自分にとっての日本グランプリも折り返しの3日目を迎えました。
いよいよ今年も自分の目の前をF1マシンが走ります。
木曜日の自分の分析はどうだったのか?
昨年からの課題であった見る力は果たしてついているのか?
マクラーレンの牙城を崩すチームは現れるのか?3日目も楽しんできました。
金曜とは思えない人の入り
金曜も朝4時20分に起き支度を開始。
5時半の近鉄名古屋の始発に乗車。
白子駅に着くなり、バスに乗る人たちを横目に徒歩でサーキットへ。
まだ3日目なので体力には余裕があります。

金曜の早朝にも関わらずかなり道路が混んでいます。

そしてサーキットに着くや否やこの行列、一体どこまで伸びているのでしょう。
因みに昨日の入りは約21000人ほどで昨年比で5000人多かったそうです。
やはり角田のレッドブル入りが要因となっていそうです。
待ち時間が退屈になりそうなので、昨日買った公式プログラムを読みます。
そこには見覚えのある顔が

河野研一さんです。
昨年途中までアストンマーティンF1チームのエンジニアをされており、現在はアウディF1プロジェクトの一員として、PU開発に携わっているという凄い方です。
実を言うと私は鈴鹿直前で河野さんに運よくお会いする機会があり、アルボンノートを見ていただきました。

その時河野さんは大変驚かれており、写真撮って良いですか?とまで言われました。
元々はF1についてもっと知りたくて自分が勝手に書き始めたノート。
それがまさかF1のエンジニアに届くなんて思いもしませんでした。

このような感じで激動の2週間を迎えていました。
今後どうするかは日本グランプリ終了後に決めていくことになりますが、本当に嬉しいことです。
自分にとって今後の活力になります。
タイム計測開始
先ずはフェラーリチャレンジのタイム計測からです。

スタンドに入るとコースマーシャルの方たちが集まって朝礼をしているようです。

ほどなくして、フェラーリチャレンジのフリー走行開始の時間です。
今年からマシンが488EVOから296チャレンジに変わっているのですが、どのくらいタイムが変わるのでしょうか?

こちらが昨年度のフェラーリチャレンジのタイム。
区間は1~2コーナー
そしてこちらが今年のタイム。

なんと1~2コーナーだけで1秒近く速いタイムを記録している。
とんでもない進化です。
ラップタイムも昨年2分7秒台だったものが2分ジャストまで縮んで来ている。
マシンが変わるだけでここまで速くなるものなのか?と思いたくなるくらい速いタイムでした。
以前長野のグランテスタさんにお邪魔した際に参戦予定の車両が実際にサーキットを走っていました。
感慨深いものがあります。
セッション終了後にドライバーステージへ向かいます。

ウィリアムズのアルボンが登場です。
アルボンノートはあなたありきで成り立っています。
1年でも長く現役を続けて下さいね。
FP1開始、遂にマシンが走る
トークショーを挟んで11時半からいよいよFP1開始です。
計測区間は2コーナー出口(3コーナー)~5コーナーまで。
最初にコースアウトしてきたマシンに対して惜しみない拍手が送られます。
やはりF1マシンが目の前で走るとグッとくるものがあります。

このサーキットでも本命視されているマクラーレン。
やはりコーナリングでは鋭さを見せつけています。

フェラーリも鋭いターンインを武器に良いタイムを叩き出していました。
中国での痛い失点をここで如何に取り返していくか。

上位勢を見た時、やはりアタックした時のこの区間のタイムは7.1秒台前半とやはり速いです。
しかしその中でも特にフェラーリ・マクラーレン・メルセデスのロングランの際のタイムが抜けてきており7.3秒後半~7.4秒後半を叩き出しています。
搭載している燃料は不透明なところはありますが、この3チームが決勝で速さを見せそうな予感がしました。
ただ、アタックをした時の区間最速はフェルスタッペンとアロンソが7.0秒。
ナンバー1マシンでないのにこれをやってのけるこの2人はやはり異常さを感じます。
特に外から見ててもフェルスタッペンの凄さは感じました、これについては後述します。
角田はまだ慣れていないので、踏み切れていない感じがタイムからも表れていました。

中団勢のタイムを見た時、好調ウィリアムズとRBのアタックは7.1秒台にコンスタントに乗せてきており、上位勢との差を差ほど感じられませんでした。
しかしロングランとなってくると上位勢とは大きな差が生じてきているのもまた事実です。
データは少なくなってしまいましたが、フロントの回頭性が悪そうだったのは、ハースとザウバーでした。
この時点では苦戦を強いられそうなチームと予想しました。

ここからフェルスタッペンの凄さに触れてくわけですが、先ずは何と言ってもS字区間の速さです。
このデータを見て分かるようにブレーキングの使用量が角田よりも少なく、減速のタイミングも全体的に角田よりも遅いです。
立ち上がりでは先に減速している角田に分がある分、コーナリングの突っ込みでフェルスタッペンは角田に対して大きなリードを取っています。
しかしデグナーヘアピンがあるセクター2では角田の方が速く、決して引けを取っている訳ではありません。
最初でこれだけ乗れているのであれば今後の角田には大いに期待ができるはずです。
しかしレッドブルの車両はアンダーが出ているらしく、一発とロングラン共にタイムには不安がありそうです。
決勝ではマクラーレン・フェラーリ・メルセデスの3チームとどこまで勝負することができるか。
そのためには修正を掛けていく必要があると感じたセッションでした。
それでも曲がらないマシンであれだけのドライビングができるフェルスタッペンはやはり異常です。
分析者泣かせのドライバーです(笑)。
4度の赤旗、アクシデント多発のFP2
FP2の前にPCCJのフリー走行です。
昨年よりもタイムは向上していました。
フェラーリチャレンジと同等のタイムでした。
如何にフェラーリチャレンジのマシンの性能が上がったかが良くわかります。

FP2も昨年同様にA2席から見ます。
昨年は雨に降られて殆どマシンが走ってくれずタイム計測が全然できませんでした。
今年こそは、と思いましたがまさかあんなことになるなんて・・・
FP2が開始、B席で見るマシンとはまた違った迫力があります。
しかしセッション開始から7分後、ドゥーハンが1コーナーで物凄い勢いでスピン。
297km/hのスピードでウォールに激突、目の前でクラッシュが起きてしまいました。

相当の衝撃、しかしドゥーハンは無事でした。
後から聞いた話、シム上ではDRSを閉じなくても曲がることができたので、実際にコース上でもやってみたとのこと。
しかしリアのダウンフォースが少なかったことで、リアが回ってしまい今回のクラッシュに至ったそう。
怖いもの知らず過ぎる・・・
これにより赤旗。
14時半セッション再開も今度はアロンソがデグナーでコースアウト。
サンドトラップから脱出できなくなってしまい、又すぐに赤旗になってしまった。
デグナー直前で、左フロントタイヤをグラベルに落としてしまったアロンソ。
ここ最近ベテランらしからぬ精彩を欠いた走りが続いてしまっています。
撤去後セッションが再開されるもまたすぐに赤旗。
今度は何事か?と思いスクリーンを確認すると、芝が燃え上がっている。
この時期は乾燥しており、この時間帯は風が強かった。
マシンのフロアから起きる火花が芝まで届いてしまったことが原因だそう。
しかしこんなことが起きるのは中国GPのみだと思っていました。
芝の消化を終え、残り数分でセッション再開もまた別の場所で芝が燃えてしまい再び赤旗。
そのままセッション終了、各チームロングランデータを取りたかったところでしょうが、ろくに走れず不完全燃焼なセッションとなってしまいました。
晴れたら晴れたでこんなことが起きるなんて・・・
私がA席に座ると何かが起きてしまうのでしょうか?
考えすぎならいいのですが・・・
しかしこの2回のセッションを通して分かったことは、やはりマクラーレンは速いということです。
セッション終了後の楽しみ
セッション終了後はフェラーリチャレンジの予選を観戦。
女性ドライバーの小山美姫選手が圧巻のポールポジション。
しかしこの日は風が強かった、体感温度が兎に角寒いです。
ホンダレーシングギャラリーに避難です。

自分にとって勉強になる資料や教材が沢山おかれています。
とても勉強になります。

なんとGP2エンジンで名高いMP4-30が展示されていました。

RA615Hです。
今まで見てきたパワーユニットエンジンの中でも幅がかなり絞られています。
所謂ゼロサイズエンジンです。

正面から見てもエンジンカウルがかなり絞られていることが分かります。
夜のドライバーステージです。



RB・ザウバー・マクラーレンの3チームが登場しました。
特にマクラーレンの人気が凄かったですね。
3日目も無事に終了、次の日はいよいよ予選です。
FP2で走れなかったことが各ドライバーにどんな影響が出るのでしょうか?
そしてこの日もFトモの皆さんと交流してきました。

身近にF1について語れるファンがいるというのは本当にありがたいことです。
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