F1第20戦メキシコGP FP1・2サインツ初日最速、連勝に向け虎視眈々

F1 2024シーズン

F1も残り5戦とシーズンの終わりが迫っています。

メキシコGPの開幕です。

アメリカGPを見ても分かるようにトップ4の戦力が拮抗しており、どこが勝ってもおかしくないパフォーマンスを持ち合わせています。

しかし、マクラーレンとメルセデスはアップデートを入れたにも関わらず、以前のような競争力はありませんでした。

アップデートだけでなくセットアップを外している可能性があるので、一概にもアップデート失敗と判断をするのは尚早です。

多くのチームはアメリカで今シーズンのアップデートを締めるといった状況です。

熾烈なチャンピオン争いはどう動いていくのか?

アロンソは前人未踏の400戦達成。

しかし、体調不良により、FP1の参加をキャンセル。

折角の記念すべきレースなのに心配なところです。

アップデート情報

フェラーリとメルセデスを中心に紹介していましたが、他のチームのアップデートを確認しました。

メルセデスとフェラーリのアップデートの続報から

フェラーリのブレーキ関係も開口部を広く取って冷却効率の向上です。

メルセデスはサイドポッドの開口部にも変更を加えています。

冷却効率の確保をしつつも、跳ね上げられた気流をより確実に抑えつけられる造りになったと考えます。

上がり気味になっていたサイドポッドの形は平坦に。

前回のアメリカではリアの不安定さが露呈したような格好となってしまいました。

そのためには前方から流れる気流の量と流し方を変える必要があり、アンダーカットに流す気流の量の確保とより整流を狙った形になりました。

メルセデスのブレーキ内部の詳細が公開されました。

ブレーキディスクには前回の投稿で説明した通り、無数の穴が開いています。

そして他のチームにも冷却関係のアップデートが入っていました。

ザウバー(上)とハース(下)のルーバーです。

フェラーリ同様にスライダー形状の部分にもルーバーが掛かっている形になっています。

フェラーリPUはルーバーを大きめのものにしないと熱効率が厳しいのでしょうか?

マクラーレンのルーバーです。

前方のルーバーは面積が狭いのですが、後ろに行くにつれてルーバーの面積が拡大しているのが分かるかと思います。

マクラーレンはスライダーから流れる気流を重要視しているため、フェラーリPU勢の様にスライダーの上にルーバーを設置することはしていません。

マクラーレンのエンジンカウルダクト側面にはもう一つダクトが付いており、ルーバーで排熱できなかった分をここで補っているのでしょう。

ウイングフラップは最大限に立たせており、ビームウイングのロワフラップも最大限に立たせ、ダウンフォースの確保を狙います。

メカニカルグリップが高いマシンですので、コーナリング時には良いパフォーマンスが期待できるはずです。

FP1、ルーキー続々登場

FP1は5名ものドライバーがルーキーテストに参加です。

フェラーリからはルクレールに代わりベアマン。

メルセデスはハミルトンの代わりにアントネッリ。

マクラーレンにはノリスの代わりがオワード。

体調不良のアロンソに代わりドルゴビッチ。

ザウバーは周に代わりシュヴァルツマンが走ります。

開始5分で金属片が路面に転がったため赤旗です。

アントネッリが踏んでしまいました。

開始約20分、アルボンがセクター2走行中にマシンバランスを崩しクラッシュ。

その際外側を走っていたベアマンの左フロントにヒットしてしまいとばっちりを受ける形でセッションリタイアとなってしまいました。

縁石に乗り上げてマシンバランスが崩れたような格好です。

ウィリアムズのマシンも良くはなっているものの、イマイチリアの安定感に欠けているように見えます。

FP1のトップはサインツでした。

フェラーリはセットアップのバランスが決まっているようでアメリカに引き続き好調さが伺えます。

角田は3番手タイムでしたが、トラックエボリューションにより、アタックラップを最後に仕掛けたものによるものだと思います。

FP2

今回はタイヤテストの為セッションの時間は通常よりも長い90分で実施されます。

ピレリから指定されたタイヤコンパウンドでの走行となるので、ここでの結果はあまりあてにはならないと見た方が良いでしょう。

開始10分足らずでラッセルが高速区間のセクター2で激しいクラッシュ。

縁石に乗りすぎたことも原因の一つとも考えますが、アメリカGPからイマイチリアの安定感を感じさせない走りです。

クラッシュしたマシンの撤去により30分近く赤旗によるセッション停止。

折角のタイヤテストなのにどんどん時間が潰れていきます。

再開後にはアタックラップから始まりました。

ここでもトップタイムはサインツです。

一発のタイムだけでなくロングランも良いというのが今回のフェラーリです。

上位勢のロングランのタイムは21秒フラット~21秒後半。

それに対してRBはロングランが22秒台前半と全体を見れば悪くはないですが、タイヤのタレが激しいように思います。

これでは前回のアメリカGPの焼き直しになりかねません。

RBは予選にセッティングを振っているのでしょうか?

とはいえ前述通りこのセッションはピレリによるタイヤテストなので、この結果で序列を判断するのは尚早かと思います。

この日は赤旗が3度も提示されるなど、全体的にプログラムが思い通りに消化できなかったチームが多かったのではないかと思います。

セッティングが決まらず思うようなタイムを出せなったドライバーチームがどのようにマシンを調整して立て直してくるか。

マシンアップデートの確認はこちらから。

F1第20戦メキシコGP。持ち込まれたパーツ、セッティングの確認と予選決勝の展望 – アルボンノート

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