金曜セッションではルーキーテストに参加したアントネッリが開始10分でクラッシュ。
これによりマシンを壊されたラッセルはFP2までに修理が間に合わずセッションに遅れて参加するというしわ寄せを食らってしまった。
レッドブルはFP1でフェルスタッペンがトップタイムを記録するも、FP2で記録したタイムは下位。
止まらない曲がらないという状況がセッションを通して続いた。
アントネッリはクラッシュの件が契約にどういう影響を及ぼすか心配されましたが、無事に2025年メルセデスのシートを勝ち取ることに成功しました。
18歳でトップチームのシートを勝ち取ったことは純粋に凄いことです。
私個人としてはイタリア人が好きなので、久々のイタリア人ドライバーの登場は楽しみです。
FP3、拮抗するトップチーム
FP3は予選シミュレーションが中心。
セッション序盤ではウィリアムズのアルボンが暫定定トップタイムをマーク。
フェラーリも今回は速い。
ストレート区間はルクレールが全体トップ。
グランドエフェクトによってダウンフォースが作れる分ウイングフラップを削ることができたのは大きいです。
大規模アップデートは効果ありと見ても良さそうです。
このセッションもトップタイムはハミルトンがマーク。
メルセデスはストレートスピードで他のチームよりも劣っているものの、シケインが速い。
金曜日ろくに走れていなかったラッセルも2位に付ける等調子の良さを感じます。
しかし金曜セッションから続くシートが熱いという問題は解決に至っていないようです。
RBはソフトタイヤでアタックするもイマイチな結果。
ドラッギーだと感じていたマシンでしたが、ストレートのトップスピードは上位に付けている。
なのでDRSによるゲインが受けられるセクター1はトップと変わらないレベルですが、高速コーナーが多くなってくるセクター2以降で大きく後れを取り始める。
セクター2と3でそれぞれ約0.4秒以上失っている。
予選は果たして勝負になるのか?
レッドブルは未だにペレスが苦戦気味、止まらないマシンに終始苦しんでいる印象でした。
フェルスタッペン中速域での速さが無いという無線も入っていました。
予選が心配です。
コラピントも9番手とサージェントの代役を期待以上の走りで見せてくれます。
急な代役にも関わらず壊さず走り切ったのは、チーム側からしても好印象だったはず。
サインツのウィリアムズ移籍により、来年のシートはありませんが今後も楽しみなドライバーです。
セッション終了直後、スタート練習に向かう途中でマグヌッセンのマシンが、バリアンテ・アスカリの手前で止まってしまった。
予選に影響がなければいいのですが・・・
Q1マクラーレンVSフェラーリ
フリー走行から上位陣の接戦が続いています。
予選はどうなるのか。
フェルスタッペンのピットアウトの際にピアストリが飛び出してきた。
アンセーフリリースと取られてもおかしくない危ない一幕でした。
先ずはフェラーリがコースイン。
ルクレールがいきなり1分20秒0を叩き出します。
このタイムであればQ2進出はほぼ確定だと思うが果たして・・・
フェルスタッペンの最初のアタックは0.2秒落ち、ノリスのアタックはいきなり1分19秒9でトップタイム。
フリー走行好調のメルセデスは最初のアタックは0.5秒落ち。
サインツはミス、1分23秒で取り敢えずタイムを出し一度ピットへ。
ペレスもマシンコントロールに苦しみ良いタイムが出せない。
サインツとペレスはラストアタックに賭けます。
コラピントはレズモでコースアウトも何とか復帰。
ラストアタックでペレスは1分20秒5で何とかQ1通過、サインツも20秒1を出して4位でQ1通過。
ピアストリはルクレールに僅か1000分の2秒差で3位。
ラッセルは20秒1後半で5位でQ1通過。
FP2・3と好調だったハミルトンが思ったほど伸びず6位通過。
アルボンはトップ4の一角ペレスに割って入る8位でQ1を突破。
Q1も残り僅かとなってきたところで突然の黄旗。
原因はまたしてもマグヌッセン、パラボリカでコースアウト。
アタック中のドライバーはこれによって影響を受けることに。
角田は暫定15番手に浮上もチームメイトリカルドが15位に浮上し角田のQ1敗退が確定。
Q1ではザウバー2台、コラピント、ストロール、角田が敗退。
ストロールはマグヌッセンによる黄旗の影響を受けてしまった。
コラピントは初めてのF1の予選、結果はQ1敗退ということになってしまいましたが、決して悪い走りではなかったです。
マシンパフォーマンス自体はあると思うので今後に期待です。
Q2トップ4は順当
Q1でいきなり1分19秒台に突入した今回のイタリアGP予選。
ノリスが今回の予選でも躍動しています。
フェラーリはQ2でも先頭でコースイン。
6周走った中古タイヤでの最初のアタックです。
最初のアタックはノリスの1分19秒7を筆頭に、0.1秒落ちでピアストリとフェルスタッペン、0.5秒落ちでルクレール、0.6秒落ちでサインツ、ペレスが0.7秒落ちと続きます。
フェラーリはラストアタックを遅らせるもサインツは1分19秒7、ルクレールが20秒ジャストとトップを塗り替える走りはできませんでした。
しかし中団勢は1分20秒フラットに迫る走りができないので取り敢えずQ3進出は確定です。
ハミルトンは1分19秒6でQ2トップタイムを記録、フェルスタッペンは0.021秒足りずに2位通過。
その後ろにノリス、サインツ、ピアストリと続きラッセルは6番手で通過です。
ルクレール、ペレスとトップ4がQ3通過を早くも確実なものにしました。
そうなるとQ3進出を掛けた10位争いが熾烈です。
ヒュルケンベルグは1分20秒4で暫定9位に付けている
まず最初に抜け出したのはウィリアムズのアルボン。
ラストアタックで1分20秒3を記録し9位を記録し、早くもQ3進出に向け抜けてきました。
ヒュルケンベルグは暫定10位を守り切れるか?
アロンソはコンマ0.01秒足りず11位でQ2敗退。
後ろから来たオコンもタイムを伸ばせなかった。
これによりヒュルケンベルグが10位とギリギリでQ2通過。
Q2はトップ4が中団勢を圧倒した結果に。
しかし1位~12位まで0.8秒しか差が無い、上位から下位まで殆ど差がありません。
今後もワンミスが進出か敗退かを分ける紙一重な予選が続いていくことになりそうです。
大接戦のQ3
トップ4のパフォーマンスと中団勢の差が開いたQ2。
しかしここまではトップ4の差が殆どない。
コンマ1秒が勝負を分ける、一瞬の予断を許さない状況です。
フェルスタッペンはコースインの際に今度はフェラーリのサインツに割り込まれてしまう。
ファーストアタックはノリスの1分19秒4がベンチマーク。
同じく19秒4台でピアストリが続く。
レッドブルのフェルスタッペンはレズモでミス、1分20秒0でペレスに後れを取って暫定4位。
その後アタックを掛けてきたサインツとルクレールが19秒7に乗せて3・4番手。
その後にメルセデスの2台がアタック。
ラッセルが19秒5、ハミルトンが19秒6でフェラーリから3・4番手を奪った。
今のところ上位8台は各チーム2台ずつ綺麗に並んでいる。
まさに今回の序列を表した並びです。
2回目のアタックはレッドブルが2台並んでコースイン。
ペレスはフェルスタッペンにトウを与えるサポート役に回ります。
しかしフェルスタッペンのタイムは伸びず20秒ジャストは変わらず。
ペレスのタイムは越したものの7番手。
ノリスはタイムを0.1秒更新、1分19秒3。
ピアストリは19秒4台と変わりませんでしたがそれでも2位をきっちりキープ。
フェラーリは最初にサインツがラストアタック。
タイムは19秒4でしたがピアストリを抜くことができない。
ルクレールのラストアタックも19秒4台、サインツのタイムを抜くもこちらもピアストリのタイムはクリアできなかった。
その後ろからメルセデスがラストアタック。
ラッセルが19秒4前半を記録、ルクレールとピアストリの間に割って入る3番手。
ハミルトンは19秒5でタイムを伸ばせず6番手。
これにてイタリアGPの予選は終了。
ノリスは2戦連続ポールも1位~6位までの差は0.1秒台と超接戦の予選でした。
レッドブル、いよいよやばいか?
今回もポールポジションはノリスが獲得。
マクラーレンは本来の持ち味であるコーナリングの速さは健在も、一番はストレートのトップスピードも損なっていないということ。
道理で速いわけです。
レッドブルはフェルスタッペン7位、ペレス8位という結果に終わりました。
ポールを獲ったノリスから6位ハミルトンまでの差は、0.2秒もないという大接戦でした。
しかしレッドブルはそれに対して0.6秒以上も離されるという非常にまずい状況でした。
やはりニューウェイの力は偉大だということをまざまざと感じさせられた予選でした。
コンストラクターズは恐らく今回で逆転される可能性は高いです。
もしこのままの順位で決勝を終えるとフェルスタッペンは例え残りのレースで全て2位を取ったとしても、ノリスが全て優勝した場合ポイントを逆転されてしまいます。
フェラーリは今回の序列的には3番手チーム。
アップデートは機能していますが、全体的にマクラーレンよりも若干遅かった。
しかしタイム差は0.1秒とこの差は誤差の範疇だと思います。
RBはアップデートを入れるも効果がありません。
ベースのマシンがレッドブルでマシンの素性は良かったのでアップデートが入らない前半戦は速かったです。
しかしアップデートが頻繁に入ってくる前半後半から後半にかけては苦戦が続いています。
アップデートが機能しないとなると開発スタッフに問題があるということになります。
サージェントがいなくなったことでザウバーがマシンパフォーマンス的には最下位という位置になります。
予選は最早Q1落ちが当たり前になってきているザウバー。
ストレートは伸びていますが、とにかくコーナーが遅い。
後に手を組むアウディに悪い印象を持たれないよう早急なアップデートが必要です。
金曜セッションはこちらから
F1第16戦イタリアGP FP1・2、ルーキーとベテランがいきなりやらかす。 – アルボンノート (albonnote.com)
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