土曜の予選ではサインツが唯一の15秒台を記録し今季初ポールを獲得。
フェラーリはレースペースも抜群に良く、決勝にも期待ができる状態です。
フェルスタッペンもここ最近立て直してきているように見えます。
レースペースではフェラーリに敵わないものの、直近のライバルである、ノリスに対して一つでも上の順位でフィニッシュしチャンピオン防衛に力を入れていきたい。
マクラーレンのノリスは、低速区間のメカニカルグリップの良さを活かし、フェルスタッペンを追い詰めたいところ。
なお、今回両者の相方であるピアストリとペレスはQ1で敗退し、サポートを受けられない状況であり、フェラーリに囲まれるというやりづらい状況ではあります。
アロンソは前人未踏の400戦目のレース、どんなレースになるのだろう?
荒れるスタート、ペナルティラッシュ
天気は晴れ、外気温20℃、路面温度37℃。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
ローソン・ペレス・コラピント・ボッタス・周はハードタイヤでレースを開始します。
レーススタート。
フェルスタッペン好スタート、1コーナー手前でサインツと並走。
ホールショットを決めたのはフェルスタッペン。
しかしその後方で角田とアルボンが接触。
角田のマシンが吹っ飛ぶ、1コーナーに入る前で両者のレースは終わってしまった。
レーシングインシデントの様に見えますが、結果のみを求められている角田にとっては最悪の結果となってしまいました。
これによりセーフティーカーが導入、ポジションはサインツが2位に。
10位スタートのヒュルケンベルグは8位に、8位のガスリーは一つポジションダウン。
角田のチームメイトローソンも12位から10位に浮上。
18位スタート、ホームレースのペレスは一気に13位まで上げてきた。
しかし、グリッドラインを越えて停止していたため早速5秒ペナルティ。
7周目にセーフティーカー解除、レース再開。
9周目サインツがDRSを使ってフェルスタッペンをオーバーテイク、順位奪還に成功。
10周目、フェルスタッペンの背後にノリスが。
ターン4手前、ノリスがDRSを使いサイドバイサイド、フェルスタッペンはアメリカに続きまたもノリスを外に押し出す。
ノリスはグラベルに逃げる、順位は変わらない。
両者はターン7で再び並ぶ、今度は接触だ!
コース外に外れる両者、その横を4位ルクレールが抜けていく。
ルクレールは漁夫の利で2位に浮上、フェラーリが1-2体制を築く。
12周目、ペレスはストロールを抜き11位に。
ここでフェルスタッペンに10秒ペナルティ、やはり先ほどの押し出しを悪質と判断されました。
15周目、ラッセルとハミルトンがチームメイト同士でやり合う。
ここではラッセルがハミルトンをオーバーテイクし、5位に浮上。
16周目、ピットに戻るアロンソ、残念ながらここでリタイアの様です。
20周目にフェルスタッペンに再び10秒ペナルティ。
ターン7の接触の件です、これで優勝争いは絶望的な状況に。
21周目ペレスがピットイン、ミディアムに交換です。
19周目にローソンに並ぶも接触、抜けなかったうえにサイドポッドに穴が。
レッドブルは両者とも最悪な状況に追い込まれる。
ストロールもこの周回にピットイン、ハードタイヤに(2.5秒)。
13位走行中のピアストリはコラピントを抜き12位に浮上です。
27周目にフェルスタッペンがピットイン、ハードタイヤに交換+ペナルティ消化です(24.0秒)。
3位から一気に15位に順位を落とします。
29周目ハミルトンピットイン、ハードタイヤに交換(3.1秒)10位でコースに戻ります。
ガスリーもピットインしました、ハードタイヤへ(3.5秒)15位でコースイン。
30周目ヒュルケンベルグがピットイン、ハードタイヤへ(3.2秒)。
現在12位フェルスタッペンは11位オコンをパス。
31周目ノリスがピットインしハードに交換(2.3秒)3位から4位に順位を落としコースへ。
マグヌッセンもピットインしハードに交換(3.8秒)。12位でコースに。
これによりフェルスタッペンは10位まで戻しています。
序盤からレッドブル勢が荒れています。
どこまで取り返せるか?
サインツ独走、後方は順位争い
32周目にルクレールがピットイン、ハードタイヤへ(3.1秒)順位は2位のまま。
ラッセルも入ってきました、こちらもハードに(2.8秒)。
フェルスタッペンは9位ボッタスをオーバーテイク。
33周目、トップのサインツがピットに入ってきました。ハードタイヤに(2.7秒)トップのままコースに戻ります。
34周目ピアストリは5位ローソンからポジションを奪います。
36周目フェルスタッペンはコラピントを抜き8位まで巻き返す。
38周目には7位に落ちていたローソンを抜き7位まで戻ってきた。
41周目、漸くピアストリピットイン、ハードタイヤに(2.0秒)順位は6位から13位に。
ローソンも入ってきた、ミディアムタイヤに(2.9秒)17位でコースイン。
44周目ピアストリは11位走行中のボッタスを抜く。
45周目、ペレスは2度目のピットインです、再びミディアムタイヤ(2.6秒)。
周もピットインです、こちらもミディアムを選択(2.9秒)。
メルセデスは未だ並走中です。
ラッセルのフロントウイング左側のフラップが垂れ下がりペースが上がりません。
48周目、コラピントがピットへ、ミディアムに(4.4秒)順位は9位から18位に。
51周目、ボッタスピットイン、ミディアムに交換(2.5秒)。
52周目、ミディアムに交換したコラピントがファステストラップ記録。
54周目の時点でルクレールとサインツの差は約5.2秒。
チャンピオンシップを有利に進めるにはルクレールをどのタイミングで前に出させるか見ていました。
しかし3位ノリスとの差は3.6秒と迫っている。
57周目、ピアストリはヒュルケンベルグを抜き8位。
ルクレールは前走のバックマーカーにつかまり大幅なペースダウンを強いられる。
ノリスはどんどん迫る、60周目の時点で差は1.3秒。
更にペースを上げるノリス、ファステストを記録しDRS圏内に入っていく。
62周目、ルクレールは最終コーナーでリアを滑らせコースオフ、横からノリスが抜けていく。
ノリス2位浮上、ルクレール、クラッシュは何とか免れる。
65周目、ローソンとコラピントが接触です。
これによりローソンのフロントウイングが破損、ピットで交換をする羽目に。
66周目、まだ並走中のメルセデス、ハミルトンがラッセルを抜き再び4位に浮上。
これで勝負ありか。
69周目、2位を諦めたルクレール、ピットに入りプランFを狙います。タイヤはソフトに(2.8秒)。
これをみてペレスもピットに入りプランFの阻止に向かいます(2.1秒)。
しかし穴の開いたサイドポッドで良いタイムなんてだせるのか!?
案の定自己ベストは記録したもののルクレールのタイムから0.9秒落ちと勝負になりませんでした。
71周目、今回は一人旅だったサインツ、後続を大差で引き離しオーストラリア以来の今シーズン2勝目!
フェラーリにとっても今シーズン初の連勝です!
フェラーリ連勝!コンストラクターも2位に浮上
今回のレースはサインツが勝利しました。
この結果によりレッドブルを抜いてコンストラクター2位に浮上です。
フリー走行から良いパフォーマンスを見せたサインツ、終始手が付けられない状況でした。
セクター2の高速区間は若干マクラーレンに劣っていたものの、武器であるストレートスピードを活かし圧倒しました。
ルクレールはストレート区間は速かったものの、セクター2で終始サインツに劣っており、差を付けられる形となってしまいました。
ミスでノリスに2位は譲ったものの、最後はファステストを獲り何とかチャンピオンシップに望みをつないでいます。
レッドブルグループは大荒れで良いところがなかったレースでした。
マシンはドラッギーでストレート区間では勝負にならなかった。
ホームレースのペレスは昨年に続き散々な結果。
退かないローソンとの接触がレースを終わらせてしまった。
ローソンのようながつがつとしたドライバーを最近見ないので、面白い存在ではあるがコース上のマナーが良くない。
限度というものがあります。
角田は好調だったものの先週に続き最悪の週末。
今は結果しか見てもらえない時期、正念場ではあります。
しかし、今シーズンは何処が勝つか分からない混戦模様。
チャンピオンシップの行方も未だ分からず面白いレースがまだ続きます。
土曜セッションはこちらから。
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