前回のオーストリアではマクラーレンが余裕の1-2フィニッシュを達成。
フェラーリもマクラーレンに対して大差を付けられたとはいえ、フロアの仕様変更は少なくとも現状を好転させてくれるはずです。
前回ホームレースで最悪の結果だったレッドブル。
オーストリアに続いての連続アップデートとなるので、悪い流れを断ち切りたいところ。
前回素晴らしい走りを見せダブルポイント獲得のザウバーにも注目です。
ウイングセッティングの確認。
ウイングセッティングを見ていきます。

トップ4のウイングセッティングです。
マクラーレンとフェラーリはハイダウンフォース仕様、最早形までそっくりです。
レッドブルはストレートスピードを伸ばしたいがために、メインフラップの中央を切り取った仕様のものを用意していきました。
しかしウイングレパートリーを持っていないため、サーキット特性に応じて細かい変更ができません。
レッドブルはタイヤのタレが早く、ロングランにおけるラップタイムのギャップが激しいそう。
メルセデスは先週のオーストリアで、タイヤが熱による影響が受けやすいことが分かった。
シルバーストンの気温が高くなってくると厳しいレースになるかも知れません。

マクラーレンは両者間でウイングセッティングを変更してきました。
どうやらピアストリの方にハイダウンフォース仕様のリアウイングが搭載される模様です。
ピアストリに搭載されるハイダウンフォース仕様のリアウイングのロワフラップ形状は、フェラーリのリアウイングを思わせるような形です。
シルバーストンはマシンバランスの妥協点の見極めが必要な、いわゆる鈴鹿に近いサーキットと考えています。

中団勢のウイングを見ていきましょう。
アストンとハース、RBはハイダウンフォース仕様、逆にアルピーヌはローダウンフォース仕様とセッティングが分かれました。
中団勢はザウバーの台頭もあり、予選でのトップ10入り、決勝での入賞争いがより激しさを増しています。
中団勢のウイングセッティングはチーム毎に見事に分かれました。
セッティングの妥協が必要なサーキットですが、どのセッティングが吉と出るのか、凶と出るのか。
タイヤ持ちの良いマクラーレンの強さが引き立つ
シルバーストンは典型的なエアロサーキット。
しかしそれでありながら、ストレートでのトップスピードも重要視されるコースでもあります。
高速コーナーが多い分、ブレーキ負荷は少なめです。
前回のオーストリアではマクラーレン2台が、後続を引き離しての首位争いを演じましたが、マクラーレンはタイヤの減りが前後均等に減ってくれる。
それによってドライバビリティが下がらない、後ろでノリスを追っていたピアストリが最後の最後まで接近戦ができていたのはその為である。
これからの時期は温度が高くなり、タイヤには辛い時期。
これによってタイヤに易しいマクラーレンの強さが引き立ってくるはずです。
シルバーストンはタイヤ負荷が特に大きいコースです。
前回のオーストリアでタイヤ持ちが悪かったメルセデスにとっては厳しいレースになるかも知れません。
レッドブルもオーストリアに続いて2戦連続でのアップデート投入が予定されています。
そしてこのイギリスGP終了後に今季の開発を打ち切ることを発表。
ここで入るアップデートがどう影響するかで、今シーズンまだ戦えるかどうかが決まってくるでしょう。
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