スプリントではノリスが優勝。
マクラーレンが序列を明確にした戦略を取ってきました。
スプリントの結果によってマクラーレンは決勝でも十分に速いことが証明されました。
フェラーリとフェルスタッペンは予選で何とか対抗していきたい。
予選は豪雨による延期の為決勝と同日開催となりました。
予選
Q1
前日から降り続いている雨は未だに止みません。
路面には至る所に水溜りが確認できます。
リアタイヤからは多量の水が弾かれて後方を走るドライバーの視界は最悪。
残り8分のところでコラピントがクラッシュ。
これにより赤旗中断。
雨はさらに強くなり再開してもタイムの更新は難しそう。
メルセデスの両者はまだタイムが出せていない。
間に合うのか?
ラッセルは何とかタイム更新、しかしハミルトンは良いタイムを出せなかった。
マクラーレン2台は14位・15位でギリギリの予選突破。
雨予報を受けて旧型のリアウイングにしたことで、マシンバランスが崩れたか?
Q1の敗退は周・ヒュルケンベルグ・コラピント・ベアマン・ハミルトン。
Q2
今度はサインツが赤旗を出してしまいました。
2度目の赤旗です。
残り1分切ったところで今度はストロールがクラッシュだ!
3度目の赤旗です。
ラストアタックに入っていたレッドブル2台がまさかのQ2敗退。
フェルスタッペンは12番手でセッション終了、ストロールに対してステアリングを叩いて激怒していました。
更にICE交換で5グリッド降格が決まっています。
ガスリー・サインツ・レッドブル2台・ボッタスがQ2敗退です。
Q3
大荒れの予選も最終局面。
Q2で9位通過のストロールは前セッションでクラッシュしたため、9台でのポール争いです。
全車インターミディエイトタイヤでコースインです。
残り7分なんとアロンソがまさかのクラッシュ!
4度目の赤旗です。
雨が止みセッション再開。
各車一斉に出ます、RB2台はタイミングを遅らせてコースインです。
その直後暫定2番手タイムを記録していたアルボンが派手にクラッシュ。
予選だけで5度目の赤旗です!
残り3分31秒で止まった。
セッション再開、各車ラストアタック。
ノリスが1分24秒でポール、ラッセルが2番手タイムを記録。
3番手はまさかの角田。
ローソンも5番手に入る、フラップを立てた雨寄りのセッティングが功を奏した。
しかし決勝も雨、どうなるかはまだ分かりません。
デスレースの開幕
全ドライバーはミディアムタイヤを選択。
アルボンは予選のクラッシュによる損傷が酷く欠場が決定。
サインツPU交換によりはピットレーンからのスタートとなります。
フォーメーションラップ開始。
天気は曇りのち雨、外気温23℃、路面温度25℃。
フォーメーションラップ中、ターン4でストロールが片輪をブレーキロック、スピンしサンドトラップへ。
スタートをやり直すことに、しかしノリスがイエローシグナルでグリッドを離れてしまいました。
これにつられたラッセル・角田・ローソンも審議対象に。
結局フォーメーションラップをもう一度行うことに。
既に嫌な予感がしています。
レーススタート。
ホールショットを決めたのはラッセル。
ノリスまたもスタートで抜かれる。
ルクレールは6位から5位に浮上。
17位スタートのフェルスタッペンが11位まで上がってきた。
ペレスはセクター2でスピン、フェルスタッペンに対して一気に最下位に転落。
2周目の時点では既に10位まで浮上。
ラッセルとノリスは3位以下を突き離す。
5周目にはフェルスタッペンはガスリーを抜き9位浮上。
次周にはアロンソまで抜いてしまった。
フェルスタッペン、たったの数周で8位まで上げてきた。
ベアマンはコラピントに追突し10秒ペナルティを貰ってしまう。
フェルスタッペンは10周目にはピアストリを抜き7位に。
更に次の周でローソンを抜き6位まで浮上。
12周目ハミルトンはジュンカオンでミス。
コラピントに隙を突かれハミルトンは13位に後退。
その頃3位角田がトレインを形成しています。
25周目、トレインの後方で痺れを切らしたルクレールがピットイン、新品インターです。(2.6秒)。
26周目、ローソンがコースアウトしてしまった、9位に転落。
27周目、ヒュルケンベルグがターン1でコースアウトし停まってしまった。
これによりVSC導入、これを見て各車一斉にピットイン。
インターを履いたドライバーは、ピアストリ(2.7秒)・アロンソ(2.6秒)・ハミルトン・サインツ
フルウェットはペレス・ローソン・角田のレッドブルグループ勢を始めベアマンの4名。
ヒュルケンベルグがマーシャルの手を借りて再び走り始める。
30周目ピアストリがターン1でローソンに接触。
これによりピアストリに10秒ペナルティです。
ノリスは再びラッセルを抜き順位を取り返した。
フルウェットを履く角田はペースが良い。
しかし、ここで雨が多くなりSC導入。
フルウェットタイヤの意味とは・・・
フェルスタッペン、ガスリー、オコンの上位3名はステイアウトを選択。
この選択がどう出るか・・・
運命を分けた赤旗
32周目、なんとコラピントがターン13でクラッシュ。
ウェットタイヤを履いたドライバーたちは完全に貧乏くじだ。
対してステイアウトしていたドライバーはかなり優勢。
先ほどマーシャルの手を借り、押し掛けでコース復帰していたヒュケンベルグに黒旗掲示、まさかの失格。
約25分後にセッション再開。
33周目、ローリングスタートで再開。
34周目、ルクレールは角田を抜き6位に浮上。
7位に落ちた角田、更にピアストリにも抜かれ8位後退。
ノリスとラッセルは再び順位交代。
ノリスは5位、ラッセル4位。
ハミルトンは9位アロンソをオーバーテイク成功。
40周目、予選でクラッシュしたサインツ、今度はターン8で再びクラッシュしてしまった。
これにより再度SC導入。
43周目、レース再開。
オコンの背後にフェルスタッペンが迫る、フェルスタッペンのレイトブレーキング!
あっさりとオコンをパス。
レッドブルはブレーキングスタビリティが良く、ターンが速い。
ノリスがターン1でコースアウトしてしまった。
5位から7位に転落。
6位走行中のルクレールはミスしたノリスを抜き、更に4位ラッセルを抜いた。
46周目にマクラーレンはチームオーダー、ピアストリにノリスを前に出すように指示。
ルクレールはミスによって、ラッセルに4位を奪い返される。
路面の雨量が減りタイムが上がっていきます。
しかし、各車連なって走るのが精一杯です。
そんな中でフェルスタッペンはファステストラップを連発しています。
後続をどんどん離していきます。
結局チェッカーまで順位は変わらず、フェルスタッペンが終盤に大量リードを築き久しぶりの優勝。
なんと17番手からの勝利です、今シーズン8勝目。
チャンピオンシップの行方。
フェルスタッペンが久々の勝利で2位のノリスに対して61ポイント差を付け、4年連続チャンピオンに大きく前進。
ノリスはスタートから信号の見誤りに始まり、リスタートのコースアウトと終始落ち着きが無かった。
ミスが全くなかったフェルスタッペンと比べると一番の違いだと思います。
チャンピオン経験者と未経験者の差が出たレースでした。
今回はアルピーヌが漁夫の利、オコンとガスリーが2-3フィニッシュ!
大量にポイントポイントを獲得しコンストラクターズラインキングが9位から一気に6位まで浮上!
これによりアルピーヌとハース、RBによる三つ巴の6位争いが更に激化。
面白いのはトップ争いだけではありません。
連勝中のフェラーリは今回良くなかった。
雨が降って路面温度が低くなってしまい、タイヤを温めるのに苦戦。
冷え性のフェラーリは相変わらずでした。
今回はレース運営に疑問が残るレースだったと感じます。
黄旗・赤旗のタイミング然り、予選で5度の赤旗は少し以上だと思います。
下手をしていたらドライバーの安全に支障をきたしてしまうところでした。
コラピント・ベアマン・ローソンの代走組は雨に苦戦気味。
しかしその中でローソンは9位入賞と素晴らしい仕事でした。
あとは強引ささえなくなればなおよしだと思います。
今回の結果によってルクレールのチャンピオンの可能性が消滅。
残念ではありますが、まだコンストラクターズタイトルの獲得の可能性があるので、残り3戦切り替えて臨んで貰いたいところです。
土曜セッションはこちらから。
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