土曜セッションでは、ラッセルがラストアタックで見事に逆転ポールを獲得。
5番手スタートのフェルスタッペンがここでチャンピオンを決められるかにも注目が集まります。
一つ後ろのノリス、早い段階で前に出てフェルスタッペンのチャンピオン阻止ができるか?
そして私事ですが、日曜日歌舞伎座で行われるラスベガスGPの決勝レースのパブリックビューイングに当選しました。
パブリックビューイングについては後日詳細を載せます。
ミディアムがまさかの持たない!?
フェルスタッペンはこのレースが終了した時点でノリスとのポイント差が60点以内ならチャンピオン獲得です。
もっと簡単に言うとフェルスタッペンはノリスよりも前の順位でゴールすればいいのです。
天気は晴れ、外気温、路面温度共に18℃と今週のグランプリウィークの中では最も高い温度です。
多くのドライバーはミディアムタイヤを選択。
アロンソはソフトタイヤ、ボッタスとペレス・コラピントはハードスタートです。
尚前日の予選でマシンを大破させたコラピントはピットレーンからのスタートとなります。
フェルスタッペンチャンピオン決定なるか!?
レーススタート。
ホールショットを決めたのはラッセル、ルクレールが良い蹴りだしでサインツとガスリーを抜き4位から2位に浮上。
サインツとガスリーは1つずつ順位を落とします。
ローソンは13位に浮上、マグヌッセンは14位に後退です。
2周目にヒュルケンベルグはピアストリを抜き8位に。
4周目、5位スタートのフェルスタッペンはガスリーをパスし4位に、ノリスとの差を広げます。
5周目、ソフトタイヤを履いたアロンソがもうピットインです、ハードタイヤに。
ラッセルの背後に迫ったルクレールが1コーナーで仕掛けるも抜けず。
ペースダウンし8周目に3位サインツと順位が入れ替わる、その後フェルスタッペンにも抜かれ4位後退。
9周目にノリスはガスリーを抜き5位に浮上、先にいるフェルスタッペンを追いかけます。
ハミルトンは角田をオーバーテイクし7位に順位を上げます。
10周目、ペースの上がらないルクレール、ミディアムが思ったほど持たない、上位勢の中でいち早くピットイン、ハードタイヤ装着(2.5秒)。
ノリスもピットに入ります、こちらもハードを履きます(2.5秒)
ピアストリはここで5秒ペナルティ、スタート位置に違反があった模様。
11周目、フェルスタッペンはサインツを抜き2位に浮上です。
サインツがここでピットに入ります、ハードタイヤへ(2.3秒)。
ピアストリもピットに、ハードタイヤ交換+ペナルティ消化です。
ガスリーと角田がそれぞれハードタイヤに交換ガスリー(3.3秒)角田(2.3秒)。
12周目、暫定2位フェルスタッペンもここでピットインしハードタイヤへ(2.0秒)。
13周目、トップのラッセルがここでピットへ、ハードタイヤへ(2.9秒)
オコンもピットへ入りハードタイヤに交換(2.4秒)。
14周目、ハミルトンがピットイン(2.7秒)。
15周目にヒュルケンベルグが入りました、ハードタイヤに交換(2.6秒)。
ガスリーがノーパワーを訴えてピットに戻り無念のリタイア。
3位スタートのガスリー、クラッシュによる修理費は0円にも関わらずこれで今シーズン4度目のリタイアです。
17周目、ハミルトンは6位ノリスをオーバーテイク。
続いてペレスも抜き5位まで浮上です。
そのペレスは18周目にピットインしミディアムタイヤに交換(2.3秒)
マグヌッセンもこの周回で入り、ハードタイヤに
20周目にヒュルケンベルグがアロンソを抜き10位に。
この時点で全てのドライバーがピットイン、殆どのドライバーがハードタイヤを装着。
ミディアムが持たないため早めのピットインとなりました。
しかしフリー走行でハードを履いて走行していたチームはいません。
ペースは?どこまで持つかも分かりません。
中盤以降どのような展開になるのか?
2ストップ目に突入、バトル多発の中盤~後半
25周目、アロンソが2度目のピットイン、ハードタイヤに。
26周目、アルボンはマシントラブルでピットへ、ここでリタイアです。
ピアストリ2度目のピットイン、ハードに交換し15位に後退です。
28周目ハミルトンはフェラーリ2台の背後に付く。
セクター3のストレート区間で順位をスワップしろとの無線が入ります。
ストレートエンドでルクレールとサインツは上手く順位を入れ替え、ハミルトンに付け入る隙を与えません。
ルクレールに3位を与えたサインツはピットレーンへ向かいます。
ハミルトンはサインツについていくようにピットへ向かいます。
しかしピットではサインツのタイヤが用意されていなかった。
ピットイン目前でサインツは突如ステイアウト。
ハミルトンはそのままピットへ、2度目のタイヤ交換です、ハードへ(2.6秒)。
次周急遽ステイアウトのサインツが2度目のピットイン、ハードタイヤへ(2.2秒)。
2度目のピットストップを終えたハミルトンはペースアップ。
30周目、角田が2度目のピットイン、ハードタイヤに(2.5秒)。
31周目、ノリスが2度目のピットイン、ハードタイヤへ(2.1秒)順位は7位に降格。
32周目、ルクレールが2度目のピットへ、ハードに交換(2.9秒)5位でコースに戻ります。
ハミルトンはフェルスタッペンを抜き3位浮上。
更にピットストップ中のルクレールを抜き両者ともに一つずつ順位を上げる。
33周目ラッセルが2度目のピットイン、ハードタイヤに交換(2.4秒)トップのままコースに戻ります。
ペレスもこの周回にピットへ、ミディアムからハードに交換(2.4秒)15位に後退。
ピアストリが9位周をオーバーテイク。
34周目、ヒュルケンベルグが2度目のピットへ、ハードタイヤへ、12位に後退。
35周目、角田とローソンの順位がスワップ。
ローソン9位→10位、角田10位→9位に。
36周目、角田はまだ1度しかピットに入っていないオコンを抜き8位に浮上。
37周目、序盤は重タン+熱入れに苦労していたルクレール、路面にラバーが乗りマシンの燃料も少なくなったことで一気にペースアップ、暫定ファステストラップを記録。
10位ヒュルケンベルグは9位ローソンをオーバーテイク。
38周目、バックストレートでローソン・マグヌッセン・ペレスが横並び、3ワイドだ!
コーナーではギリギリ接触すれすれ、紙一重の攻防を制したのはペレス、一気に2台抜きで12位浮上。
40周目、角田の背後にはヒュルケンベルグ、フェルスタッペンにはフェラーリの2台が迫ってきました。
41周目、サインツがフェルスタッペンを抜き3位に浮上。
ハミルトンはプッシュを続けます、ピットアウト時には7秒以上あった差が5秒後半まで縮まりました。
しかしラッセルは優勝に向けペースアップ、スパートをかけハミルトンとの差を再び広げていきます。
45周目、ヒュルケンベルグは抜きあぐねていた角田を漸く抜き8位に。
46周目ペレスはアロンソを抜き10位に、前の角田を追うべくこちらもペースアップです。
47周目、ルクレールはフェルスタッペンをオーバーテイクし4位浮上。
ここでオコンがピットインしソフトタイヤに交換です。
49周目、ノリスがピットインしソフトタイヤに交換(2.0秒)
角田の背後に迫ってきたのはペレス、守り切れるか?
ファイナルラップ、ペースを上げハミルトンとの差を再び7秒以上に広げたラッセル、今度こそ2勝目。
終盤フェラーリに抜かれながらも、フェルスタッペンはノリスより一つ上の順位を守りきり、これでフェルスタッペンの4連覇が決定!チャンピオン争い遂に決着!
強かったフェルスタッペン、メルセデス
今回のレースはラッセルが勝利しました。
ミディアムが意外にも約10周程度しか持たず、フリー走行で試されていないハードタイヤを履くことになった。
ラバーが乗り、軽タンになったことでメルセデスのハミルトンとフェラーリのルクレールがファステストラップの更新合戦。
最終的にマクラーレンのノリスがファステストを獲得しましたが、マクラーレンは思ったよりペースが無かった。
理由としてはストレートを重視し、フロントウイングのフラップを削ったことが原因。
フロントのダウンフォースが足りず、アンダーステア気味のセッティングになってしまった。
コーナリングが武器のマシンなのに曲がってくれないのは本末転倒です。
マクラーレンはセットアップのミスが目立っている。
メルセデスは得意とする低温のコンディションを活かし、最初から最後までトップの座を明け渡さなかった。
ハミルトンは予選でのミスは痛かったですが、それでも2位まで取り返し、1-2フィニッシュを達成。
同一シーズンに4チームが1-2を達成したシーズンは史上初らしいです。
言い換えればそれだけマシンの戦闘力の差が詰まっているということ。
それぞれのチームが得意なコースに行けばそれだけ勝てる可能性があるということ。
そうなると大事なことは、得意なコースを落とさず確実に獲ること。
フェルスタッペンは、前半戦でポイントを確実に稼いだことが幸いしました。
後半は勝てずに苦しいレースが続きましたが、大事なところでのミスが一切なかったことが、4連覇の決め手ではないでしょうか?
苦しいレースで乱れることがあったフェルスタッペンですが、やはりチャンピオンに相応しいドライバーであったと思います。
土曜セッションはこちらからです。
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