前半最終戦ベルギーGPが開幕です。
今回はスプリントフォーマットが採用された週末です。
しかもタイヤはハードC1、ミディアムC3、ソフトC4とハードミディアム間が飛び番になっています。
1ストップが当たり前になってきている決勝において、戦略を分けさせるということを目的にしているはずです。
スプリントによって供給されるタイヤの本数もいつもと違うので、フリー走行は何を目的に走るかも焦点になります。
唯一のフリー走行
外気温21℃、路面温度35℃でスタートです。
殆どのチームはハードタイヤでの走行開始、レッドブルはミディアムを履いてコースイン。

終わってみればピアストリが2位以下を圧倒。
フェルスタッペンは2番手タイム、しかし、リアウイングはまるでイタリアGP仕様と言えるほど薄い。
雨が降った時にはイギリス同様最悪の結果になる可能性が高いですが、スプリントフォーマットではセッティングの変更可能です。
少ないフリー走行の中であっても、天候に応じて最適なセッティングを。

フェラーリはリアサスにアップデートが入ったものの定位置といった印象。
メルセデスはソフトタイヤを使ってアタックしなかった数少ないチームですが、ラッセル4位、アントネッリ6位と好位置につけています。
アストンが8位9位につけ、今回の中団争いを一歩リードする展開。
角田は結局アップデートパーツが投入されず、18位に終わる。
チームからの信頼が得られないのか?アップデートパーツも思ったとおりに入れてもらえない。
マクラーレンが総合力の高さを見せつける
気温21℃、路面温度32℃でスプリント予選はスタート。
心配されていた天気は結局雨は降らずドライコンディションでのSQとなります。
SQ1
ハジャーが42.711、ローソンが42.897。
前回表彰台ヒュルケンベルグは43.217、ボルトレートは42.806。
オコン42.822、ラッセルは42.650、ルクレールは42.763。
ハミルトンは43.408とタイムが出せない。
サインツ42.776、アルボン43.245。
ノリスはいきなり42.068でトップタイム。
しかしチームメイトピアストリが41.769で上回ってみせた。
フェルスタッペンは42.043でマクラーレンの間に割って入る。
角田は42.912とかなり離される。
ストロール42.736、アロンソ42.427、角田は連続でアタックし42.890と殆どタイムを伸ばせなかった。

アントネッリはファーストアタックでスピンしコースアウト、ろくなタイムも出せないままSQ1敗退。

このままではSQ1敗退のハミルトンの2度目のアタック、しかし最終コーナーバスストップシケインでスピン。
これによりイエローフラッグが掲示され、後続のドライバーはタイム更新を諦めた。
角田はSQ1敗退の危機も、他のドライバーのミスに助けられた。
SQ1はアントネッリ・コラピント・ハミルトン・ヒュルケンベルグ・アルボンの5名が敗退。
トップチームからいきなり2名敗退という波乱の幕開けです。
1周が長いので、ミスなくまとめたいところ。
SQ2
マクラーレンが先陣、クリーンエアーでの走行を目論みます。
ノリス42.182、ピアストリが41.736。
しかしピアストリはターン4ラディオンでトラックリミット超過を採られタイム抹消。
フェルスタッペンが41.583で暫定トップを記録。
しかしすぐさまルクレールが41.386でトップを奪取。
ラッセルは42.330、ストロール42.832、ローソンは42.169。
サインツは42.051。
ここから中団勢のタイム更新ラッシュ。

オコンが41.808、ベアマンが42.019、ボルトレートが41.901。
ガスリーが41.943。
ノリスが41.412でタイム更新、トラックリミットでタイムを抹消されていたピアストリは何とか10番手につけギリギリSQ2通過。
SQ2はストロール・アロンソ・ラッセル・角田・ローソンの5名が敗退。
メルセデス、まさかのSQ3に進めず。
SQ3
残り3分のところで一斉にコースイン、ワンアタックで勝負が決まります。
ノリスが41.128。
フェルスタッペンは40.987。

ピアストリが40.540と圧倒的なタイムでトップ。

ルクレールは41.278。
サインツ41.761、オコン41.565、ベアマン41.847。
ガスりー41.959、ボルトレート42.176、ハジャー41.971。
SQ2で九死に一生を得たピアストリ、SQ3はたったのワンアタックを完璧に決め、スプリントポールを獲得。
他チームは太刀打ちできず。

今回のスプリント予選はマクラーレンのピアストリが圧倒的な差でポール獲得。
2位のフェルスタッペンに対して、0.4秒もの差を付けている。
マクラーレンは低速・高速コーナーともに圧倒的に速い。
それはサスペンションに秘密があり車体制御としても、空力パーツという観点からしても非常に完成度が高い。
このサスペンションに関する理解度が高まってこないことには、マクラーレンに太刀打ちすることは難しいでしょう。
レッドブルは、イタリア仕様のリアウイングの為直線区間が多いセクター1・3はかなり速い。
しかし、そのせいでコーナーの多いセクター2ではかなり後れを取らざるを得ないセッティングとなっています。
それでもフェルスタッペンは2位を獲得している訳ですから・・・彼のドライビングは異常としか言いようがありません。
フェラーリはリアサスアップデートが入っていますが、僅かに前進と言ったところでしょうか。
ハミルトンのスピンはブレーキをロックさせてのスピン。
フェラーリは今年から、今まで使っていたブレンボ製のブレーキを取りやめ、カーボンインダストリー性のブレーキを使用している。
ブレンボのブレーキは熱管理が容易だが、若干癖があると聞いている。
ブレンボのブレーキに関するデータは長年の仕様で集まっているはずですが、この交換の意図には理解しかねます。
今回はトップチームに波乱が多く見られたことで、中団勢のSQ3進出が目立った。
ハースは2台、そしてザウバーからもボルトレートが進出しています。
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