新人はベアマンのみ、デスレースは後半戦へ突入します。
後半も荒れる、運命を分けるタイヤ交換
24周目ハミルトンとラッセルが抜きつ抜かれつの順位争い。
一度はハミルトンが前に出るも27周目でラッセルが抜き返す。
25周目、先ほどのSCのスロー走行の件でピアストリに10秒ペナルティ。
角田にも10秒ペナルティが加算されました。
SC明けのラップでこちらはベアマンと絡んでしまった。
アンダー気味にターンインした角田は、ベアマンの左リアを引っ掛けてしまった形に。
30周目、ハミルトンはガスリーを攻略。
HAM6→5、GAS5→6。
34周目、ヒュルケンベルグがストローを抜く。
HUL4→3、STR3→4。
ルクレールはアルボンを攻略
LEC12→11、ALB11→12。
表彰台未踏段のヒュルケンベルグが3位に、しかしすぐ後ろにハミルトン。
そのハミルトンは35周目にストロールを捉えた。
HAM5→4、STR4→5。
フェルスタッペンはサインツを攻略。
VER10→9、SAI9→10。
雨がやみ路面は乾きつつあります、しかしまだインターミディエイトで走った方が良い区間は多々あります。
36週目、アロンソがピットイン、ミディアムに交換です(2.5)7→14。
39周目ラッセルがピットイン、ハードタイヤに交換です(2.3)6→13。
ルクレールはサインツ攻略。
LEC9→8、SAI8→9。
40周目ラッセル単独スピン、まだスリックは早かったか?
41周目フェルスタッペンはガスリーを攻略。
VER7→6、GAS6→7。
42周目、ハミルトン・ストロール・フェルスタッペン・ガスリー・サインツ・ベアマン・角田がピットへ。
ハミルトン・ストロールはソフトへ。
それ以外はミディアムに交換、角田はペナルティ消化です。
そのハミルトンはミスを犯しルクレールが先行する。
LEC5→4、HAM4→5。
43周目ルクレールがピットイン、ソフトタイヤに交換です(2.6)4→8。
44周目ヒュルケンベルグがピットイン、ミディアムタイヤに交換です(4.6)。
ピアストリもピットイン、ミディアムタイヤに交換しペナルティも消化です1→2。

ルクレールがストウでコースアウト、8位から14位に転落。
今回のルクレールは大荒れです。
51周目、フェルスタッペンはストロールをオーバーテイク。
VER6→5、STR5→6。

ノリスは終始安定した走りで、地元優勝を決めました。

ヒュルケンベルグ、順位を守り切りキャリア初表彰台です!
ヒュルケンベルグ遂に表彰台へ
今回のレースはノリスが勝利しました。
マクラーレンは終始安定感があり、この日も圧倒的なペースでレースを展開。
ピアストリはフェルスタッペンに仕掛けた罠が余計でした、あれが無ければ間違いなく優勝です。
スタート時にスリックに交換したギャンブルは見事に失敗。
ラッセルは何とか入賞にこぎつけましたが、ルクレールは何度もコースアウトするなど終始苦戦しました。
雨の時のルクレールはあまりいい印象がありません。
レッドブルは薄いリアウイングのせいで終始苦しいレース展開でした。
角田には全くペースが無い上に、またタイムペナルティが課せられた。
中々出口が見えず苦しかったでしょう。
ストロールは荒れたレースにはやはり強い。
最後はミスが出て6位となりましたが、デスレースでは強さが現れます。
新人はベアマン以外全滅となりました。
ベテラン勢は手堅い走りで多く入賞しています。
新人に限らず若手ドライバーは是非ベテランの走りを見習ってほしいところです。
リタイアせず生き残ることが如何に大事か再認識させられたレースでした。

ヒュルケンベルグはキャリア239戦目で初の表彰台獲得。
19位スタートから3位までジャンプアップというのも中々できないことです。
紆余曲折はありましたが、感慨深いものがあります。
ザウバーの表彰台は2012年、小林可夢偉が鈴鹿で獲得して以来となります。
ここ最近はザウバーの活躍が目覚ましいです。
これによってハミルトンは母国での連続表彰台は途切れましtが、最後の最後までベテランらしい手堅い走りが光りました。
次は前半戦最後のベルギー。
どんなレースが待っているのでしょうか?
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