土曜のスプリントレースではマクラーレンの見事な連携で1-2を達成。
コンストラクターズタイトルにおいてフェラーリとの差を広げることに成功。
しかし、予選ではセッティングを上手く変更してきたフェルスタッペンにポールを奪われる形になりました。
抜きづらいコース、スタートを決めて前に出ることが何より重要になってきます。
タイヤ負荷も高いコースですのでタイヤ選択にも注目が集まるレースになります。
いきなりセーフティカー
フェルスタッペンはクールダウンラップで規定されている1分40秒に対し2分22秒で走ったことによる規約違反で1グリッド降格。
茶番の様に見えますが、どう影響してくるのか?
天気は晴れ、外気温19℃、路面温度23℃。
ヒュルケンベルグのみハードタイヤ、その他のドライバーは全員ミディアムタイヤを選択。
レーススタート。
フェルスタッペン、ルクレールが良い蹴りだし。
1コーナーでフェルスタッペンは首位ラッセルをパス、1グリッド降格のロスを直ぐに取り返した。
ルクレールはピアストリを抜いて4位浮上。
ラッセルはノリスにも抜かれ3位に、ピアストリは5位に落ちた。
1位フェルスタッペン、2位ノリス、3位ラッセル、4位ルクレール、5位ピアストリの順。
サインツは7位から6位に浮上。
ペレスも10位から7位に浮上です。
14位スタートの角田、今回は上手くスタートを決め10位に一気に浮上。
後方ではヒュルケンベルグが1コーナーでアウトに膨らむ。
後ろにいたコラピントとオコンが巻き込まれ両者リタイア。
スタート時のハードタイヤがノーグリップだった。
アルボンはストロールと絡んでしまう。
いきなりセーフティカーが導入。
接触によりフロントウイングを壊したヒュルケンベルグがノーズ交換のためピットイン。タイヤはハードに。
ストロールも入ってきました。こちらもハードタイヤへの交換です。
5周目にレース再開、ピアストリが蹴りだしを決めルクレールから再び4位を奪う。
角田はリスタートも決めアロンソを抜き9位、更にアロンソは10位ハミルトンにも抜かれてしまう。
それだけでなく11位マグヌッセンにも抜かれたアロンソ。
周とローソンが接触。
8周目ストロールに10秒ペナルティ、再びピットインしハードタイヤへ。
10周目10位マグヌッセンは角田をオーバーテイクし9位に。
ストロールはまたもピットへ、ここでリタイア。
12周目、周との接触に対してローソンに10秒ペナルティが課せられます。
13周目、10位角田は11位ガスリーに抜かれる、背後には先ほど抜いたアロンソが迫っている。
14周目、角田はホームストレートエンドでアロンソに抜かれ12位に転落。
ストレートスピードが遅すぎる、コーナーが速いかというとそうでもない、成す術無し。
ハミルトンに5秒ペナルティです、今回少しペナルティが多いです。
15周目、角田はまたもストレートで、今度は周に抜かれ13位まで順位を落とす。
20周目、角田はボッタスにも抜かれ、結局スタート時の14位まで戻ってきてしまった。
序盤から濃すぎる内容、しかしこのレースはここからでした・・・
セーフティカー連発。
24周目、ラッセルがピットイン、ハードタイヤに交換も、右リアの交換に手こずりロス(7.0秒)3位から11位に。
25周目、ボッタスがピットイン、ハードタイヤに交換(2.4秒)13位でコースに戻る。
27周目、マグヌッセンがピットへ、ハードタイヤに(2.9秒)12位でコースへ。
31周目、ヒュルケンベルグが2度目のピットイン、ミディアムに(2.6秒)16位でコースイン。
ピートレーンに出ては入ってを繰り返すフェラーリのピットクルー。
サインツが自己判断でステイアウトを選択しているようです。
ホームストレートではアルボン車のサイドミラーが滑落したようです。
それをボッタスが踏んでしまい破片が散らばる。
34周目、10位走行中のラッセルはアロンソを抜き9位浮上。
ピアストリがピットイン、ハードタイヤに交換です(3.3秒)。
ハミルトンのタイヤがパンクです。
サインツのタイヤもパンクしてしまいました。
自らステイアウトを選択してレースを壊してしまった、最悪なパターンです。
コース上のデブリ撤去の為再びセーフティカーが導入されます。
ハミルトン(16.4秒(ペナルティ消化))とサインツ(9.8秒)がピットイン、両者ともハードタイヤです。
35周目、セーフティカー導入を見て一斉にピットインです。
フェルスタッペンがピットイン、ハードタイヤへ(2.5秒)。
ノリスがピットイン、ハードに交換(3.1秒)。
ルクレールがピットインしハードタイヤへ(2.7秒)。
ペレスがピットインしハードに交換(2.2秒)。
ガスリーがピットインしハードに交換(2.1秒)。
ラッセル2度目のピットイン、ハードに交換(2.6秒)。
周がピットインしハードに交換(3.0秒)。
角田がピットインしハードに交換(3.1秒)。
アルボンがピットイン、ソフトタイヤに交換!ギャンブルに出ました(3.0秒)。
ローソンがピットインしハードタイヤに交換+ペナルティ消化です(14.0秒)。
アロンソとマグヌッセンがピットインそれぞれミディアムに交換。
このセーフティカーはルクレールに味方しています。
良い位置でコースに戻っていきました。
デブリ撤去に時間が掛かっています、ホームストレートではなくピットレーンを走ります。
40周目レース再開。
フェルスタッペンはノリスと1コーナーで激しいバトル。
ガスリーは4位から7位へ、ラッセルは6位から5位へ浮上です。
しかし直後に再びイエローフラッグが降られます。
ペレスとヒュルケンベルグがセーフティカー撤去直前に単独スピン。
ペレスはマシントラブルか?2名は結局サンドトラップから抜け出せずリタイアです。
マシン撤去の為に再びセーフティカーがコース上に入ります。
このセーフティカーがレースをどう動かしていくのか?
ペナルティラッシュを制したのは・・・
41周目、RB2台がギャンブルに出ます。
角田、ローソンの両者がソフトタイヤに交換です。
ここでノリスに10秒のピットストップペナルティが、ダブルイエローを無視してしまったことにより厳罰を受けることになり、絶望的な状況です。
45周目13位走行中のハミルトンが角田をパスし12位です。
ノリスはペナルティ消化の為ピットへ、2位から現状最下位の15位まで転落。
48周目、今度はハミルトンにドライブスルーペナルティです。
2度目のペナルティを受けたハミルトン、レースを諦めようとエンジニアに呼びかけますが、結局コースに留まり続けます。
10位マグヌッセンは9位アルボンに接触されながらも順位を奪います。
この件で今度はアルボンに10秒ペナルティです。
15位に落ちたノリスはファステスト連発の怒涛の勢いで順位を上げていきます。
54周目の時点までに10位ボッタスを抜き9位の背中を追います。
56周目、アルボンがピットインし再びソフトタイヤに交換します、ペナルティ消化もここで行いました。
色々あったレースもフェルスタッペンがトップチェッカーを受け連勝。
ルクレールもノリスのペナルティで得た2位を守り切りました。
クールダウンラップ中にラッセルに5秒ペナルティも後続との差が5秒以上あったため順位は変わらず。
何がしたいんだレースディレクター?
フェルスタッペンしれっと連勝、残すはあと1戦
今回のレースはフェルスタッペンが勝利しました。
今回はセーフティカー連発に、ペナルティラッシュとかなり荒れたレースになりましたが、難なく勝利。
こういう時にしれっと勝てる所に彼の強さを感じます。
序盤マネジメントに徹したルクレールはそれが功を奏したのか。セーフティカーとノリスのペナルティが味方し2位表彰台獲得。
苦手と言われていたこのコースでマクラーレンより上の順位でフィニッシュ。
実質勝利と言ってもいいのではないでしょうか?
ピアストリも詰め掛けたのですがストレートスピードが足りず3位。
ラッセルはピットクルーのミスがありながらも4位を獲得。
ガスリーの5位はお見事でした。
逆に自らのストラテジーでレースを壊したサインツ、最後までガスリーを抜けなかったこともマイナス評価です。
周は8位フィニッシュでザウバーに今季初ポイントをもたらしDOTDにも見事選出。
ザウバーのマシンは今週ずっと競争力がありました。
今シーズンずっと苦労してきただけに大きな一歩です。
RBはストレート、コーナーともに勝負になっていません。
角田は後続にコーナーで差を詰められ、詰められたところをホームストレートのDRSで抜かれるというパターン化していました。
結局ソフトを履くギャンブルも他のチームのハードよりも約4秒も遅いという屈辱ぶり。
この結果によりフェラーリはコンストラクターズタイトル獲得を最終戦まで望みを繋げました。
ポイント差は21ポイントと厳し目の差ですが、レースは何が起こるか、チェッカーを切られるまで分かりません。
今年のF1も残すはアブダビGPのみとなりました。
どんな結果になろうとも最後までF1を楽しみましょう!
土曜セッションはこちらから。
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