予選ではフェルスタッペンが大逆転ポールを決めた。
しかし決勝のレースペースはフリー走行を見ている限りマクラーレンに分がありそう。
高速コーナーが速いフェルスタッペン対全てにおいて速いマクラーレンのピアストリか?
前回のレースで、マクラーレンはダーティエアーの中を走るとペースが良くなかったので、フェルスタッペンとしてはダーティエアーを活かして前に出さないようにしたい。
オープニングラップでいきなりクラッシュ
気温29℃、路面温度39℃で開始。
殆どのドライバーはミディアムタイヤを選択。
ノリス・ハジャー・ストロール・ヒュルケンベルグはハードタイヤを選択。
ストロールは1周履いたタイヤです、スクラブしたタイヤなのでほぼ新品です。

レーススタート、フェルスタッペンのスタートが遅れる、ピアストリ良いスタートだ!
ピアストリとフェルスタッペンが1コーナーで横並び、イン側に付いたピアストリが制する形。

しかしフェルスタッペンがオーバーランしランオフエリアに突っ込む、しかもそのまま何事もなかったかの様にピアストリの前を走り続ける。
これは間違いなく審議対象、ペナルティを貰う可能性が高い。
サウジアラビアはセーフティカー出動の可能性が極めて高い。

そう思っていたところ、ターン3で角田とガスリーが接触、絡んでしまった。
ガスリーは激しくクラッシュ、マシンは壊れ即リタイア、角田はリアをウォールにヒット。
自走してピットまで戻ってきたものの止む無くリタイア。

前方にはサインツ、後方にはノリス、そしてアウト側から並んできたガスリー。
角田は運悪く逃げ場がなかった。
しかしガスリーもターンインでイン側をかぶせるような形にはなってしまったが、これも止むを得ないです。
レーシングインシデントです、こればかりは仕方がなかった。
オープニングラップの事故で1周目からセーフティーカーが導入されます。
ドゥーハン・オコン・ボルトレートの3名がハードタイヤに交換、ギャンブルに出ます。
4周目にレースが再開、ここでフェルスタッペンにやはり5秒ペナルティです、あそこは退くべきだった。
バトル多発、魅力的な攻防戦
ハジャーがアロンソをオーバーテイク。
HAD11→10、ALO10→11
7周目ノリスがサインツをパス。
NOR8→7、SAI7→8
やはりペースがあるマクラーレンのマシン。
ノリスは次のターゲットをハミルトンに絞ります。
13周目ノリスがハミルトンを攻略・・・かと思われましたが、再びハミルトンが抜き返す。

結局このバトルは3周に渡って続き、15周目にノリスは漸くハミルトンを攻略。

NOR7→6、HAM6→7
アロンソはローソンにパスされます。
ALO11→12、LAW12→11
19周目にノリスは前を走るアントネッリを抜く。
NOR6→5、ANT5→6
20周目、トップピアストリがピットインです、ハードタイヤに交換(3.4s)2→6。
アントネッリも入りました、こちらもハードタイヤに交換です、6→10。
ベアマンもピットインです、勿論ハードタイヤに交換です。
21周目、ラッセルがピットイン、ハードタイヤに交換3→7。

ピアストリはハミルトンをオーバーテイク。
PIA4→3、HAM3→4

22周目、フェルスタッペンがピットイン、ハードタイヤに交換+ペナルティ消化です(8.3s)1→5。
ピアストリの後ろで出ることになってしまいました、これが後にどう影響するか?
上位3名がピットに入ったことでルクレールが新たなレースリーダーになりペースアップ、飛ばしていきます。
23周目アルボンがピットイン、ハードタイヤに交換8→15。
フェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクです。
VER5→4、HAM4→5
ハミルトンはこの周回後にピットインです、ハードタイヤに交換。(2.1s)5→8。
25周目、ここでヒヤリとする場面が。

ボルトレートがホームストレートエンドでアロンソに幅寄せ。

アロンソはベテランの神がかり的な技をみせギリギリのところで回避です。
ターンイン直前、アウトから入りたい気持ちは分かりますが、一歩間違えていたら大クラッシュです。
30周目首位を走り続けたルクレールがピットイン、ハードタイヤに交換(2.0s)1→5。
ラッセルの少し後ろでコースインです、他のドライバーより遅く入った分ここから再びペースアップです。
アントネッリはハジャーをオーバーテイクします。
ANT7→6、HAD6→7
サインツはストロールを抜きました。
SAI10→9、STR9→10
32周目、アルボンがストロールをパスです。
ALB11→10、STR10→11

35周目、ノリスがピットイン、ミディアムタイヤに交換(2.6s)1→5。
ノリスはピットイン直前でブレーキロック。
ギリギリピットレーン速度超過は取られませんでしたが、細かなミスが目につきます。
ハジャーもピットインです、ミディアムタイヤに交換(3.1s)8→10。
ハジャーはウィリアムズの2台にアンダーカットされてしまった。
ハードタイヤで依然自己ベストを連発するルクレールは前を行くラッセルを追い続ける。

そのルクレールは38周目に漸くラッセルを捉えた。
LEC4→3、RUS3→4
ルクレールは今シーズン初表彰台へ大きく前進。
しかしミディアムを履くノリスが後ろで猛プッシュを仕掛けている。

41周目ノリスはラッセルにあっさりと追いつきオーバーテイク。
NOR5→4、RUS4→5
この時点でルクレールとの差は約4秒、ノリスのミディアムのペースも良いがルクレールのハードタイヤのペースも良い。
前戦バーレーンの再来なるか?それともルクレールが逃げ切るか。
10周に渡るデッドヒートが始まります。
ノリスがセクター1で全体ベストを連発、ルクレールはじりじり差を詰められるも最小限にとどめ続ける。
フェルスタッペンも先行するピアストリに追いつこうとスパートをかけている。
ルクレールとノリスの差は48周目で2秒以内に迫ってきた。
48周目、1.7秒・・・49周目1.4秒差・・・。

ファイナルラップ、ルクレールとの差は1.1秒、僅かに足りなかった。
フェルスタッペンもハイペースでピアストリを追い続けたものの、こちらは2.8秒足りなかった。

ピアストリ、バーレーンに続き連勝。
遂にポイントリーダー後退
今回のレースはピアストリが勝利しました。
今回のレースはオーバーテイクが多く白熱したレースで面白かったです。
しかし首位争いはオープニングラップの1コーナー、フェルスタッペンの飛びだしで全て決まってしまったように思えます。
フェルスタッペンもチャンピオンであるならもう少し冷静な判断をして欲しかった・・・
あそこで退いていれば勝者は変わっていたかも知れません、勿体ない。
しかしピアストリは3年目とは思えないくらい達観しており安定感があります。
ミスする気配を全く感じられません。
対してノリスは肝心なところでミスが見られ、ポイントリーダーの座をチームメイトに引きずり降ろされてしまいました。
ルクレールは漸く今季初表彰台です。
猛プッシュするノリスから良く逃げ切ったと思います。
個人的DoTDはルクレールだと思っています。
上位3人がピットに入ってクリーンエアーで走れたというのが何より大きかったと思います。
ハードタイヤでのペースがかなり良かったので、今後のレースも期待ができます。
角田とガスリーの件は仕方がありません、公式からもレーシングインシデントいう採決で決着しています。
しかし角田としては少しでも周回を重ねてマシンに対する理解は深めたかったところです。
シーズン最初の3連戦もあっという間に終わってしまいました。
次は1週空いてマイアミグランプリです。
マイアミでも今回のようなバトル多発のレースを期待したいところです。
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