金曜セッションでは、フェラーリのルクレールがアンチストールを起こし、SQ3でタイムが計測できないという、俺たちが発動してしまった。
それを他所にライバルのレッドブル、フェルスタッペンはここまで全セッショントップタイムと今回は好調。
そしてもう一チーム、マクラーレンもスプリント・シュートアウトで2位3位とこちらも好調を維持。
ランキングの為にもフェラーリはここで置いて行かれるわけにはいかない。
トップ集団に完全に仲間入りをしたいメルセデス。
ダウンフォースを削ったことでタイヤに攻撃性を加え、ハードタイヤは機能するもののミディアム、ソフトのパフォーマンスでは引けを取ってしまった。
序列判明のスプリント
スプリントではフォーメーションラップからちょっとしたトラブルが発生。
全車がスタート位置に付きいざシグナル点灯・・・
かと思いきやいつもとシグナル点灯の仕方が違う。
なんとフォーメーションラップをもう一周する羽目に。
マシンのトラブルでもないのに何故だろうか・・・
原因はカメラマンの一人がコースの内側に居座り続けてしまった為だそうです。
本来24周のスプリントレースはエクストラフォーメーションラップにより1周減らした23周のレースに。
レース前にトラブルはあったものの今度こそシグナル点灯・・・オールレッド・・・スタート!
フェルスタッペンが良いスタートを切る。
マクラーレンは横並び、サインツは1コーナーでラッセルをアウトからオーバーテイク
予選でまさかのノータイムに終わってしまったルクレールはロケットスタートを決め、1周目終了時点で10位から7位にジャンプアップ。
これでポイント圏内に浮上です。
スタートからフェルスタッペンの背後に付き続けるノリスはオーバーテイクの機会を伺う。
3周目のターン5でDRSを使うもフェルスタッペンがインを開けずに失敗。
4周目も同じく失敗。
しかし、オーバーテイクのチャンスは突然訪れます。
5周目の1コーナーでDRSを使い3コーナーでブレーキング勝負。
ノリスはここでレイトブレーキング!フェルスタッペンをオーバーテイク。
DRS検知地点ではノリスがフェルスタッペンの背後を取っていたため、3コーナークリア後のDRSはノリスが使える。
これはノリスがかなり有利、DRSを使ってフェルスタッペンを少しでも離したい。
3コーナークリア、DRSオープン!・・・
しかしマクラーレンのストレートが伸びない・・・
今度はフェルスタッペンがノリスの背後に付く。5コーナーで再びブレーキング勝負。
フェルスタッペンがインを付く、ノリスはブレーキングで膨らんでしまった。
フェルスタッペンは首位を再び奪取。
そしてノリスのミスを少し後方から伺っていたのはチームメイトピアストリ。
ピアストリは正確なブレーキングで外に膨らんでいたノリスをインからオーバーテイク。
ノリス、首位からまさかの3位転落。
今度はフェルスタッペンにとって有利なレース展開になりました。
スプリントの後は予選があるためリスクを取るのは得策とはいえませんが、見応えのあるシーンでした。
8周目、スタートで5位に順位を落としていたラッセルがサインツを抜き4位を取り返す。
後方ではマグヌッセンの後ろでトレインが作られている。
角田はスタートで1つポジションアップの13位で走行も、前の集団に離されてしまいDRSを使わせてもらえない。
その後はフェルスタッペンの独走、ノリスVSピアストリ、メルセデスVSフェラーリの構図でレースは進行。
ストロールは序盤で前にいるアルピーヌ2台を抜くも前にいる、ハースのマグヌッセンについていけなかった。
アロンソは角田に抜かれて以降、苦しいレースが続く。
20周目アロンソはヒュルケンベルグにターン3手前で後ろに付かれブレーキング勝負。
マグヌッセンがレイトブレーキング、しかしこれは遅すぎた。
アロンソはヒュルケンベルグとの接触を避けるためにコースオフ
アロンソが外側にコースオフしたところをヒュルケンベルグが強引にオーバーテイク。
あろうことかその際に後ろにいたリカルドにもインを突かれてしまいアロンソは14位から16位に転落。
ヒュルケンベルグは強引な追い抜きにより10秒のペナルティ。
アロンソにとって散々なレースとなってしまいました。
アストンのアップデートが弱いがために苦しいレースが続いています。
レースはフェルスタッペンが久々の独走でスプリントを制覇。
予選のネタバレになったような展開でした。(笑)
接戦のQ1
その数時間後にはもう予選が始まります。
スプリントレースではフェルスタッペンの一強。
マクラーレンの2台
メルセデスVSフェラーリという序列になりましたが、予選もその通りになるのでしょうか?
スプリント予選同様トラフィックには気を付けなければなりません。
Q1最初にアタックをしたのはフェルスタッペン。
その後も他のドライバー太一が続々とコースインをしてタイムをマークしていきます。
メルセデスはかなり車高を落としています。
昨年のアメリカの時のようにスキッドブロックの削れ具合が心配になります。
恐らくサスペンションセッティングもかなり硬めのセッティング。
決勝のタイヤも心配になるところです。
ザウバーの2台はやはり苦しそう。他のチームにもパフォーマンスで後れを取ってしまっています。
ウィリアムズもスペイン同様2台が敗退するという残念な結果に終わりました。
角田はラストアタックで8位に滑り込みQ2進出。
セクター3が異様に遅かったRB、これまでデータを取り続けてきたことが漸く功を奏したか。
アロンソはギリギリの15番手。
チームメイトのストロールは残念ながらQ1敗退。
レースペースだけではなく予選ペースでも後れを取ってしまっています。
ハースは今週はマグヌッセンの調子がかなりよさそうです。
ペレスは何とかQ2進出。
他のレッドブルグループのメンバーには後れを取りましたが一応体は保った形になりました。
フェルスタッペンの異次元予選
Q2以降はフェルスタペンが異次元の走りを見せます。
Q2では唯一の1分4秒台に突入、2位以降のドライバーと0.5秒以上の差を付けて余裕のQ3進出です。
フェルスタッペンがこうなってしまうと手が付けられないので、2位争いに焦点が集まります。
Q2ではサインツが2位に付けてQ3進出。
メルセデスの2台もマクラーレンの前に順位をつけます。
マクラーレン、ルクレール、ペレスとトップ4は順当にQ3進出を決めます。
そうなると9位10位の争いです。
アロンソはやはりQ2でも振るわず15番手タイムでQ2敗退が確定。
角田はQ1でトラックリミットを取られたため、新品ソフトを既に3セット使ってしまった。
Q2で残りの2セットを使うもQ3進出タイムは更新できず。
無念のQ2敗退となりました。
ハースは残り時間僅かで2台ともQ2敗退の危機。
先ずはヒュルケンベルグがラストアタックをし、暫定9番手につける。
マグヌッセンのアタックは10位オコンに僅か0.073秒足りず12位。
Q1で好調だったマグヌッセンはここで敗退です。
リカルドも僅か0.015秒差でQ3に進出できず。
オコンは10位を守り切ってQ3に進めるか?
残るはがガスリーのラストアタック、12番手タイム。
3戦連続の2台Q3とはならず。
ラストアタックの際ターン6でとトラックリミット超過をしていたためタイム抹消。
決勝は13番手でスタートすることとなりました。
Q3でもフェルスタッペンの異次元の走りが光ります。
最初のアタックで1分4秒426と昨年のポールラップに近づくタイムを記録。
ノリスも1分4秒台に突入するが約0.3秒もの差を付けられてしまいます。
ルクレールの最初のアタックは暫定3位も1分5秒を割れなかった。
ハミルトンは1分5秒1で暫定5位。
直後のラッセルのアタックは1分4秒9とギリギリ1分4秒台に突入しました。
しかしフェルスタッペンはお構い無し、ラストアタックで自身のタイムを0.1秒更新する1分4秒314を記録しポールポジションを固いものにします。
ピアストリが暫定2位につける1分4秒786を記録しチームメイトノリスより僅か0.001秒前に出た。
それでもフェルスタッペンとの差は0.5秒近く膨らんでいる。
サインツは1分4秒851で暫定4位。
ノリスは1分4秒718で再びピアストリの前に出た。
ルクレールもラストアタック。しかしターン6で若干オーバーラン。
ターン9でオーバースピード、大きく挙動を大きく乱しコースアウト。
マシンが跳ね上がる、ルクレールはミスを犯しラストアタック中止。
かなり強烈な跳ね方をしてしまったがフロアは大丈夫なのか?
結局メルセデス2台がフェラーリの間に割って入り、予想通りメルセデスVSフェラーリの構図が出来上がりました。
一方マクラーレン台の横並びかと思われましたが、ピアストリがラストアタックでトラックリミットによるタイム取り消しで7位に降格。
ほんの僅かなはみだしに泣いたピアストリ、彼自身も我慢のレースが続きます。
フェルスタッペン優勢、残るは2位争い
今回はフェルスタッペンが異次元の走りで久々のポールポジションを獲得。
レースペースも抜群に良さそうなので、今回は他のチームにも勝算が薄そうです。
ノリスは今回もラッセルとのバトルが予想されそうです。
ノリスとしてはラッセルとのバトルを早めにけりを付けて、前にいるフェルスタッペンを少しでも早く追いたい。
しかしメルセデスはサスペンションセッティングがかなり硬いためにタイヤライフが心配されます。
ノリスとのバトルでタイヤを酷使してしまうと、後続に接近される可能性があるので注意が必要です。
今回はオーバーランによりコースアウトしたルクレールのフロアが心配されます。
まだセットアップを完全に理解したわけでなく。今回もコーナリングでは他のトップ4よりもパフォーマンスで劣っていました。
ストレートスピードはあるものの、コーナリングでの遅さを取り返すに至っていません。
ペレスも予選8位と何とかトップ4としての体は保っていますが、フェルスタッペンとの差を考えると本来であればもっと前に付けていなければならないと思います。
スペインGP同様巻き返しが期待されます。
アルピーヌのオコンはヒュルケンベルグと、ガスリーはリカルドとマグヌッセンとの争いが予想されます。
アルピーヌのペースはハースよりは良いと思いますので、早めに抜いて入賞争いに参加できるかが大事になってきます。
ここは追い抜きが比較的容易なコースなので、下位スタートであっても早めに勝負できる位置に付けることが出来れば入賞の可能性は十分にあります。
決勝レースもどうなるかみてみましょう。
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