FP1ではレッドブルのフェルスタッペンが復活を期待させるような走り。
しかしFP2ではマクラーレンが1-2を記録し、このサーキットでも引き続きマクラーレンの好調さがうかがえる。
レッドブルとマクラーレンのコンストラクターズポイントの差はいよいよ50ポイントを切ろうとしている。
ニューウェイのいないレッドブルはアップデートで迷走中。
少しでも早く最適なマシンパーツを導入する必要性があります。
角田はPUの交換ペナルティにより最後尾スタートが確定しています。
しかし初日のセッションを見る限り、RBは他のチームに大きく後れを取っており、特にセクター2の遅さが際立っている形です。
アルピーヌに漸くアップデート
夏休み前までアップデートが入らないと言われていたアルピーヌに漸くアップデートが入ってくれました。
サイドポッド周辺を全体的に変更を加えてきました。
インテークの下部を持ち上げて後方のアンダーカットも全体的に上に持ち上げてきた形に。
上部も後方に向けて下げてきた格好です。
これまでのサイドポッドは膨らんだ形をしていましたが、他のチームを見習ってスリムなサイドポッド形状を取ってきました。
下部を持ち上げたことにより、より強力なダウンフォースを発生させることを目的にしているのかもしれません。
整流は二の次といった感じです。
フロントウイングにも変更が加えられており、よりローダウンフォースの仕様を持ち込んできました。
前半戦最後のフリー走行
前半戦最後のフリー走行です。
勿論FP3では予選シミュレーションがメインになってきます。
スパは一周が長い為、一つのミスが命取りとなってきます。
・・・と言いたいところですが、今日はセッション開始から既に雨。
ウェットコンディションでのセッションとなりました。
開始8分後には、10分後に強烈な雨が降るとのこと。
開始12分後、突如赤旗の掲示。
原因はストロールのクラッシュです。
オー・ルージュを駆け上がった直後にバランスを崩しそのままウォールにヒット。
赤旗が掲示された後も雨は強く降り続けている。
残り3分、漸く赤旗が解除され、サインツがいの一番にコースに飛び出しました。
これを皮切りに続々とコースイン、しかしスパの一周は長いので、これはあくまでスタート練習に参加するためのものだと思います。
トップタイムを記録したのはフェルスタッペンです。
前半最後のフリー走行は雨の影響で殆ど走ってくれませんでした。
さあいよいよ前半戦最後の予選が始まろうとしています。
一発の速さは見た限り、マクラーレンVSレッドブルのフェルスタッペンという構図ですが、果たして制するのは・・・
前半戦最後の予選
フリー走行から降り続いていた雨は結局止まず。前半戦最後の予選もウェットコンディションでのセッションとなりました。
先ずはマクラーレンのノリスが先陣を切ってタイムをマーク、1分58秒。
タイムはどんどん更新される、最初に1分57秒台に突入したのはピアストリ。
フェルスタッペンはファーストアタックでいきなり1分56秒をマークしダントツのトップタイムをマーク。
他のドライバーもタイム更新にかかるも何れもフェルスタッペンのタイムには届かず・・・
しかしピアストリが2回目のアタックで0.45秒上回り1分55秒台中盤をマークしトップに。
その後フェルスタッペンがすぐさまタイムを取り返す1分54秒。
漸くアップデートが入ったアルピーヌも良い感じです。
Q1敗退は周・サージェント・角田・そしてハースの2台です。
アップデートが入って高速サーキットではパフォーマンスを発揮しそうなハースでしたが、今回も振るわなかったみたいです。
ガスリーがトップタイムを記録したピアストリに肉薄する好タイムで2番手です。
アップデートの効果からか、フリー走行から調子の良いアルピーヌ、どこまで戦えるのでしょうか?
Q2の序盤はアルボンが暫定トップタイムをマークするスタート。
すぐにノリスとフェルスタッペンに更新されるも今回のアルボンは何かやってくれるのではないかという期待をさせてくれます。
Q2の時点で路面にはウェットとドライが混在しているという難しい路面状況。
Q3はドライセッションになるか?
最後はタイム更新のラッシュ。
Q2敗退圏内にいるドライバーはラストアタックでどんどんタイムを更新していく。
トップ4と呼ばれるチームのドライバーはそのラストアタックのチャンスをきっちり活かし、Q3進出を確実なものにします。
しかし、ボッタスはラストアタックで0.294秒及ばず。
Q2敗退はストロール・ボッタス・リカルド・ガスリー・アルボンの5名。
ペレスは10位フィニッシュで首の皮一枚でQ3進出。
ガスリーは無線で悔しさをにじませる。
フリー走行から調子が良くQ1でも2番手に付けて調子が良さそうだっただけに残念な結果です。
個人的にはガスリーが何か一波乱起こしそうな感じでしたが・・・
コーナー寄りにセッティングを振っていたリカルドも残念ながらQ2敗退です。
雨の予選遂に決着
Q3ドライになりかけていた路面も結局雨は止まず最後のQ3もウェットコンディションでのスタートです。
トップ4は今回はペレスも残り盤石の態勢。
やはりこういうコースでは、ウェットであってもマシンの戦闘力の差は顕著に表れてしまうもの。
タイム更新合戦になった予選も最終局面です。
先ず最初にアタックを掛けてきたのはメルセデス。
ハミルトンが暫定トップタイムをマーク。
他のドライバーもファーストアタックに入るも、更新できず。
最後のファーストアタックはペレスとフェルスタッペン。
ペレスがハミルトンのタイムを0.265秒上回る1分53秒7。
しかしその直後にフェルスタッペンが大きく上回る1分53秒1。
その後はフェルスタッペンのタイムはおろかハミルトンのタイムすら更新できない状況が続きます。
レッドブル久々の1-2を決められるか?
しかしその均衡を破ったのはルクレールです。
フェルスタッペンのタイムには全然及んでいませんでしたが2位に入りました。
ペレスは4周履いたオールドのインターミディエイトで攻めますが、最後にアタックを取りやめピットに戻っていきました。
これにて前半戦最後の予選は終了。
トップタイムはフェルスタッペン、ルクレールも大健闘の2位。
ペレスも意地を見せて3番手、契約は考え直してもらえないのだろうか?
予選結果に一喜一憂しなくても良い
今回ポールポジションを獲得したのはフェルスタッペンでした。
が今回フェルスタッペンはグリッド降格ペナルティがあるので実質ルクレールがポールを獲ったことになります。
しかし予選結果が良かったからといって安心できるものではありません。
オープニングラップにおける1コーナーでの事故には特に気を付けなければいけないコースです。
ストレートスピードさえあればオーバーテイクは比較的簡単にできてしまいます。
ここで大事なのはロングストレート区間でいかにアクセルを早く開けられるかという、トラクションが大事になってきます。
あと後続スタートを助ける要素の一つとして、スパ・ウェザーを味方に付けられるかにかかってきます。
前半戦最後のレース、どうなるか見てみましょう。
金曜セッションの振り返りはこちら。
F1第14戦ベルギーGP。FP1・2。新たな基準となったマクラーレン、上々の滑り出し – アルボンノート (albonnote.com)
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