F1 第6戦マイアミGP スプリントレース・予選、フェルスタッペンまたも異次元の走り

F1 2025シーズン

金曜のスプリント予選ではアントネッリが史上最年少ポール記録を塗り替える走りを見せました。

メルセデスのマシンは乗りやすいみたいです。

アントネッリはこの勢いを維持してスプリントレースでも良い走りをしたいところ。

マクラーレン勢とフェルスタッペンとしては抜きにくいコースなので、ついて行ってオーバーテイクの機会を伺いたいところ。

大荒れスプリント

スプリント開始前から雨が降っていました。

レコノサンスラップではルクレールがセクター2でクラッシュ。

雨が降っている時には何事も慎重に行くべきです、明らかルクレールのミスです。

こんなことではチャンピオンは取れません。

しかしサインツ以外はインターでのコースインでしたので、このアクシデントは誰にでも起こり得たことです。

事故車両撤去によりセッション開始が遅れる。

サインツは中断中にウェットからインターにタイヤを替えます。

フォーメーションラップではフェルスタッペンが、コースアウトし2つ順位を落とすも直ぐに復帰し元の順位での走行を続ける。

これに関して、違反ではないかという意見もありましたが、競技規則49条6~7項には以下の様に記されています。

49.6 セーフティカー先導で周回中、追い越しは、以下の状況でのみ許される:
a) グリッドを離れる際に遅れてしまった車両があり、その車両を追い越さないと、後続の車両が隊列
の残りを不当に遅らせることになってしまう場合。あるいは、
b) ピットレーンスタートとなる車両が2台以上あり、そのうちの1台が不当に遅れる場合。
c) 明らかな問題により速度が低下した車がある場合、または
d) セーフティカー先導のフォーメーションラップ中に車両が遅れた場合。
49.7 第49条6に詳述されている何れの場合にも、ドライバーは元のスタート位置、あるいはフォーメーショ
ンラップがスタートしたときにピット出口に並んだ順序を取り戻す場合においてのみ追い越しが許される。
a) 第51条に詳述されている「スタンディングスタート」では、第49条6項に詳述されている何れ
かの場合に遅れた車両のドライバーは、当初のポジションを取り戻すために追い越しができるが、
セーフティカーがピットに戻る周回で第1セーフティカーラインを通過する前にそうすることが条
件となる。それができなかった場合、当該ドライバーは、ピットレーンに再進入しなければならず、
全隊列がスプリントセッションまたは決勝レーススタート後ピットレーン終点を通過し終えた後で
のみ、スプリントセッションまたは決勝レースに合流することができる。
セーフティカーがピットに戻る周回で第1セーフティカーラインに到達する前に当初のスタート順
を取り戻すことができない場合に、ピットレーンに再進入しないドライバーには、第54条3項d)
のペナルティが科される。

つまり周回を終える前に自分の順位まで戻すための追い抜きは禁止ではありません。

フェルスタッペンは一周する前に自分の元居たポジションに戻すことができたのでお咎めなしです。

角田はピットレーンスタートを選択。

フォーメーションラップの1周を除いた18周の短縮レース、レーススタートはローリングではなくスタンディングスタート。

アントネッリが大きく遅れる、後ろのピアストリが1コーナー手前でインに付く。

アントネッリコースアウト、後続のノリスとフェルスタッペンにも先行を許した。

ANT1→4。

そのままレースは拮抗、しかしセッション途中から路面が乾き始める。

これに対していち早く動いたのはレッドブルの角田。

11周目にミディアムタイヤに交換です(2.3s)。

インターでは全くペースが無かったのでここで賭けに出ます。

12周目にハミルトンがピットインしソフトタイヤに交換です。

サインツとストロールも入ってきました、こちらはミディアムタイヤに。

13周目、フェルスタッペンがピットへ、しかしここでアクシデント。

後ろから来たアントネッリと接触してしまう、レッドブルのアンセーフリリースです。

フェルスタッペンはこれによりフロントウイングが壊れ10秒ペナルティ。

アントネッリはピットに入れずドライブスルーとなる形に、不運が重なります。

レッドブルのピットワークがここ最近おかしい。

タイヤ交換し走り続けていたサインツですが左リアタイヤがパンクしリタイア。

14周目ピアストリ・ラッセル・アロンソがピットへ。

アントネッリは再びピットイン、ミディアムタイヤに交換(3.5s)。

15周目ノリスがピットインしソフトタイヤに交換。

セクター1でアロンソがローソンにリアを引っ掛けられてクラッシュ。

再びセーフティーカー出動。

レースはこのまま終了、色々波乱含みで最終順位が分からないことに。

このレースは運よくノリスが制しました、ピアストリもきっちり後ろに付けてマクラーレンが1-2。

角田はタイヤ戦略が的中し10位、その後アルボン・ベアマン・ローソンにタイムペナルティが課され6位に。

タイヤ戦略を的中させた結果ですが、レースの内容としては決して喜べるような内容ではありません。

レースペースの無さがその心配に拍車を掛けます。

フェルスタッペンまたも異次元の走り。

予選はスプリントと打って変わってドライコンディション。

気温28.6℃、路面温度44℃でセッション開始です。

クラッシュしたルクレールとアロンソの車は無事に治って出走可です。

メカニック達の頑張りは本当に凄いです。

Q1

フェルスタッペンが27秒753、今回もフェルスタッペンは早めコースインです。

アロンソ28秒058、ハミルトンは28秒064。

ピアストリのファーストアタックは27秒307でトップタイム更新。

ノリスは27秒672とフェルスタッペンを越せない。

しかしセカンドアタックでフェルスタッペンは26秒870で再びタイムを更新。

スプリントポールのアントネッリは27秒077で26秒台に僅かに足りなかった。

ピアストリのセカンドアタックは27秒006。

ノリスも26秒955と26秒台に乗せてきました。

ルクレールは27秒417と取り敢えずQ2進出は決めましたが、トップに比べるとやはり遅れている。

Q1敗退はベアマン・ストロール・ガスリー・アロンソ・ヒュルケンベルグの5名。

Q2

またもフェルスタッペンが最初にアタックを仕掛け26秒643。

角田のファーストアタックは27秒149と大きく遅れる。

ルクレールは26秒948と26秒台に乗せてきた。

サインツが26秒906と僅かにルクレールを上回る。

アルボンが26秒855とサインツを上回ってみせた。

ウィリアムズは調子良さそうです。

その後ピアストリ26秒269、ノリス26秒499とフェルスタッペンのタイムを更新してきた。

ラッセルはタイヤが機能せずタイムを記録もデッドライン。

ファーストアタックをセクター3のストレートエンドでブレーキをロックさせてアタックを止めるドライバーが多く見受けられます。

そんな中、ハミルトンはラストアタックはその区間でブレーキをロックさせてしまいタイムを更新できなかった、これで12番手となりQ2敗退が確定。

角田はタイムを僅かしか更新できずQ2敗退の危機があったものの後続がことごとくオコンのタイムを更新できなかった。

ラッセルはラストアタックで26秒575を記録しQ2突破。

Q2はローソン・ドゥーハン・ボルトレート・ハミルトン・ハジャーの5名が敗退。

Q3

既に昨年のコースレコードを破る走りとなっている今回の予選。

フェルスタッペン・マクラーレン・メルセデスによる5名のポール争いも最終局面です。

ここではオコンが最初にタイム計測27秒407。

角田が続くもタイムは27秒658とオコンを超えられない。

ルクレールはファーストアタックでタイヤロックしてしまいアタック取りやめ、一旦ピットへ。

フェルスタッペンのファーストアタックは26秒492。

ピアストリは26秒509でフェルスタッペンのタイムに届かない。

サインツは27秒228、アルボン27秒163。

ラッセル27秒173とアルボンを超えられず。

ノリスは26秒495、フェルスタッペンに0.003秒足りない。

角田は26秒943と自身のタイムを更新も、オコンもタイムを更新し角田は10位フィニッシュ。

フェルスタッペンのラストアタック。

1コーナーでオーバーが出る、しかしフェルスタッペンはカウンターを当てて上手く曲がっていく。

タイムロスかと思われましたが、セクター1はマイナス表示。

その後はミスなくまとめ上げ26秒204で自身のタイムを更新しライバルに追い打ちをかける。

ルクレールは26秒754。

ノリスのラストアタック、1コーナーをオンザレールの如く綺麗に曲がっていく。

しかしセクター1だけでフェルスタッペンから0.165秒の遅れ。

セクター3のヘアピンで攻め過ぎて縁石に乗り上げロス、タイムは26秒269。

フェルスタッペンは超えられなかった。

その後ピアストリが26秒375、サインツ26秒569、アルボン26秒682。

アントネッリが26秒271でノリスとピアストリの間に割って入る3位。

ラッセルは26秒385で5位。

これにて予選終了、ポールは先手先手で追い打ちをかけたフェルスタッペンに軍配。

若手の台頭、チャンピオン貫禄の走り

フェルスタッペンがサウジアラビアに続いて2戦連続ポールを獲得。

レッドブルは昨年からストレートが伸びないマシンですが、コーナーで見事に取り返してくる。

レースを重ねるごとに異次元の走りを見せつけて来るあたり、やはりフェルスタッペンはチャンピオンドライバーなのだとつくづく感じさせられます。

なによりもミスをせずに一発でしっかりとタイムを出す、これに限ると思います。

一方の角田は新旧のフロアの違いはあるものの、フェルスタッペンとの差は大きいです。

昨日のファーストアタックの時、そしてQ3でのアタックの時と言いウォームアップでタイヤをしっかりと温められていないのでは?と思います。

それが原因で、アタックラップでタイヤの性能をフルに引き出せないのではないでしょうか?

最もレッドブルのマシンは運転・タイヤの温度管理共に難しいマシンです。

しかし今後も乗り続けていくのであれば、早急に理解する必要があります。

アントネッリはスプリントの様にはいきませんでしたが、それでも3位確保は十分な結果です。

何か一皮剥けた感があります、レースを重ねるごとに成長しており今後に期待が持てる若手です。

フェラーリは今回は厳しいレースになるでしょう、持ち味が活かされていません。

マクラーレンがフェルスタッペンに予選で勝つにはミスを無くさないといけません。

ピアストリは今回4番手ですが、それに近いレベルの実力は持っているはずです。

金曜セッションはこちらから。

F1 第6戦マイアミGP FP1・SQ、史上最年少更新!アントネッリ初ポール – アルボンノート

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