初日のセッションではアクシデントが随所に見られながらもルクレールがモナコ連覇に向けて好発進を見せました。
ここではフェラーリVSマクラーレンの構図が予想されます。
初日で低調気味だったレッドブルとメルセデスは、FP3までにマシンの修正が必要になるでしょう。
兎に角トラフィックに引っ掛からないようなマネジメントが重要です。
ドライバーのミスが無いことかつ、タイミングよくピットアウトさせられれば、中団勢にも望みが生まれてくるはずです。
ルクレール、ポール獲得に向け虎視眈々
FP3、最後のフリー走行です。

このセッションでもルクレールが唯一の10秒台となるトップタイムを記録。
アタックを重ねるごとに精度が増していきます。
初日に見られたオーバーランなどはこのセッションでは一切見受けられませんでした。
レッドブルに復調の兆しが見えてきたか?
フェルスタッペンがルクレールに次ぐ2位タイムを記録。
金曜が良くなくても土曜で挽回するレッドブルお決まりのパターンになっていますが、この修正能力というものは相変わらず凄いです。
予選でも期待が持てるでしょう。
その後ろにはマクラーレンの2台。
この2台も間違いなくポール争いに入っていくことになるでしょう。

ハミルトンは残り2分、3コーナーマスネでテールスライド。

リアをウォールにぶつけそのままクラッシュ、これにより赤旗でセッション終了です。
ハミルトンも状態が良さそうですが、一瞬のミスが全てを台無しにします。
一方のメルセデスは土曜に入っても低調な状態が続きます。
低速コースは苦手なのか?
ウィリアムズもQ3進出は大丈夫そうです。
ローソンが7番手タイムを記録。
RBのマシンはこのコースに合っているはずです。
精神的不調のローソンですが、予選は上手くまとめて不調脱出に期待したい。
ハジャーもトップ10入りはしていませんが、マシンポテンシャル的にQ3争いには間違いなく加わってくると思います。
そしてC6タイヤはやはり路面温度が40℃を超えてくると一周持たずにタレてきてしまいます。
予選セッションでは中盤辺りから40℃を切ってくるはずなのでそこからが勝負になるはずです。
目が離せない、モナコの予選
最も難しいモナコの予選が始まります。
マシンを出すタイミング、ドライバーの技量、全てにおいてミスが許されません。
ルクレールがポール争いをリードすることになりそうです。
ハミルトン・ノリス・ピアストリ・フェルスタッペンにもポールの可能性を感じさせる走りが見て取れます。
気温21℃、路面温度41.3℃でスタートです。
Q1
アルピーヌの2台はミディアムタイヤでアタックを仕掛けます。
ルクレールのファーストアタックは13秒063。
トラックエボリューションが強烈さが特徴の市街地コース。
ノリスが12秒860、ピアストリ12秒439、サインツ12秒681、アルボン12秒783。
当然のようにタイムを更新していきます。
各車燃料を多く積んで走る、ピットインせずにルクレールが2度目のアタック。
12秒091、ハミルトン12秒236。
フェルスタッペンが11秒929と11秒台に乗せトップを奪う。
ノリスが11秒596でトップに、ピアストリは11秒793。
ルクレールが3度目のアタックも11秒752でトップ奪取ならず。
フェルスタッペン2度目のアタックは11秒814、ラッセルが11秒758。
ピアストリの3度目のアタックは11秒385。
ルクレールが4度目のアタック、11秒229を記録しトップタイム!

15位のアントネッリはヌーベル・シケインで左リアを引っ掛けコントロールを失いそのままウォールにクラッシュ。
これにより赤旗終了。
Q1ではコラピント・ストロール・ガスリー・ベアマン・ボルトレートの5名が敗退です。
Q2
Q1のトップタイムはルクレールの11秒229ですがまだまだタイムは更新されるはずです。
フェラーリとウィリアムズの2台はミディアムC5タイヤでコースインです。
ルクレールが11秒314、ノリスが10秒台に乗せる、10秒959でトップに立つ。
アロンソ11秒509、フェルスタッペンが11秒124。

ここでラッセルがトンネル内でマシンを止めます。
トラブルによりアタックラップができずにリタイア。
メルセデスは散々な週末です。
時計は10分8秒で止まる。
何人ものドライバーがファーストアタックを取りやめる。
これがどう影響してくるか?
セッション再開、フェラーリの2台はミディアムタイヤに履き替えてコースイン。
アロンソはソフトからミディアムに替えてのコースインです。
そのルクレールはいきなり10秒581でトップタイム。
ハミルトンは10秒883、ピアストリは10秒961と届かない。
アルボン11秒073、サインツは11秒362。
ノリスの2回目のアタックは10秒570、ルクレールから僅か0.011秒差でトップに立つ。
Q2からこの2名がバチバチに争っています。
フェルスタッペンは10秒875、アルボンが10秒732で3番手に入ってきた。
ピアストリはラスカスでテールスライドし10秒850とタイム更新も順位は変わらず。
角田はラストアタックで12秒台と全くタイムが出せない。

ハジャーが11秒040で7番手、ローソンも11秒250で9番手に入りRB勢2台がQ3へ。
ラストアタックを終えていたサインツは、トップ10圏外の11位に弾き出されてしまった。
Q2ではアントネッリ・ラッセル・ヒュルケンベルグ・角田・サインツの5名が敗退です。
Q3
いよいよポールポジションが決まります。
ルクレール対ノリスの一騎打ちを予感させます。
そしてコースレコードは出るのでしょうか?
オコンとアルボンはミディアムでコースインです。
ピアストリ10秒531、ノリスは10秒464トップタイム記録。

ハミルトンは10秒966、本命ルクレールのファーストアタックは10秒651、ここは3番手。
フェルスタッペンは10秒669とこちらも伸びない。
アルボンは11秒213。
そしてここで全車ピットへ、新品ソフトに替えてラストアタックに入ります。

マクラーレンが先陣を切ります、ピアストリが10秒140でいきなりレコードブレイク。
しかしノリスが10秒125でピアストリのタイムを捲っていきます、またもレコードブレイクだ!
ハミルトンが10秒382で4番時計。
ルクレールのラストアタック、セクター1でノリスから0.068秒の遅れ。
しかしセクター2でマイナス表示、ミスを全くせずホームストレートに帰ってくる。

タイムは・・・10秒063!これで決まったか!?
しかしその後ろではノリスがラストアタックに入っている、セクター2はマイナス表示。
こちらもミスなくまとめ上げホームストレートに戻ってきた。

タイムは・・・9秒954!!
遂にモナコで10秒台を切るとんでもないタイムだ!
ノリスがルクレールを0.109秒上回りモナコ初ポール。
私としてはルクレールにポールを獲ってもらいたかったので残念ですが、レコードブレイク合戦になったこの予選、一瞬たりとも目が離せず面白い予選でした。
2回の義務ストップがどうなるか?

ポールポジションはノリスが獲得。
しかしマシンの最低重量が800㎏とかなり重いにも関わらずコースレコードが更新された。
ルクレールも渾身の走りでしたが、ノリスがQ3でのアタックを2回とも完璧に決め上回った。
こればかりはノリスを褒めるしかないでしょう。
モナコは言うまでもなくポールシッターが有利・・・というのは昨年までの話になるかも知れません。
理由は前回でも述べた通り2回の義務ピットストップ。
予選の重要性はこれまで通りですがそうなると各スティントでのタイヤ選択、ピットストップのタイミングは非常に重要です。
結局のところアンダーカットが有利に働くはずなので、上位グリッド勢はハイペースで飛ばしていくことになるでしょう。
セーフティカー出動のタイミングなど、運要素がこれまで以上に強まることになりそうです。
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